コモンウェルス・エンジニアリング
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(コメンジから転送)
コモンウェルス・エンジニアリング(英: Commonwealth Engineering)は、かつて存在したオーストラリアの鉄道車両製造メーカー。略称はコメンジ(Comeng)。
歴史
[編集]1921年、ニューサウスウェールズ州・シドニーのキャンパーダウンで自動車・バスの車体製造メーカー「スミス&ワディントン」として創業[1]。世界恐慌の後、「ワディントン・ボディ・ワークス」と変更し、工場をグランヴィルに移転した。第二次世界大戦中は、グランヴィルの工場で軍事資材を製造するためオーストラリア政府の管理下に置かれる。1946年に、オーストラリア政府はワディントン・ボディ・ワークスの支配権を獲得し、社名を「コモンウェルス・エンジニアリング」に変更した。
1949年にクィーンズランド州・ロックリー、1952年に西オーストラリア州・バッセンディーン、1954年にビクトリア州・ダンデノングに工場を設立。1957年6月に、オーストラリア政府が同社の株式を売却し、純民間企業となる。同年、ユニオン・キャリッジ・アンド・ワゴンの設立に出資。
1982年11月に、オーストラリアン・ナショナル・インダストリーズの子会社となる。
1989年にグランヴィル工場を閉鎖し[2]、1990年にダンデノング工場をABBグループへ[3]、バッセンディーン工場をUGLレールへ売却を以て、コモンウェルス・エンジニアリングは事業を終了した。
製品
[編集]バス
[編集]オーストラリア首都特別地域
[編集]- キャンベラ・バス・サービス w:AEC Reliance 470s
- キャンベラ・バス・サービス w:AEC Swift 505s
ニューサウスウェールズ州
[編集]ビクトリア州
[編集]- AEC Regal IIIs
西オーストラリア州
[編集]- レイランド OPSU1/1s
ディーゼル機関車
[編集]ニューサウスウェールズ州
[編集]- w:BHP Port Kembla D1 class diesel locomotives
- 442 class diesel locomotives
- 70 class diesel hydraulic locomotives
- 80 class diesel electric locomotives
- XPT専用機関車
西オーストラリア州
[編集]- w:Westrail N class
- Alco 636(Hamersley Iron)
- Alco 636(Mount Newman Mining)
- Alco 636(Robe River Mining)
電気機関車
[編集]ニューサウスウェールズ州
[編集]気動車
[編集]ニューサウスウェールズ州
[編集]クィーンズランド州
[編集]南オーストラリア州
[編集]西オーストラリア州
[編集]タスマニア州
[編集]- タスマニア州立鉄道 DPクラス
- Diesel railcars for Indian Railways[4]
電車
[編集]ニューサウスウェールズ州
[編集]ビクトリア州
[編集]客車
[編集]コモンウェルス鉄道
[編集]ニューサウスウェールズ州
[編集]クィーンズランド州
[編集]- ロングアイランド鉄道 C1型客車 (コメンジは車体設計のみ担当し、車体は東急車輛製造によって製造された。)
路面電車
[編集]ニューサウスウェールズ州
[編集]- シドニートラムス R1形
ビクトリア州
[編集]脚注
[編集]- ^ History of Prewar and War Single Deck Vehicles DGT Archives
- ^ 工場はのちに解体し、ダック川の西側に面した跡地は高層住宅街と軽工業地帯に再開発された。
- ^ 現在はABBグループを経て、ボンバルディア・トランスポーテーションが工場を操業している。
- ^ The Indian Railcar Contract Adam, Eric Australian Railway Historical Society Bulletin, December 1989 pp285-291