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容器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コンテナ容器から転送)
画像はアルマジロの体を使ったバッグ。羊や山羊の皮革を加工した水筒は、動物の体を加工した容器としてもっと広く知られており、この種の用途は人類史上最も古い可能性が高い。
動物の体を加工した容器
画像はアルマジロの体を使ったバッグ山羊皮革を加工した水筒は、動物の体を加工した容器としてもっと広く知られており、この種の用途は人類史上最も古い可能性が高い。

容器(ようき)とは、物を入れる器物[1][2][3]。「容器」は(中国語日本語に共通の)漢語であり、大和言葉(和語)では「うつわ(器)[2][4][5][6]」「いれもの(入れ物)[1][2]」という。外来語もあり、ケースが代表的であるが、細分化された多くの語がある。

最も古く用法も多岐に亘る大和言葉は「うつわ(歴史的仮名遣:うつは、器)」で、古くは「うつわもの歴史的仮名遣:うつはもの、器、器物)」といった[3]

英語では "container" [7][8]が最も近い。この語は日本語には音写形「コンテナー/コンテナ」として入っている[9][10]。この外来語は由来語にもある1語義(貨物輸送用の器物[8][7] = 輸送コンテナ)で用いられることが多いが、広く「容器」の意味で使われることはあり[9]21世紀前期前半には特に増えてきた[注 1]

概要

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食器としての土器。
食器としての土器

容器は、物品(主に資源財産など価値のあるもの)の保管輸送の際などに、幅広く利用される道具である。用途によっては、装飾が施される場合もあるなど、その形態は様々であるが、入れるものの性質によって様々な機能のものが使い分けられる。

多くの場合において入れられるものの性質に即したものが利用されるが、更には入れられるものに即して新たに用意されるものもあり、汎用のものから専用のものまで、様々なものが利用されている。

最古の栽培植物の一つとされるヒョウタンの実を加工して作った容器。「瓢箪」の「箪」の字義は「竹製の丸い容器」。
最古の栽培植物の一つとされる瓢箪(ひょうたん)の実を加工して作った容器[11]。画像はケニアのもの。なお、「瓢箪」の「」の字義は「製の丸い容器」[12]
竹を粉砕しパルプ状にして作るモールド容器 ヨネヤマ
色とりどりのガラス瓶
色とりどりのガラス
磁器製の人形(豆像)を納めたケースを掃除する女性を描いた1921年の油彩画。
磁器製の人形豆像)を納めた展示用のケースを掃除する女性
ウィリアム・マクレガー・パックストン英語版"The Figurine "。アメリカ人画家の手になる1921年の油彩画


容器には再使用を前提とするものと、使い捨てを前提とするものがあり、例えば後述するだけをとってもリターナブル瓶ワンウェイ瓶のような利用形態による分類もある。また商業における商品を入れ消費者の手元まで内容物を保護するための容器として、パッケージ包装)という形態の使い捨て容器があり、一方では繰り返し使うための汎用の、運搬のための道具としてという一種の容器が存在する。ケースと呼ばれうるものでは、内容物は常に決まっているが、その内容物を適切に保存し、必要に応じて取り出して使うための道具といえる。特にケースの場合は、内容物が消耗品として消費され、適時入れ替えられるものも含んでいる。

所定の目的に即して、必要な物品を一まとめにしておくための容器も見られ、ことではその目的別に様々な箱が日常的に利用されている。こういった容器は人間文明を築いていく過程で様々なものが作られ、利用されてきた。今日人間を人間たらしめている「文化的な生活」を支えるには容器は不可欠であり、人間の活動が見られる場所には、様々な容器が、広く用いられている。

また、この「容器」は時に経済社会上における概念として用いられることがあり、主に領域に関することで使われている。

主な容器

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  • - (ボックス)主に自立する立方体。マッチ箱箪笥など。
  • - (バッグ)主に内容物の形状や圧力で形状が変化する。リュックサック、衣類のポケットなど。
  • - (ボトル)主に流体を収めるためのもの。口が細く中が広い物が多い。硬質の袋ともいえる。
  • - (キャニスター)金属で作られており、缶詰は特に密閉性が高く内容物を強固に保存し、茶筒など開け閉めがし易く繰り返しの利用に便利なものまで様々で金属製の箱とも言える。
用途による分類

脚注

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注釈

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  1. ^ 検索キーワード[ コンテナ 通販 ][ コンテナ ボックス収納 ]

出典

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  1. ^ a b 小学館『デジタル大辞泉』、三省堂大辞林』第3版、小学館『精選版 日本国語大辞典』. “容器”. コトバンク. 2020年6月15日閲覧。
  2. ^ a b c 小学館『デジタル大辞泉』. “入れ物”. コトバンク. 2020年6月15日閲覧。
  3. ^ a b 小学館『精選版 日本国語大辞典』. “器・器物”. コトバンク. 2020年6月15日閲覧。
  4. ^ 小学館『デジタル大辞泉』. “”. コトバンク. 2020年6月15日閲覧。
  5. ^ 三省堂『大辞林』第3版. “”. コトバンク. 2020年6月15日閲覧。
  6. ^ 小学館『精選版 日本国語大辞典』. “”. コトバンク. 2020年6月15日閲覧。
  7. ^ a b container”. 英辞郎 on the WEB. アルク. 2020年6月15日閲覧。
  8. ^ a b container”. Weblio英和辞書. ウェブリオ株式会社. 2020年6月15日閲覧。
  9. ^ a b ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』、小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』、ほか. “コンテナ”. コトバンク. 2020年6月15日閲覧。
  10. ^ 平凡社『百科事典マイペディア』. “コンテナー”. コトバンク. 2020年6月15日閲覧。
  11. ^ ヒョウタン”. コトバンク. 2020年6月15日閲覧。
  12. ^ ”. コトバンク. 2020年6月15日閲覧。

関連項目

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