コントラクト・マニュファクチャラー

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コントラクト・マニュファクチャラー: contract manufacturer)は委託製造請負業者の一種[1]。日本語では契約製造業者[1]や外注工場[2]と訳される。略称はCM[3]

役割[編集]

他企業から有償で製造を受託する[1]。業者への原材料や部品の調達は、委託者から供給が行われる場合と自らが調達する場合がある[2]。ただ、委託加工生産にはトール・マニュファクチャラー(Toll Manufacturer:TM)とコントラクト・マニュファクチャラーがあるが、トール・マニュファクチャラーとは異なり、コントラクト・マニュファクチャラーの製造業者は加工工程の原材料、仕掛品、製品の所有権をもつ[3]

契約製造企業には顧客であるリード・ユーザー(キーバイヤー)から独立し、自社ブランドを確立してブランドメーカーに成長する企業もある[4]

出典[編集]

  1. ^ a b c REACH規則に基づく委託製造”. 化学物質国際対応ネットワーク. 2021年9月17日閲覧。
  2. ^ a b 貿易用語集 CM(Contract Manufacturer)”. ジャパントラスト. 2021年9月17日閲覧。
  3. ^ a b 日本貿易振興会海外調査部「Report 1:欧州における企業組織再編成(EU)」『JETROユーロトレンド』第48号、日本貿易振興会、2001年9月、2-16頁、NAID 400053971742021年9月17日閲覧 
  4. ^ 田口冬樹「OEM 戦略の研究 : その役割と問題点」『専修マネジメント・ジャーナル』第1巻第1-2号、専修大学経営研究所、2012年3月、65-78頁、doi:10.34360/00006548ISSN 2186-9251NAID 1200067854292021年9月21日閲覧 

関連項目[編集]