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コフーン準男爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

コフーン準男爵(Colquhoun baronets)は、イギリス準男爵[注釈 1]。2つ存在し、ひとつはノバスコシア準男爵英語版、もうひとつはグレートブリテン準男爵英語版である。

コフーンのコフーン準男爵 (1625年)

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コフーン準男爵(1625年)にかかる紋章。
グラント家の紋(赤地に3つの古代冠)に対して、準男爵を示すノヴァスコシアの紋章英語版クォーターされている。

コフーンのコフーン準男爵(Colquhoun baronetcy, of Colquhoun)は、ルスのコフーン氏族であるジョン・コフーン英語版1625年8月30日にノバスコシア準男爵として叙位されたのにはじまる[1]。娘アンしかなかった5代準男爵ハンフリー・コフーンは、1704年3月30日に準男爵位を王冠に一度返還し、4月29日に新たな継承方法を規定されたうえで再度与えられた。これにより娘婿のジェイムズ・グラント英語版と、彼とアンの間の男系男子を相続人とする準男爵位となった[2]。これにより彼の死後は準男爵位はグラント家へ移り、9代準男爵ルイス・グラント英語版1811年スコットランド貴族爵位第5代シーフィールド伯爵(男子なき場合に女子相続が規定されている)を継承したため、その従属称号となった。その後、9代シーフィールド伯爵(13代準男爵)は1884年6月17日連合王国貴族爵位ストラスペイ男爵に叙された。しかし、1915年11月12日に娘しかなかった第11代シーフィールド伯爵が死去した際に、男系男子に限定されるストラスペイ男爵と準男爵位は11代伯の女系に継承が行われたシーフィールド伯爵と分離して、10代伯の次男に継承された。以降準男爵位はストラスペイ男爵位の従属称号として彼の子孫に受け継がれて存続している[3][4]。詳細はシーフィールド伯爵ストラスペイ男爵を参照。

ルスのコフーン準男爵 (1786年)

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ルスのコフーン準男爵(Baronet Colquhoun, of Luss)は、上記6代準男爵ジェイムズ・グラント英語版と5代準男爵ハンフリー・コフーンの娘アンの間の次男でコフーン荘園を相続したジェイムズ・コフーンが、1786年6月27日にグレートブリテン準男爵として叙位されたのにはじまる[5]

脚注

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注釈

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  1. ^ 準男爵位は爵位と異なり、準男爵という肩書だけ与えられる(「○○準男爵」といった形では与えられない)。他の準男爵位と区別する必要がある場合にのみ姓名を付けたり、由来する地名を付けたりして区別する

出典

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  1. ^ Lundy, Darryl. “Sir John Colquhoun of Luss, 1st Bt.” (英語). thepeerage.com. 2019年11月8日閲覧。
  2. ^ Lundy, Darryl. “Sir Humphrey Colquhoun of Luss, 5th Bt.” (英語). thepeerage.com. 2019年11月8日閲覧。
  3. ^ Heraldic Media Limited. “Seafield, Earl of (S, 1701)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2019年11月8日閲覧。
  4. ^ Heraldic Media Limited. “Strathspey, Baron (UK, 1884)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2019年11月8日閲覧。
  5. ^ Lundy, Darryl. “Sir James Colquhoun of Luss, 1st Bt.” (英語). thepeerage.com. 2019年11月8日閲覧。