コネマラ国立公園
コネマラ国立公園 Connemara National Park | |
---|---|
ダイアモンドヒル(Diamond Hill) | |
地域 |
アイルランド、レターフラック Letterfrack |
面積 | 2,000ヘクタール (20 km2)[1] |
認可日 | 1980年 |
運営組織 | 国立公園・野生生物管理局(Natural Parks and Wildlife Service) |
コネマラ国立公園(コネマラこくりつこうえん 愛: Páirc Naisiúnta Chonamara, 英: Connemara National Park)はアイルランドの6つの国立公園のひとつで西部のゴールウェイ州にある。管理者はメディア・観光・芸術・文化・スポーツ・アイルランド語地域省配下にある。
歴史
[編集]コネマラ国立公園の一般開放は設立の1980年に始まり、2,000ヘクタール (20 km2)の指定地内に山や沼地、ヒースや草原、森林が広がる。入り口はレターフラックのクリフデン寄りに設けてある。公園内には人が暮らした跡がたくさん残っていて、4000年前の巨石の墓から19世紀の墓地まである。公園用地の多くはかつてカイルモア修道院の所領であった。
最もこの公園らしい植生は、西部のブランケット沼とヒースに見られる。一般に沼地とは湿った低地の環境で、ブランケット沼は山の空気が乾燥した場所に分布する。紫のムーグラス moor grass が最も繁茂し、一帯の風景に彩りを添える。食虫植物は公園の生態系で重要な役割を果たし、モウセンゴケやムシトリスミレのなかまが見られる。沼地は栄養がほとんどないため、エネルギー源として昆虫を消化する植物は多い。よく観察される植物にはほかにシオガマギクのなかま、ワタスゲのなかま(Eriophorum angustifolium)、ヒメハギの仲間、キンコウカの仲間(Narthecium ossifragum)、ラン、 セイヨウヤチヤナギに加え、さまざまな地衣類やコケがふくまれる。
動物相
[編集]鳥の種類が多いことはよく知られ、一般的な歌鳥にはマキバタヒバリ、ヒバリ(Alauda)、ヨーロッパノビタキ(European stonechats)、ズアオアトリ 、ヨーロッパコマドリとミソサザイの仲間を観察できる。猛禽類はチョウゲンボウやハイタカが暮らし、まれに見かける種にコチョウゲンボウとハヤブサがある。冬越しをするためコネマラに現れる生き物はヤマシギの仲間(Woodcock)やタシギ、ホシムクドリ、ウタツグミ、ヤドリギツグミ、ワキアカツグミ、ノハラツグミと野生のヤギである。
生息している哺乳類は見つけにくいものの、フィールドマウス fieldmice は森林のどこでも暮らし、ウサギやキツネ、オコジョ、トガリネズミ、コウモリは夜の沼地でよく出会う。かつてこの一帯を歩き回ったアカシカは、およそ150年前にこの地域では一度、絶滅している。再導入の試みにより群れが定着した[3]。現在、公園でもっとも大型の哺乳類はコネマラ・ポニー(Connemara pony)である[4]。
脚注・出典
[編集]関連項目
[編集]- コネマラ
- トゥウェルブ・ベンズ Twelve Bens
外部リンク
[編集]