コバール
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コバール(Kovar)は鉄にニッケル、コバルトを配合した合金である[1]。常温付近での熱膨張率が金属のなかで低く、硬質ガラスに近いので、硬質ガラス封着用にもちいられたり、ICリードフレームに用いられる。成分の例は重量%で Ni 29%、Co 17%、Si 0.2%、Mn 0.3%、Fe 53.5%である。
物理的性質
[編集]物理的特性 | 焼結品 | HIP品 |
---|---|---|
密度 / g cm3 | 8.0 | 8.35 |
硬さ / HV1 | 160 | 150 |
ヤング率 / GPa | 159 | 159 |
破断時の面積減少率 / % | 30 | 30 |
降伏強さ / MPa | 270 | 270 |
熱伝導率 / W/Km | 17 | |
キューリー点 / ℃ | 435 | |
電気抵抗率 Ω mm2 / m | 0.49 | |
比熱 J/gK | 0.46 | |
熱膨張係数/10-6 K-1 (25 ? 200℃) | 5.2 | |
(25 - 300℃) | 5.1 | |
(25 - 400℃) | 4.9 | |
(25 - 450℃) | 5.3 | |
(25 - 500℃) | 6.2 |
脚注
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 池田豊「ガラスと金属の接着機構 (I)」『材料』第17巻第180号、日本材料学会、1968年、783-792頁、doi:10.2472/jsms.17.783、ISSN 0514-5163、NAID 110002294400。