コキス
コキス | |
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蝶々型のコキス | |
種類 | スイーツ |
フルコース | デザート、前菜 |
発祥地 | スリランカ/オランダ |
主な材料 | 米粉とココナッツミルク |
コキス(Kokis、シンハラ語: කොකිස්)は、米粉とココナッツミルクから作る、揚げた甘いスリランカ料理である。伝統的なスリランカ料理だと考えられているが、オランダに由来すると信じられている[1]。スリランカの新年を祝う上で重要な料理である。
語源と歴史
[編集]コキスはスリランカの伝統料理と考えられているが、オランダに統治されていた17世紀中頃から18世紀末にかけてオランダから入ってきたと考えられている[2][3]。その名前は、オランダ語でクッキーやビスケットを意味するKoekjeに由来する[1]。スウェーデンのロゼットクッキーやペルシャのバーミエは、コキスによく似ている。
新年におえる重要性
[編集]シンハラ人は、4月中旬に彼らの新年を祝うために、コキスを含む沢山の伝統料理を準備し、食べる。伝統的に新年の数日前に家庭の女性が作る[4][5]。しかし現在では、忙しいライフスタイルのため、若い世代の女性は時間も技術も知識も欠けているため、主に年取った女性が作っている[6]。
概要
[編集]コキスを作るために、花の形等の装飾的な特別な金型が用いられる。この金型はkokis achchuwa(シンハラ語: කොකිස් අච්චුව)と呼ばれ、米粉、ココナッツミルク、溶き卵から作る生地がコーティングされる。砂糖と塩も加えられる。生地で覆った金型を沸騰したヤシ油に落とし、半分まで火が入った状態で金型から外してもう一度よく揚げる。揚がったものはサクサクしており、熱いままあるいは冷してから食べる。提供する前には、紙に油を吸い取らせる[7][8]。また、伝統的な米粉の代わりに小麦粉から作ることもある[9] 。
コキスはデザートとして[10]、またオードブル、スナックとして[8]食べられる。また、特に新年やその他の祝い事の時には、キリバットや総称してrasa kavili(シンハラ語: රස කැවිලි)と呼ばれるその他の伝統的な菓子とともに食べられる[11]。
健康効果
[編集]ほとんどのスリランカの伝統的な菓子と同様に、高いエネルギー密度を持つ食物である[12]。油脂の多い食物として、心臓病や血管狭窄を引き起こすリスクがある[13]。
出典
[編集]- ^ a b Gunasekera, Manique (2005). The postcolonial identity of Sri Lankan English. Katha Publishers. pp. 213, 229. ISBN 9789551115005
- ^ Sri Lanka. Dept. of Hindu Religious & Cultural Affairs (1991). Sri Lankan culture: a symposium. Dept. of Hindu Religious & Cultural Affairs. p. 19
- ^ Kelegama, Saman; Madawela, Roshan (2002). 400 years of Dutch-Sri Lanka relations, 1602-2002. Institute of Policy Studies of Sri Lanka. p. 22. ISBN 9789558708132
- ^ Galagoda, Sapumali (10 April 2011). “Aluth Avurudu is round the corner!”. Sunday Observer 7 April 2013閲覧。
- ^ Kannangara, Ananda (8 April 2012). “Tantalising sweetmeats and delicacies”. Sunday Observer 7 April 2013閲覧。
- ^ Gunasekera, Naomi (14 April 2002). “Sweet past dying fast”. Sunday Times 7 April 2013閲覧。
- ^ Virmani, Inderjeet K. (1991). Home Chefs of the World: Rice and Rice-based Recipes. International Rice Research Institute. p. 51. ISBN 9789712200236
- ^ a b George, M. L. C.; E.P, Cervantes (2009). Coconut recipes from around the world. Bioversity International. pp. 68. ISBN 9789290438069
- ^ Abu Bakr, Prasad (15 April 2007). “Rasa Kavili”. Sunday Observer 7 April 2013閲覧。
- ^ “Sri Lankan cuisine at Hopper Night”. Daily News. (20 January 2012) 7 April 2013閲覧。
- ^ Fernando, Charmaine (13 April 2010). “Aluth Avurudda, promises miracles!”. Daily News 7 April 2013閲覧。
- ^ Thaker, Aruna; Barton, Arlene (2012). Multicultural Handbook of Food, Nutrition and Dietetics. John Wiley & Sons. p. 96. ISBN 9781118350461
- ^ Senaratne, Chamindi Dilkushi (2009). Sinhala-English code-mixing in Sri Lanka: a sociolinguistic study. LOT. p. 298. ISBN 9789078328926