コヴァーチ・アティッラ
| |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
選手情報 | |||||||||||||||
ラテン文字 | Kovács Attila | ||||||||||||||
国籍 | ハンガリー | ||||||||||||||
競技 | 陸上競技 (短距離走) | ||||||||||||||
種目 | 100m, 200m | ||||||||||||||
生年月日 | 1960年9月2日(64歳) | ||||||||||||||
出身地 | トルナ県セクサールド | ||||||||||||||
身長 | 180cm | ||||||||||||||
体重 | 72kg | ||||||||||||||
成績 | |||||||||||||||
オリンピック |
100m 準決勝2組4着 (1988年) 200m 2次予選2組5着 (1988年) 4x100mR 8位 (1988年) | ||||||||||||||
世界選手権 |
100m 4位 (1987年) 200m 準決勝2組5着 (1987年) 4x100mR 5位 (1987年) | ||||||||||||||
地域大会決勝 |
ヨーロッパ選手権 100m 7位 (1986年) 4x100mR 5位 (1990年) | ||||||||||||||
自己ベスト | |||||||||||||||
60m | 6秒65 (1984年) | ||||||||||||||
100m | 10秒09 (1987年) | ||||||||||||||
200m | 20秒11 (1987年) | ||||||||||||||
| |||||||||||||||
編集 |
コヴァーチ・アティッラ(ハンガリー語: Kovács Attila、1960年9月2日 ‐ )は、ハンガリー・セクサールド出身で短距離走が専門の元陸上競技選手。100mで10秒09(元ハンガリー記録)、200mで20秒11(ハンガリー記録)の自己ベストを持つ。1987年ローマ世界選手権男子100mのファイナリスト(4位)である。
経歴
[編集]1987年にローマで開催された第2回世界選手権に出場すると、男子100mの1次予選を10秒26(+1.5)、2次予選を10秒52(-2.9)、準決勝を10秒22(-1.3)で突破。過去に100mで決勝に進出したハンガリー選手はおらず、オリンピックを含めると1896年アテネ大会男子100mのソコリ・アラヨス(銅メダル獲得)以来、91年ぶり史上2人目という快挙だった[注 1]。迎えた決勝では全ラウンドを通じて一番のタイムとなる10秒20(+1.0)をマークするも、ベン・ジョンソン(9秒83)、カール・ルイス(9秒93)、レイモンド・スチュワート(10秒08)、リンフォード・クリスティ(10秒14)に次ぐ5位に終わった。後にベン・ジョンソンのドーピング処分によりコヴァーチの順位は4位に繰り上がったため、最終的に0秒06差でメダルを逃した[3]。男子100mに続いて決勝進出を目指した男子200mは、1次予選を20秒77(-0.9)、2次予選を20秒61(+0.8)で突破。準決勝では組4着以内に入れば決勝に進出できたが、結果は20秒47(+1.2)の5着に終わり、0秒09差で決勝進出を逃した[4]。
1988年にソウルで開催されたオリンピックに出場すると、男子100mで準決勝に進出した。準決勝では組4着までに入れば決勝に進出できたが、結果は4着と0秒07差の5着に終わり、2年連続の世界大会決勝を逃した。なお、同じ組にベン・ジョンソンがいたため、後のドーピング処分でコヴァーチの順位は4着に繰り上がった。
自己ベスト
[編集]記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風を意味する。
種目 | 記録 | 年月日 | 場所 | 備考 |
---|---|---|---|---|
屋外 | ||||
100m | 10秒09 (+0.3) | 1987年8月20日 | ミシュコルツ | 元ハンガリー記録 |
200m | 20秒11 (+0.7) | 1987年8月21日 | ミシュコルツ | ハンガリー記録 |
室内 | ||||
60m | 6秒65 | 1984年2月3日 | ブダペスト | |
200m | 21秒21 | 1987年2月8日 | ブダペスト |
主要大会成績
[編集]年 | 大会 | 場所 | 種目 | 結果 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1982 | ヨーロッパ室内選手権 (en) | ミラン | 60m | 予選 | 51秒70 | |
ヨーロッパ選手権 (en) | アテネ | 100m | 予選 | 10秒64 (-1.1) | ||
4x100mR | 6位 | 39秒01 (4走) | ||||
1984 | フレンドシップ・ゲームズ (en) | モスクワ | 100m | 2位 | 10秒18 (-0.4) | |
1985 | 世界室内大会 | パリ | 60m | 予選 | 6秒80 | 全体15位 |
ヨーロッパ室内選手権 (en) | ピレウス | 60m | 5位 | 6秒69 | ||
1986 | ヨーロッパ選手権 (en) | シュトゥットガルト | 100m | 7位 | 10秒31 (-0.1) | |
4x100mR | 6位 | 39秒15 (4走) | ||||
1987 | ヨーロッパ室内選手権 (en) | リエヴァン | 60m | 予選 | 6秒73 | |
世界室内選手権 | インディアナポリス | 60m | 準決勝 | 6秒83 | 全体16位 | |
200m | 準決勝 | 21秒79 | 全体12位 | |||
世界選手権 | ローマ | 100m | 4位 | 10秒20 (+1.0) | ||
200m | 準決勝 | 20秒47 (+1.2) | ||||
4x100mR | 5位 | 39秒04 (4走) | ||||
1988 | オリンピック | ソウル | 100m | 準決勝 | 10秒31 | |
200m | 2次予選 | 21秒19 | ||||
4x100mR | 8位 | 39秒19 (4走) | ||||
1989 | ヨーロッパ室内選手権 (en) | デン・ハーグ | 60m | 準決勝 | 6秒75 | |
世界室内選手権 | ブダペスト | 60m | 予選 | 6秒74 | 全体14位 | |
1990 | ヨーロッパ選手権 (en) | スプリト | 100m | 準決勝 | 10秒54 (-0.2) | |
4x100mR | 5位 | 39秒05 (4走) | ||||
1991 | 世界選手権 | 東京 | 100m | 2次予選 | 10秒23 (+4.1) | |
200m | 1次予選 | 21秒55 (-1.3) |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “World Championships Beijing 2015 Athletics Statistics Handbook (ebook) (RESULTS FROM PAST MAJOR CHAMPIONSHIPS参照)”. 国際陸上競技連盟 (2015年). 2016年9月20日閲覧。
- ^ “Rio 2016 Olympic Games Athletics Statistics Handbook (ebook) (OLYMPIC ATHLETICS FINALS参照)”. 国際陸上競技連盟 (2016年). 2016年9月20日閲覧。
- ^ “第2回世界選手権男子100m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2016年9月20日). 2016年9月20日閲覧。
- ^ “第2回世界選手権男子200m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年9月20日閲覧。
外部リンク
[編集]- コヴァーチ・アティッラ - ワールドアスレティックスのプロフィール
- [1] - All-Athletics.comのプロフィール
- コヴァーチ・アティッラ - Olympedia