コースティング・ギヤ
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コースティング・ギア(英: Coasting Gear)とは、直交した二軸の動力伝達系に用いられるギアである。主に鉄道模型に使用される。
1984年、コアレス・モータ、逆駆動可能な3条ウォームギヤと、スラスト・ボール・ベアリングを組み合わせた適当なギヤ比を持つ蒸気機関車模型用駆動装置が開発され、高効率と静粛性を併せ持つ動力車の実現が可能になった[1][2]。この駆動装置は開発者が特許を取らず開放したため多くのメーカーにより採用され、コースティング・ギヤという名称で高性能機関車に装備され、市販されている[3][4]。
一般的な鉄道模型で使用されるウォームギアは逆駆動することが出来ないものが多い。しかしながらオルゴールの調速装置や自動車のステアリングで使用されるウォームギアは逆駆動が可能であったため、これらのウォームギアを鉄道模型にも応用した[5]。
脚注
[編集]- ^ 『とれいん』、プレスアイゼンバーン、1984年11月号。
- ^ “We talk with Takashi (Tad) about his new museum”. The O Scale Resource: 27. (September October 2016) .
- ^ このコースティング・ギアという名称はメーカーが考案者に無断でつけた名称である
- ^ “Free to Roll Mechanism” (2016年2月25日). 2017年1月13日閲覧。 “この名前は、筆者が3条ウォームギヤを開発した時に名付けた。それにKTMなどが名前を勝手につけている。コースティング・ギヤなどと言っているが、正しい名前ではない。それはもっと古い時代に別のメカニズムに対して付けられた名前である。 ”
- ^ モデル・レイルローダー (カルムバックパブリッシング). (1985年11月号).