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コキンチョウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コキンチョウ
コキンチョウ
コキンチョウ(オス)Chloebia gouldiae
保全状況評価[a 1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Oscines
: カエデチョウ科 Estrildidae
: コキンチョウ属 Chloebia
: コキンチョウ C. gouldiae
学名
Chloebia gouldiae
(Gould1844)
和名
コキンチョウ
英名
Gouldian finch

コキンチョウ(胡錦鳥、学名: Chloebia gouldiae) は、鳥綱スズメ目カエデチョウ科コキンチョウ属に分類される鳥類。本種のみでコキンチョウ属を構成する。

分布

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オーストラリア北部から北西部にかけて[1][2]

雨期に南下し、冬季に北上する個体群もいる[1]

形態

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全長12.5-14センチメートル[1][2]

幼鳥は頭部の羽衣が灰色で、背の羽衣や翼は黄緑色[1]。尾羽が非常に短い[1]。オスは頭部の羽衣が主に黒(約75%)だが、赤(25%)やまれに黄色の個体もいる[1][2]。中央尾羽が長い[1]。メスは中央尾羽が長くない[1]

生態

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樹木が点在する乾燥した草原に生息するが、水辺の草原やマングローブ林、低木林に生息することもある[1][2]雨期になると下草が繁茂した草原、スピニフェクス属が生えた森林や低木林に生息する[1][2]。非繁殖期には大規模な群れを形成することもある[1]。危険を感じると尾を動かし、驚くと茂みの中に隠れる[1]

食性は雑食で、主にイネ科種子を食べる[1][2]。乾季は主にモロコシ属の種子を食べる[2]。雨期になると昆虫も食べる[1]

繁殖形態は卵生。1-4月に樹洞シロアリの蟻塚に、直接4-8個の卵を産む[2]。抱卵期間は12-13日[2]。雛は孵化後21日で巣立つ[2]

人間との関係

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野焼きや放牧による生息地の破壊や営巣木の減少、食物の競合、ペット用の乱獲、外来種のダニによる感染症などにより生息数は減少している[1][2]。1986年に捕獲が禁止された[2]。日本には1970年代にペットとして入ってきた。

画像

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参考文献

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』、講談社2000年、201頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 『絶滅危惧動物百科5 クジラ(セミクジラ)―サイ(シロサイ)』、財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店2008年、66-67頁。

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2012. Erythrura gouldiae. In: IUCN 2013. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2013.1.