コンクリーション
コンクリーション(英: concretion)は、堆積物の砕屑粒子間の隙間に鉱物が沈殿することでできた硬く密な塊[1]。いわば"天然のセメント"である。通常、球形あるいは卵形だが、不規則な形状になっていることもある。「ノジュール(団塊)」と区別されないで用いられていることもあるが、本来、ノジュール(nodule)とは、周囲とは異なる鉱物の球状塊のことで、堆積岩中のものとは限らない(例えば、かんらん岩ノジュール)。18世紀頃から地質学的な記録があり、恐竜の卵、動植物の化石、地球外物質あるいは人工物ではないかと考えられ、とくに球形に近かったものが人工物として扱われた場合などはオーパーツ扱いされることもあった。
英語concretionは凝縮、凝固、結合などを意味するラテン語concretioの借用語。concretioはconcrescereの派生語で、con-(一緒に)crescere(成長する)意味がある[2]。
成因
[編集]詳しい研究によって、堆積物が埋積した後、続成作用により完全に岩石化(lithification)する前の段階でコンクリ―ションが起こることが分かっている[3][4][5][6][7][8]。典型的には、主に植物の葉、生物の歯、貝殻、化石などの有機物を核として鉱物が沈殿していき塊となる。そのため、化石を収集する者はコンクリ―ションを割って生物標本を探すことがしばしばある[9]。珍しいものでは、イギリスの海岸地帯の塩性湿地で第二次世界大戦中の砲弾を核とする菱鉄鉱コンクリ―ションが見つかる例がある[10]。
泥岩中の炭酸塩コンクリーションも生物起源と考えられ、例えば有機物中の炭素と海水中のカルシウムなどが結合し炭酸カルシウム(方解石)となり、これら鉱物が沈殿してできる。その形成速度は数週間 - 数か月程度と考えられている[11]。炭素成分が結合しきるまで続き、核となる化石が大きいほど大きくなるとされる。
砂岩中のコンクリーションの成因ははっきりしないが、水の蒸発による無機的な沈殿と考えられている。
外観
[編集]コンクリーションの大きさは、拡大鏡を使わなければはっきり見えない小さなのもの[12]から、直径3メートル(m)・重さ1トン前後に達するような巨大なもの[13]まである。アメリカのセオドア・ルーズベルト国立公園で見つかる巨大な赤色のコンクリーションは直径約3 mある[14]。エジプト・ファイユーム盆地からは、直径9 mに達する球状コンクリーションが見つかっている[15]。
周囲の環境により、コンクリーションの形成は同心円状となったり、堆積物中に浸透するような形となったりする[16][17]。外観は球形、円板状、管状のほか、ブドウの房状や気泡の集合したような集塊状など様々[18]。
組成
[編集]コンクリーションのセメント物質はふつう、母岩に少量含まれる鉱物である。砂岩や頁岩中のコンクリ―ションは方解石などの炭酸塩鉱物からなる。石灰岩のものはチャート、燧石、碧玉のような非晶質や微晶質 (microcrystalline)の石英。なお、黒色頁岩のものは黄鉄鉱からなる場合がある[19]。他には赤鉄鉱や針鉄鉱などの酸化鉄や水酸化鉄[20][21]、苦灰石、菱鉄鉱[22]、アンケル石[23]、白鉄鉱[24]、重晶石[25][26]、石膏[27]などがある。
多くは単一の鉱物からなるが[28]、条件によっては他の鉱物も含むことがある。例えば、炭酸塩コンクリーションのうち硫酸塩還元バクテリアが関与する場合は、微量の黄鉄鉱を含んだり[29]、方解石・重晶石・黄鉄鉱の混合となったりする[30]。
産状
[編集]主に泥岩、頁岩、砂岩層から産出し[31]、一見すると、礫や化石であるかのように見える[32]。化石などを核として形成されていることもあるが、コンクリーション自体は化石ではない[19]。地層中に、結節のような斑点となって層理面に沿い集まって分布し、風化・侵食によって露頭から突き出ていたり、崩れ落ちて下に散らばっていたりする[19][33]。
火星上でも発見されていて、探査機オポチュニティーがイーグルクレーターで発見した小さな赤鉄鉱のコンクリーションはMartian spherulesと呼ばれている[34]。
著名な例
[編集]化学組成、形状、サイズ、成因などによって、さまざまなタイプのコンクリーションが見つかっている。
セプタリアン・コンクリーション
[編集]セプタリアン・コンクリーション(septarian concretion)もしくは亀甲石(きっこうせき)は[35]、セプタリアン・ノジュールとも呼ばれ、セプタリア(septaria)と呼ばれる割れ目状の構造を持つ。セプタリアは、亀裂を意味するラテン語の「septum」に由来する[36][37]。ふつう炭酸塩に富む泥岩にみられ、内部は多面体様の基質の隙間を鉱物で満たされた放射状の亀裂が区切る構造をしていて、亀裂は縁に向かって細くなる。同心円状の亀裂がみられることもある[38][36]。亀裂の形やその体積の大小は、収縮の程度に関係すると考えられるが、物によって大きく幅がある[39]。
典型的には、基質は粘土鉄岩などの粘土質炭酸塩で、亀裂を充填するのは方解石[38][36]。よく鉄の含有が多い鉄方解石となっていて、黄鉄鉱や粘土鉱物を含むこともある。亀裂によくみられる茶色の方解石は、元の堆積物に含まれる有機物が細菌に分解された有機化合物が着色している場合があると考えられる[40]。
一般には内部から外側へと同心円状に成長するものと考えられ、多くのコンクリ―ションの内部構造はこのモデルに一致する。しかし、その根拠は不確かで、コンクリ―ションの体積の大部分は一斉に浸透する物質の膠結(cementation、セメント化)により形成された可能性があるとされる[41][42][40]。
炭酸塩に富むセプタリアの成因には議論がある。脱水により外殻部分の硬化と基質の収縮が起き亀裂が生じるとの説があり[38][36]、基質の離漿 (syneresis)による脱水も関与する可能性がある[43]。もう一つの説としては、形成初期に外側の膠結が進んで浸透性が低下し、内部に保持されている流体に埋没による過剰な間隙圧が加わって亀裂が生じるというものがあり、深さ10 m程度で生じうる[44]。他には、有機物の腐敗によって生じるガスによる膨張[45][40]、地震による内部の脆性破壊[46]が関与するとの説もある。
セプタリアン・コンクリーションは、イギリススカイ島のスタッフィン (Staffin)頁岩層[38][40]、イギリスのキンメリッジ粘土層 (Kimmeridge Clay)[47][48]、北米のマンコス層群 (Mancos Group)[49]などの海成の頁岩からよく見つかっており、モザンビーク北西部の湖沼性シルト岩ボーフォート (Beaufort)層群のように泥岩類からも見つかる[43]。
典型的なサイズの例では、イングランドのウェセックス海岸の崖でキンメリッジ粘土層から産出するものが挙げられる[50]。
セプタリアン・コンクリーションの特徴的な例として、ニュージーランド南島モエラキ (Moeraki)の海岸の転礫モエラキ・ボルダー(Moeraki Boulders)がある。モエラキ層(新生代暁新世)の泥岩から洗い出されて露出したもので、直径は最大3 mある。泥粒子が方解石で膠結され、亀裂は方解石、石英、苦灰石に充填されている[51][52][53][54]。
キャノンボール・コンクリーション
[編集]大砲の弾のように巨大な球状コンクリーションを指す。アメリカノースダコタ州モートンとスーカウンティを流れるキャノンボール川 (Cannonball River)沿いで見つかるものは、直径3 mに達することがあり、砂とシルト粒子が方解石によって膠結されてできたものである。ユタ州北東部およびワイオミング州のフロンティア (Frontier)層の砂岩の露頭からは、直径4 - 6 mにも及ぶ同様のコンクリーションが発見されており、砂粒子が方解石によって膠結されて形成されたものである[55]。カンザス州オタワ郡にあるその名も「ロックシティ」(Rock City, Kansas)では、直径が6 mにもなる巨大なコンクリーションが見つかっている[56]。キャノンボール・コンクリーションは他に、アメリカアラスカ州のクック湾の砂浜[57]やコディアック島の海岸[58]、中国湖南省[59]などでも報告がある。ルーマニアには、トロヴァント (trovant)と呼ばれる同種のものがある[60][61]。
モキマーブル
[編集]モキマーブル (Moqui Marbles)は、アメリカ・ユタ州南東部のナバホ砂岩 (Navajo Sandstone)から大量に見つかる鉄分(褐鉄鉱や赤鉄鉱)を主成分とするコンクリーションである。ふつう球状であるが、ディスク状であったり、複数がつながったものなど、様々な形状のものも見られる。エンドウ豆から野球ボールサイズまで、大きさの範囲も広い。地下水に溶けた鉄の沈殿によって形成されたと考えられてきた[62][63][64]。火星上で見つかった小さなコンクリーションMartian spherulesとの類似性が指摘されている[65]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ Glossary of terms in soil science. Ottawa: Agriculture Canada. (1976). p. 13. ISBN 0662015339
- ^ Harper, Douglas. "concretion". Online Etymology Dictionary.
- ^ Dale, P.; Landis, C. A.; Boles, J. R. (1985-05-01). “The Moeraki Boulders; anatomy of some septarian concretions” (英語). Journal of Sedimentary Research 55 (3): 398–406. doi:10.1306/212F86E3-2B24-11D7-8648000102C1865D. ISSN 1527-1404 .
- ^ Boles, James R.; Thyne, Geoffrey D. (1989-03-01). “Isotopic evidence for origin of the Moeraki septarian concretions, New Zealand” (英語). Journal of Sedimentary Research 59 (2): 272–279. doi:10.1306/212F8F6C-2B24-11D7-8648000102C1865D. ISSN 1527-1404 .
- ^ Scotchman, I. C. (1991). “The geochemistry of concretions from the Kimmeridge Clay Formation of southern and eastern England” (英語). Sedimentology 38 (1): 79–106. Bibcode: 1991Sedim..38...79S. doi:10.1111/j.1365-3091.1991.tb01856.x. ISSN 1365-3091.
- ^ Mozley, Peter S.; Burns, Stephen J. (1993). “Oxygen and Carbon Isotopic Composition of Marine Carbonate Concretions: An Overview”. SEPM Journal of Sedimentary Research 63. doi:10.1306/D4267A91-2B26-11D7-8648000102C1865D 2021年8月19日閲覧。.
- ^ Milliken, Kitty L.; Picard, M. Dane; McBride, Earle F. (2003-05-01). “Calcite-Cemented Concretions in Cretaceous Sandstone, Wyoming and Utah, U.S.A.” (英語). Journal of Sedimentary Research 73 (3): 462–483. Bibcode: 2003JSedR..73..462M. doi:10.1306/111602730462. ISSN 1527-1404 .
- ^ Davis, J. Matthew; Mozley, Peter S. (2005-11-01). “Internal structure and mode of growth of elongate calcite concretions: Evidence for small-scale, microbially induced, chemical heterogeneity in groundwater” (英語). GSA Bulletin 117 (11–12): 1400–1412. Bibcode: 2005GSAB..117.1400M. doi:10.1130/B25618.1. ISSN 0016-7606.
- ^ Prothero, Donald R.; Schwab, Fred (2004). Sedimentary geology : an introduction to sedimentary rocks and stratigraphy (2nd ed.). New York: W.H. Freeman. p. 118. ISBN 0716739054
- ^ Esson, J.; Curtis, C. D.; Burley, S. D.; Al-AGHA, M. R. (1995-02-01). “Complex cementation textures and authigenic mineral assemblages in Recent concretions from the Lincolnshire Wash (east coast, UK) driven by Fe(0) to Fe(II) oxidation” (英語). Journal of the Geological Society 152 (1): 157–171. Bibcode: 1995JGSoc.152..157A. doi:10.1144/gsjgs.152.1.0157. ISSN 0016-7649. オリジナルの2019-12-13時点におけるアーカイブ。 .
- ^ Yoshida, H.; Ujihara, A.; Minami, M.; Asahara,Y.; Katsuta, N.; Yamamoto, K.; Sirono, S.; Maruyama, I.; Nishimoto S.; Metcalfe, R. (2016). “Early post-mortem formation of carbonate concretions around tusk-shells over week-month timescales”. Scientific Reports 5 (14123.). doi:10.1038/srep14123.
- ^ Allaby, Michael (2013). “concretion”. A dictionary of geology and earth sciences (Fourth ed.). Oxford: Oxford University Press. ISBN 9780199653065
- ^ Boggs, Sam (2006). Principles of sedimentology and stratigraphy (4th ed.). Upper Saddle River, N.J.: Pearson Prentice Hall. p. 114. ISBN 0131547283
- ^ “Theodore Roosevelt National Park North Unit Scenic Byway”. 2012年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月13日閲覧。
- ^ Abdel-Wahab, A.; McBride, E. F. (1 January 2001). “Origin of Giant Calcite-Cemented Concretions, Temple Member, Qasr El Sagha Formation (Eocene), Faiyum Depression, Egypt”. Journal of Sedimentary Research 71 (1): 70–81. Bibcode: 2001JSedR..71...70A. doi:10.1306/031700710070.
- ^ Davis, J. Matthew; Mozley, Peter S. (1996-01-01). “Relationship between oriented calcite concretions and permeability correlation structure in an alluvial aquifer, Sierra Ladrones Formation, New Mexico” (英語). Journal of Sedimentary Research 66 (1): 11–16. doi:10.1306/D4268293-2B26-11D7-8648000102C1865D. ISSN 1527-1404 .
- ^ Fisher, Q. J.; Raiswell, R. (2000-01-01). “Mudrock-hosted carbonate concretions: a review of growth mechanisms and their influence on chemical and isotopic composition” (英語). Journal of the Geological Society 157 (1): 239–251. Bibcode: 2000JGSoc.157..239R. doi:10.1144/jgs.157.1.239. ISSN 0016-7649 .
- ^ Todd, J. E. (1 January 1903). “Concretions and their geological effects”. Geological Society of America Bulletin 14 (1): 353–368. Bibcode: 1903GSAB...14..353T. doi:10.1130/GSAB-14-353 .
- ^ a b c Prothero & Schwab 2004, p. 118.
- ^ Busigny, Vincent; Dauphas, Nicolas (February 2007). “Tracing paleofluid circulations using iron isotopes: A study of hematite and goethite concretions from the Navajo Sandstone (Utah, USA)”. Earth and Planetary Science Letters 254 (3–4): 272–287. Bibcode: 2007E&PSL.254..272B. doi:10.1016/j.epsl.2006.11.038.
- ^ Parry, W.T. (January 2011). “Composition, nucleation, and growth of iron oxide concretions”. Sedimentary Geology 233 (1–4): 53–68. Bibcode: 2011SedG..233...53P. doi:10.1016/j.sedgeo.2010.10.009.
- ^ Curtis, C.D.; Coleman, M.L.; Love, L.G. (October 1986). “Pore water evolution during sediment burial from isotopic and mineral chemistry of calcite, dolomite and siderite concretions”. Geochimica et Cosmochimica Acta 50 (10): 2321–2334. Bibcode: 1986GeCoA..50.2321C. doi:10.1016/0016-7037(86)90085-2.
- ^ Strickler, Michael E. (1990). “Fe Substitution for Al in Glauconite with Increasing Diagenesis in the First Wilcox Sandstone (Lower Eocene), Livingston Parish, Louisiana”. Clays and Clay Minerals 38 (1): 69–76. Bibcode: 1990CCM....38...69S. doi:10.1346/CCMN.1990.0380110.
- ^ Van Horn, F.R.; Van Horn, K.R. (1933). “X-ray study of pyrite or marcasite concretions in the rocks of the Cleveland, Ohio, quadrangles”. American Mineralogist 18 (7): 288–294 2021年8月10日閲覧。.
- ^ Bréhéret, Jean-G.; Brumsack, Hans-J. (February 2000). “Barite concretions as evidence of pauses in sedimentation in the Marnes Bleues Formation of the Vocontian Basin (SE France)”. Sedimentary Geology 130 (3–4): 205–228. Bibcode: 2000SedG..130..205B. doi:10.1016/S0037-0738(99)00112-8.
- ^ Leśniak, P.M.; Łącka, B.; Hladı́kova, J.; Zieliński, G. (June 1999). “Origin of barite concretions in the West Carpathian flysch, Poland”. Chemical Geology 158 (1–2): 155–163. Bibcode: 1999ChGeo.158..155L. doi:10.1016/S0009-2541(99)00010-8.
- ^ Cruz, Marí Pí, A (2015). “Characterization of Gypsum Concretion in Loess: Some Geotechnical Considerations”. From Fundamentals to Applications in Geotechnics (From Fundamentals to Applications in Geotechnics): 3248–3255. doi:10.3233/978-1-61499-603-3-3248.
- ^ Allaby 2013, "concretion".
- ^ Coleman, Max L. (July 1993). “Microbial processes: Controls on the shape and composition of carbonate concretions”. Marine Geology 113 (1–2): 127–140. Bibcode: 1993MGeol.113..127C. doi:10.1016/0025-3227(93)90154-N.
- ^ Raiswell, R.; Bottrell, S. H.; Dean, S. P.; Marshall, J. D.; Carr, A.; Hatfield, D. (25 April 2002). “Isotopic constraints on growth conditions of multiphase calcite-pyrite-barite concretions in Carboniferous mudstones: Diagenetic history of septarian concretions in Carboniferous mudstones”. Sedimentology 49 (2): 237–254. doi:10.1046/j.1365-3091.2002.00439.x.
- ^ Boggs 2006, p. 114.
- ^ “Concretions”. Paleontological Research Institution. 2021年8月11日閲覧。
- ^ Marshall, Jim D.; Pirrie, Duncan (March 2013). “Carbonate concretions-explained”. Geology Today 29 (2): 53–62. Bibcode: 2013GeolT..29...53M. doi:10.1111/gto.12002.
- ^ Dvorsky, George (2019年2月15日). “The Enduring Mystery of the Martian 'Blueberries' Discovered by Opportunity Rover”. Gizmodo. 2024年12月20日閲覧。
- ^ “亀甲石 - iStone”. www.istone.org. 2020年10月20日閲覧。
- ^ a b c d Jackson, Julia A., ed (1997). “septarium”. Glossary of geology. (Fourth ed.). Alexandria, Virginia: American Geological Institute. ISBN 0922152349
- ^ “septarian”. dictionary.reference.com. 2014年3月20日閲覧。
- ^ a b c Potter, Paul Edwin; Maynard, J. Barry; Pryor, Wayne A. (1980). Sedimentology of shale: study guide and reference source. New York: Springer-Verlag. pp. 23, 36. ISBN 0387904301
- ^ Pratt, Brian R. (27 February 2001). “Septarian concretions: internal cracking caused by synsedimentary earthquakes”. Sedimentology 48 (1): 189, 193–194. Bibcode: 2001Sedim..48..189P. doi:10.1046/j.1365-3091.2001.00366.x.
- ^ a b c d Hendry, James P.; Pearson, Michael J.; Trewin, Nigel H.; Fallick, Anthony E. (16 May 2006). “Jurassic septarian concretions from NW Scotland record interdependent bacterial, physical and chemical processes of marine mudrock diagenesis: Jurassic septarian concretions, NW Scotland”. Sedimentology 53 (3): 537–565. doi:10.1111/j.1365-3091.2006.00779.x.
- ^ Mozley, Peter S. (May 1996). “The internal structure of carbonate concretions in mudrocks: a critical evaluation of the conventional concentric model of concretion growth”. Sedimentary Geology 103 (1–2): 85–91. Bibcode: 1996SedG..103...85M. doi:10.1016/0037-0738(95)00087-9.
- ^ Raiswell, R.; Fisher, Q. J. (January 2000). “Mudrock-hosted carbonate concretions: a review of growth mechanisms and their influence on chemical and isotopic composition”. Journal of the Geological Society 157 (1): 239–251. Bibcode: 2000JGSoc.157..239R. doi:10.1144/jgs.157.1.239.
- ^ a b Melezhik, Victor A.; Fallick, Anthony E.; Smith, Richard A.; Rosse, Danta M. (December 2007). “Spherical and columnar, septarian, 18 O-depleted, calcite concretions from Middle–Upper Permian lacustrine siltstones in northern Mozambique: evidence for very early diagenesis and multiple fluids”. Sedimentology 54 (6): 1389–1416. Bibcode: 2007Sedim..54.1389M. doi:10.1111/j.1365-3091.2007.00886.x.
- ^ Hounslow, Mark W. (November 1997). “Significance of localized pore pressures to the genesis of septarian concretions”. Sedimentology 44 (6): 1133–1147. Bibcode: 1997Sedim..44.1133H. doi:10.1046/j.1365-3091.1997.d01-64.x.
- ^ Duck, R. W. (February 1995). “Subaqueous shrinkage cracks and early sediment fabrics preserved in Pleistocene calcareous concretions”. Journal of the Geological Society 152 (1): 151–156. Bibcode: 1995JGSoc.152..151D. doi:10.1144/gsjgs.152.1.0151.
- ^ Pratt 2001, pp. 189–213.
- ^ Astin, T. R.; Scotchman, I. C. (April 1988). “The diagenetic history of some septarian concretions from the Kimmeridge Clay, England”. Sedimentology 35 (2): 349–368. Bibcode: 1988Sedim..35..349A. doi:10.1111/j.1365-3091.1988.tb00952.x.
- ^ Scotchman, I. C. (February 1991). “The geochemistry of concretions from the Kimmeridge Clay Formation of southern and eastern England”. Sedimentology 38 (1): 79–106. Bibcode: 1991Sedim..38...79S. doi:10.1111/j.1365-3091.1991.tb01856.x.
- ^ Dale, Annabel; John, Cédric M.; Mozley, Peter S.; Smalley, P. C.; Muggeridge, Ann H. (May 2014). “Time-capsule concretions: Unlocking burial diagenetic processes in the Mancos Shale using carbonate clumped isotopes”. Earth and Planetary Science Letters 394: 30–37. Bibcode: 2014E&PSL.394...30D. doi:10.1016/j.epsl.2014.03.004.
- ^ Astin, T. R. (1988). “The diagenetic history of some septarian concretions from the Kimmeridge Clay, England”. Sedimentology 35 (2): 349–368. Bibcode: 1988Sedim..35..349A. doi:10.1111/j.1365-3091.1988.tb00952.x.
- ^ Boles, J.R.; Landis, C.A.; Dale, P. (1985). “The Moeraki Boulders – Anatomy of Some Septarian Concretions”. SEPM Journal of Sedimentary Research 55: 398–406. doi:10.1306/212F86E3-2B24-11D7-8648000102C1865D.
- ^ Fordyce, E., and P. Maxwell, 2003, Canterbury Basin Paleontology and Stratigraphy, Geological Society of New Zealand Annual Field Conference 2003 Field Trip 8, Miscellaneous Publication 116B, Geological Society of New Zealand, Dunedin, New Zealand. ISBN 0-908678-97-5
- ^ Forsyth, P.J., and G. Coates, 1992, The Moeraki boulders. Institute of Geological & Nuclear Sciences, Information Series no. 1, (Lower Hutt, New Zealand)
- ^ Thyne, G.D., and J.R. Boles, 1989, Isotopic evidence for origin of the Moeraki septarian concretions, New Zealand, Journal of Sedimentary Petrology. v. 59, n. 2, p. 272–279.
- ^ McBride, E. F.; Picard, M. D.; Milliken, K. L. (1 May 2003). “Calcite-Cemented Concretions in Cretaceous Sandstone, Wyoming and Utah, U.S.A.”. Journal of Sedimentary Research 73 (3): 462–483. Bibcode: 2003JSedR..73..462M. doi:10.1306/111602730462.
- ^ Dann, C.; Peat, N. (1989). Dunedin, North and South Otago. Wellington: GP Books. ISBN 0-477-01438-0
- ^ “Kenai Peninsula Online – Alaska Newspaper –”. 2011年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年5月13日閲覧。
- ^ Geological Survey Professional Paper. U.S. Government Printing Office. (24 May 1976)
- ^ “The Epoch Times - Mysterious Huge Stone Eggs Discovered in Hunan Province”. 2007年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月21日閲覧。
- ^ “trovant”. dexonline.ro. October 3, 2024閲覧。
- ^ Emma Davies, "These ‘living’ rocks can give birth to baby stones", 8 August 2023, BBC Science Focus
- ^ Chan, M.A.; Parry, W.T. (2002). “Mysteries of Sandstone Colors and Concretions in Colorado Plateau Canyon Country” (pdf). Utah Geological Survey Public Information Series 77: 1–19 2021年8月18日閲覧。.
- ^ Chan, M.A.; Beitler, B.B.; Parry, W.T.; Ormo, J.; Komatsu, G. (2005). “Red Rock and Red Planet Diagenesis: Comparison of Earth and Mars Concretions”. GSA Today 15 (8): 4–10. doi:10.1130/1052-5173(2005)015[4:RRARPD]2.0.CO;2 18 August 2021閲覧。.
- ^ Loope, David B.; Kettler, Richard M.; Weber, Karrie A. (September 2011). “Morphologic Clues to the Origins of Iron Oxide–Cemented Spheroids, Boxworks, and Pipelike Concretions, Navajo Sandstone of South-Central Utah, U.S.A.”. The Journal of Geology 119 (5): 505–520. Bibcode: 2011JG....119..505L. doi:10.1086/661110 .
- ^ Catling, David C. (June 2004). “On Earth, as it is on Mars?”. Nature 429 (6993): 707–708. doi:10.1038/429707a. PMID 15201892.