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コウ (ウォンバット)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

コウは大阪府の池田市立五月山動物園で2023年まで飼育されていたオスのヒメウォンバットである。2017年10月、オーストラリアから五月山動物園に来園し、2023年12月13日に7歳で死んだ[1]。体重12kg前後とオスのウォンバットとしてはかなり小柄な個体で[2]、人懐こい性格であった。

来歴

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2016年1月、オーストラリアタスマニア州で誕生し[3]、トロワナワイルドライフパークで育った[4]。2017年10月、池田市とローンセストン市の姉妹都市提携50周年を記念して、マル、コウ、ユキの3頭のウォンバットが五月山動物園に来園した[5][6]。オーストラリアでの名前は「Malcolm」であったが[7]、日本名として「コウ」と名付けられる。来園当初はパートナーであったメスのユキと同じ放飼場で暮らしていたが、後にユキが別の放飼場に移動した。2019年12月コウと一緒に同園にやってきたマルが死んだ[8]。2021年、コウをイメージしたぬいぐるみが五月山公園総合案内所売店で発売された[9]。2023年4月、池田市内にワインフク、コウ、ユキがそれぞれデザインされたマンホールが設置される[10]

2023年12月13日午後2時30分ごろ、ウォンバットの様子が観察できるライブカメラを見ていた視聴者から「コウがけいれんを起こして倒れている」と通報があり、すぐに飼育員が駆けつけたが、同2時45分に急性心不全で死んだのが確認された[11]。同園では献花台を設置し、全国から多くの献花が届けられた[12]

特徴

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小柄できっりとした目が特徴[13]

飼育員と一緒に遊ぶ姿が目撃されるなど[14]、人懐こい性格であった。

好奇心旺盛で、雨の日でもお構いなしによく走り回る活発な姿が人気であった[3]

サツマイモの皮だけをきれいに残す器用さもある[3]

隣の飼育場のフクとは仲が良く、フェンス越しに向かい合う姿からコウフク会議と呼ばれていた。

ユーモラスな歩き方から、ファンの間では「テチテチ歩いている」と言われていた[2]

脚注

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  1. ^ 五月山動物園の人気者ウォンバットの「コウ」が永眠しました。”. 池田市. 2024年11月4日閲覧。
  2. ^ a b 五月山通信2024年1月号”. 五月山動物園. 2024年11月4日閲覧。
  3. ^ a b c 国内で6頭の珍獣・ウォンバット、日本で2番目に小さな動物園に4頭いるのはナゼ?”. 関西ウォーカー. 2024年11月4日閲覧。
  4. ^ コウ ありがとう”. 池田市観光協会. 2024年11月4日閲覧。
  5. ^ “Wombats and Japanese pop Music: What is going on here?”. Jetpets. 2024年11月4日閲覧。
  6. ^ 広報いけだ2017年11月号”. 池田市. 2024年11月4日閲覧。
  7. ^ 日本のウォンバットの一覧”. うぉんばっとWiki. 2024年11月4日閲覧。
  8. ^ 訃報”. アメブロ. 2024年11月4日閲覧。
  9. ^ ウォンバットグッズいろいろ”. 池田市観光協会. 2024年11月4日閲覧。
  10. ^ 【ウォンtoいけだ第9弾】特別動画を見よう!ウォンバットデザインマンホールを設置”. 池田市. 2024年11月4日閲覧。
  11. ^ ウォンバット「コウ」死ぬ ライブカメラの視聴者からの通報も間に合わず 大阪・五月山動物園”. 産経新聞. 2024年11月4日閲覧。
  12. ^ ウォンバット「コウ」ありがとう、大阪・五月山動物園に献花殺到”. 産経新聞. 2024年11月4日閲覧。
  13. ^ ウォンバットを知ろう”. 池田市. 2024年11月4日閲覧。
  14. ^ 【動画】ウォンバットにあいにいこう!第3話『コウ』”. 池田市観光協会. 2024年11月4日閲覧。