コロコロ (哺乳類)
コロコロ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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コロコロ Leopardus colocola
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保全状況評価[1][2] | ||||||||||||||||||||||||||||||
NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ワシントン条約附属書II
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Leopardus colocola (Molina, 1782)[3] | ||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
コロコロ[6][7] | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Chilean pampa cat[2] Colocolo[4][5] Pampas cat[2][3][7] | ||||||||||||||||||||||||||||||
コロコロ(Leopardus colocola)は、哺乳綱食肉目ネコ科オセロット属に分類される食肉類。別名パンパスキャット[4]、パンパスネコ[7]、パジェロキャット。
分布
[編集]アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、コロンビア(?)、チリ、パラグアイ、ブラジル、ペルー、ボリビア[2]
形態
[編集]頭胴長(体長)53 - 70センチメートル[7]。尾長27 - 35センチメートル[7]。体重3.5 - 6.6キログラム[7]。オスはメスより大型になる[7]。
毛色や斑紋は個体差が大きい[7]。耳は大きな三角形で[4]、先端は尖り、房毛がある[7]。虎耳状斑がみられることもある[7]。虹彩は黄色がかった褐色[7]。鼻鏡はピンクか、赤みを帯びる[4]。
分類
[編集]アンデスネコと最も近縁と考えられている[4]。かつては、本種のみでパンパスネコ属Lynchailurusを構成する説もあった[8]。ブラジルでは、Leopardus tigrinusとの種間雑種を形成した例が報告されている[2][4]。
以下の亜種の分類・分布は、IUCN SSC Cat Specialist Group (2017) に従う[3]。
- Leopardus colocola colocola (Molina, 1782)
- チリ中部
- Leopardus colocola budini (Pocock, 1941)
- アルゼンチン北西部、ボリビア
- Leopardus colocola braccatus (Cope, 1889)
- パラグアイ、ブラジル中部・南西部
- Leopardus colocola garleppi (Matschie, 1912)
- エクアドル、コロンビア南部、ペルー
- Leopardus colocola munoai (Ximénez, 1961)
- ウルグアイ
- Leopardus colocola pajeros (Desmarest, 1816)
- アルゼンチン中北部・中部・南部
- Leopardus colocola wolffsohni (García-Perea, 1994)
- チリ北部(Tarapacá州)
分布域や毛衣・頭骨の比較から、パンタナルネコL. braccatusやパンパスネコL. pajerosなどを別種とする説もある[3]。その説に従えば、狭義の本種は基亜種と亜種L. c. wolffsohniで構成される[5]。
生態
[編集]パンパスやセラードなどの草原、林地、沼地、山地など様々な環境に生息する[4]。
おもに齧歯類などの小型哺乳類、鳥類を食べるが[4]、トカゲなどの爬虫類や昆虫も食べる[7]。大型動物の死骸を食べることもある[4]。
1回に1 - 3頭の幼獣を産む[4]。飼育下では、16.5年生存した記録がある[4]。
人間との関係
[編集]開発や放牧による生息地の破壊・劣化により、生息数は減少している[2]。家畜を襲う害獣としての駆除、交通事故による影響も懸念されている[2][4]。アルゼンチン中部では絶滅したと考えられている[2]。
アンデス地方では、毛皮や剥製が宗教儀式に利用されている[4]。ペルーでは食用とされ、伝統医療に用いるために狩猟されることもある[2]
脚注
[編集]- ^ Appendices I, II and III valid from 28 August 2020. <https://cites.org/eng> (Accessed 02/12/2020)
- ^ a b c d e f g h i Lucherini, M., Eizirik, E., de Oliveira, T., Pereira, J. & Williams, R.S.R. 2016. Leopardus colocolo. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T15309A97204446. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-1.RLTS.T15309A97204446.en. Downloaded on 02 December 2020.
- ^ a b c d Kitchener A. C., Breitenmoser-Würsten Ch., Eizirik E., Gentry A., Werdelin L., Wilting A., Yamaguchi N., Abramov A. V., Christiansen P., Driscoll C., Duckworth J. W., Johnson W., Luo S.-J., Meijaard E., O’Donoghue P., Sanderson J., Seymour K., Bruford M., Groves C., Hoffmann M., Nowell K., Timmons Z. & Tobe S. 2017. “A revised taxonomy of the Felidae. The final report of the Cat Classification Task Force of the IUCN/SSC Cat Specialist Group”. Cat News, Special Issue 11, pp. 1-80.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n Luke Hunter 「パンパスキャット」山上佳子訳『野生ネコの教科書』今泉忠明監修、エクスナレッジ、2018年、115-119頁。
- ^ a b c W. Christopher Wozencraft (2005). “Order Carnivora”. In Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.). Mammal Species of the World (3rd ed.). Johns Hopkins University Press. pp. 532-628.
- ^ 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l 成島悦雄 「ネコ科の分類」『世界の動物 分類と飼育2(食肉目)』今泉吉典監修、東京動物園協会、1991年、150-171頁。
- ^ 今泉吉典「イリオモテヤマネコの外部形態」『自然科學と博物館』第34巻 第5-6号、国立科学博物館、1967年、73-83頁。