コヒナリンドウ
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コヒナリンドウ | |||||||||||||||||||||
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コヒナリンドウ、赤石山脈にて
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Gentianopsis laeviuscula Toyok.[1] | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
コヒナリンドウ |
コヒナリンドウ(小雛竜胆、学名:Gentianopsis laeviuscula Toyok.[1])は、リンドウ科リンドウ属に分類される二年草の1種[3][4][5]。ヒナリンドウに近縁で、その変種として扱われる場合がある[3]。
特徴
[編集]小型のリンドウ属で、茎は高さ1.5-5 cm[6]。根生葉は茎葉より大きく[6]、長さ5-15 mm、辺縁がほとんど平滑[5]、完全なロゼット状で、縁はやや軟骨質で、白っぽい縁取りと微突起がある[3]。花は小型、萼筒は長さ4-8 mmで裂片は3角形、花冠は長さ6-12 mmで裂片が卵形[5]、筒部の基部はあまり細くならない[3]。花期は6-9月上旬[4]。果実は蒴果で、上が2片に裂開する[5]。
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花冠は裂片が卵形
分布と生育環境
[編集]日本の固有種[3][4]。本州(日光連山の女峰山[3]、赤石山脈の三伏峠と兎岳、白山)に隔離分布する[4][7]。1995年に白井伸和により、白山でも発見された[4]。基準標本は赤石山脈の三伏峠のもの[3][4]。
種の保全状況評価
[編集]絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト)
日本では環境省によりレッドリストの絶滅危惧IB類(EN)の指定を受けている[8]。また以下の都道府県でレッドリストの指定を受けている。生育地が限られていて、個体数は少ない[7]。
脚注
[編集]- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2012年5月12日). “コヒナリンドウ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2019年5月17日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2012年5月12日). “コヒナリンドウ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2019年5月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g 豊国 (1988)、214頁
- ^ a b c d e f g 清水ほか (2014)、309頁
- ^ a b c d 佐竹ほか (1981)、30頁
- ^ a b 久保田 (2007)、91頁
- ^ a b c “改訂・石川県の絶滅のおそれのある野生生物 いしかわレッドデータブック<植物編>2010” (PDF). 石川県. pp. 121. 2019年5月17日閲覧。
- ^ a b “環境省レッドリスト2019” (PDF). 環境省. pp. 80. 2019年5月17日閲覧。
- ^ “長野県版レッドリスト(植物編)2014・維管束植物” (PDF). 長野県. pp. 3. 2019年5月17日閲覧。
- ^ “福井県の絶滅のおそれのある野生植物、コヒナリンドウ” (PDF). 福井県. 2019年5月17日閲覧。
- ^ “静岡県版レッドリスト植物” (PDF). 静岡県. pp. 3. 2019年5月17日閲覧。
- ^ “レッドデータブックとちぎ”. 栃木県. 2019年5月17日閲覧。
参考文献
[編集]- 久保田修『高山の花―イラストでちがいがわかる名前がわかる』学習研究社、2007年6月。ISBN 978-4054029033。
- 清水建美、門田裕一、木原浩『高山に咲く花』(増補改訂新版)山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑8〉、2014年3月22日。ISBN 978-4635070300。
- 豊国秀夫『日本の高山植物』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1988年9月。ISBN 4-635-09019-1。
- 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 編『日本の野生植物 草本Ⅲ合弁花類』平凡社、1981年10月。ISBN 4582535038。