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コバール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

コバール(Kovar)はニッケルコバルトを配合した合金である[1]。常温付近での熱膨張率が金属のなかで低く、硬質ガラスに近いので、硬質ガラス封着用にもちいられたり、ICリードフレームに用いられる。成分の例は重量%で Ni 29%、Co 17%、Si 0.2%、Mn 0.3%、Fe 53.5%である。

物理的性質

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物理的特性 焼結品 HIP品
密度 / g cm3 8.0 8.35
硬さ / HV1 160 150
ヤング率 / GPa 159 159
破断時の面積減少率 / % 30 30
降伏強さ / MPa 270 270
熱伝導率 / W/Km 17
キューリー点 / ℃ 435
電気抵抗率 Ω mm2 / m 0.49
比熱 J/gK 0.46
熱膨張係数/10-6 K-1 (25 ? 200℃) 5.2
(25 - 300℃) 5.1
(25 - 400℃) 4.9
(25 - 450℃) 5.3
(25 - 500℃) 6.2

脚注

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出典

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  1. ^ 池田 1968, p. 788.

参考文献

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  • 池田豊「ガラスと金属の接着機構 (I)」『材料』第17巻第180号、日本材料学会、1968年、783-792頁、doi:10.2472/jsms.17.783ISSN 0514-5163NAID 110002294400 

関連項目

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