コマンダンテ級哨戒艦
コマンダンテ級哨戒艦 | |
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基本情報 | |
艦種 | 哨戒艦 |
命名基準 | イタリア海軍の駆逐艦艦長 |
前級 | カシオペア級 |
要目 | |
満載排水量 | 1,520トン |
全長 | 88.4メートル (290 ft) |
最大幅 | 12.2メートル (40 ft) |
吃水 | 4.6メートル (15 ft) |
主機 |
GTトリエステ・バルチラW18-V26 XIV ディーゼルエンジン×2基 |
推進器 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 13.2 MW (17,700 hp) |
電源 | イソッタ・フラスキーニ1712 T2 ME発電機(900kW)×3基 |
速力 | 25ノット (46 km/h) |
航続距離 | 3,500海里 (14kt巡航時) |
乗員 | 80名 |
兵装 |
・76mm単装速射砲×1基 ・エリコンKBA 25mm機関砲×2基 |
搭載機 | AB-212 / NFH90×1機 |
C4ISTAR | NA-25ダルドF 武器システム |
レーダー |
・RAN-30X/I 対空・対水上捜索用 ・RTN-25X 砲射撃指揮用 ・SPS-753 航法用 |
電子戦・ 対抗手段 |
・SLQ-747電波探知妨害装置 ・SCLAR-Hデコイ発射機×2基 |
コマンダンテ級哨戒艦(イタリア語: Classe Comandanti、英: Commandante class Patrol Ships)は、イタリア海軍の哨戒艦(OPV)の艦級。計画名からNUMC(伊: Nuove Unità Minori Combattenti、新型小型戦闘艦)とも称される[1][2]。
来歴
[編集]イタリア海軍では、1987年から1992年にかけてカシオペア級哨戒艦4隻を建造・就役させた。当初計画ではさらに4隻の建造が検討されていたが、これらは1991年にキャンセルされ、新設計の艦として建造されることとなった。これによって建造されたのが本級である[2]。1998年12月、1隻あたり1億400万ドルの予算で4隻が発注された[1]。
設計
[編集]ステルス性を考慮して設計されたステルス艦であり、特に「コマンダンテ・フォスカリ」は上部構造物にガラス繊維強化プラスチック(GFRP)を採用した。船体後部には、カシオペア級と同様に入れ子式のハンガーが設置されており、小型/中型ヘリコプターを1機収容できる。兵装は砲熕兵器に限定されており、前甲板に主砲としてオート・メラーラ社製コンパット76mm単装速射砲が1基、前部上構の両舷側にエリコンKBA 25mm機関砲が1基ずつ設置されている。なお76mm単装速射砲および方位盤については、退役したスパルヴィエロ級ミサイル艇のものが流用されている[2]が、「コマンダンテ・フォスカリ」は、誘導砲弾による新型の近接防空システムであるSTRALESの運用試験のため、主砲を射撃指揮レーダーが内蔵された新型のスーパー・ラピッド砲に換装している[1]。
配備
[編集]いずれも第1哨戒戦隊司令部(COMSQUAPAT1)に配備されており、領海・排他的経済水域の警備を主任務としている。
またのちに、運輸省向けの準同型艦として、NUPA(伊: Nuove Unità di Pattugliamento d'Altura)計画のもと、シリオ級(イタリア語: Classe Sirio)も建造された。主機関はより低出力のものに変更され、主砲を省き、ステルス化設計も廃されている[3]。ただし乗員は海軍軍人であり、また指揮系統上も第2哨戒戦隊司令部(COMSQUAPAT2)に属している。
計画 | # | 艦名 | 起工 | 就役 |
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NUMC | P490 | コマンダンテ・シガーラ・フルゴーシ Comandante Cigala Fulgosi |
1999年6月 | 2004年1月 |
P491 | コマンダンテ・ボルシーニ Comandante Borsini |
1999年7月 | ||
P492 | コマンダンテ・ベティッカ Comandante Bettica |
2000年3月 | ||
P493 | コマンダンテ・フォスカリ Comandante Foscari |
2000年9月 | ||
NUPA | P409 | シリオ Sirio |
2002年5月 | 2003年5月 |
P410 | オリオーネ Orione |
2002年7月 | 2003年8月 |
参考文献
[編集]- ^ a b c Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 334. ISBN 978-1591149545
- ^ a b c 「その他の諸国が推進する新型水上艦 (特集 水上戦闘艦の新動向)」『世界の艦船』第557号、海人社、1999年9月、96-103頁、NAID 40002155599。
- ^ SPG Media Limited (2012年). “Commandante Class Patrol Ships - Naval Technology” (英語). 2013年3月6日閲覧。