コードネーム:ホレッツ

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コードネーム:ホレッツ
Deckname Holec
2014年11月のウィーンでの撮影現場(左からノヴォトニー監督、シュプライツォーファー、ツァイラー)
監督 フランツ・ノヴォトニードイツ語版
脚本 フランツ・ノヴォトニー
アルルン・フィヒテンバウアー
マーティン・ライデンフロストドイツ語版
原作 ヤン・ニェメツ
The Italian Connection
製作 アレクサンダー・グレーア
モニカ・クリストロヴァー
フランツ・ノヴォトニー
ヴラスタ・クリストル
製作総指揮 ヨハンナ・シェルツ
出演者 ヨハネス・ツァイラードイツ語版
クリシュトフ・ハーディック
ヴィカ・ケレケシュチェコ語版
音楽 オンジェイ・ブルゾボハティチェコ語版
撮影 ロバート・オバライナー
編集 カリン・ハンマー
製作会社 Novotny & Novotny Filmproduktion GmbH
Dawson Films
Ceská Televize
配給 オーストリアの旗 Thimfilm[1]
チェコの旗 Falcon[1]
公開 オーストリアの旗 2016年7月15日[1]
チェコの旗 2016年9月22日[1]
上映時間 99分
製作国  オーストリア
 チェコ
言語 ドイツ語
チェコ語
英語
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コードネーム:ホレッツ』(Deckname Holec)は2016年オーストリアチェコ合作の歴史サスペンス映画。 監督はフランツ・ノヴォトニードイツ語版、出演はヨハネス・ツァイラードイツ語版クリシュトフ・ハーディックヴィカ・ケレケシュチェコ語版など。 1968年の「プラハの春」とそれに続くソ連軍ワルシャワ条約機構軍によるチェコスロバキアへの侵攻英語版を背景に、チェコスロバキア秘密警察部門・内務省国民保安隊国家保安部(StB, Státní bezpečnost)のスパイとなったオーストリアジャーナリストで後にウィーン市長英語版を務めたヘルムート・ツィルクドイツ語版の実話[2]チェコの映画監督ヤン・ニェメツによる『The Italian Connection(原題:Italská spojka)』にもとづいている[3]。タイトルの「ホレッツ」はツィルクのコードネームである。

日本では劇場未公開だが、2018年3月15日WOWOWで放送された[2][4]

ストーリー[編集]

1960年代、オーストリアジャーナリストでテレビ司会者として人気のヘルムート・ツィルクドイツ語版は、チェコスロバキア内務省国民保安隊の国家保安部(StB)に目をつけられ、オーストリアの政治情勢などを伝える情報提供者(スパイ)となる。妻をウィーンに残し、プラハをいくたびも訪問する生活の中で、現地の女優エヴァを愛人にするが、その関係は長くは続かず、エヴァがツィルクを捨てる形で2人は別れる。

1968年に起きた「プラハの春」に続き、ソ連軍をはじめとするワルシャワ条約機構軍によるチェコスロバキアへの侵攻英語版が起きると、エヴァの元恋人で反体制派の映画監督ホンザはその悲惨な状況を撮影する。当局から追われる身となったホンザはエヴァとともにフィルムをウィーンにいるツィルクに届ける。

一方、ツィルクはStBのナホディルからエヴァとの関係やスパイだったことを公にすると脅され、ワルシャワ条約機構軍による侵攻を正当化するプロパガンダ映像をテレビで流すように命令される。しかし、ツィルクがそれを拒むと、ナホディルはツィルクの妻ヘルガを人質に取り、ホンザから受け取ったフィルムを渡すように要求する。観念したツィルクはナホディルにフィルムを届ける。

ツィルクが司会を務めるテレビ番組が始まる。ナホディルの指示通りにプロパガンダ映像が流れるが、すぐに映像は止まり、そこでツィルクはこの映像が捏造されたものであることを明らかにすると、ホンザが撮影した映像を放送する。呆然とするナホディルだったが、ヘルガは既に警察により保護されており、ナホディルは捕らえられる。しかし、ツィルクの友人でもあるウィーンの警察署長フックスはナホディルをチェコスロバキア側に密かに引き渡し、これにより事態は大ごとになることなく収束する。

キャスト[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ a b c d Krycí jméno Holec” (チェコ語). ČSFD.cz. 2018年3月16日閲覧。
  2. ^ a b コードネーム:ホレッツ”. WOWOW. 2018年3月16日閲覧。
  3. ^ Deckname Holec” (ドイツ語). Thimfilm. 2018年3月16日閲覧。
  4. ^ 2018年3月 月間番組表” (PDF). WOWOW. 2018年3月16日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]