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ゴルジェ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ゴルジェ (Gorge) は、電子音楽クラブ・ミュージックジャンルネパールインドの山岳地帯のクラブ・シーンにおいて登山ロッククライミングをモチーフとして発生したと説明されることが多いが[1][2]2012年以降の日本において注目されるようになったジャンルであり[3]、ネパール云々は「嘘」であったことが関係者により2022年に明らかにされている[4]

ゴルジェという名称は、登山用語として「峡谷」を意味するフランス語の「ゴルジュ」[5]に由来するとされる[6]

2012年に、「おそらくは世界唯一」と自称するゴルジェ専門のレコードレーベルとして GORGE.IN が設立された[2][7]。このレーベルのサイトにあるゴルジェの由来に関する記述によると、ゴルジェのオリジネーターの一人とされる正体不明のDJナンガ (DJ Nanga) という人物が、ゴルジェ・パブリック・ライセンス (Gorge Public License, GPL) と称されるゴルジェの定式化をしており、その内容は、

  • Use Toms(タムを使え)
  • Say it Gorge(それをゴルジェと呼べ)
  • Don’t say it Art(それをアートと呼ぶな)

と説明される[7]。これを踏まえ、ゴルジェのジャンルにおいてはアーティストという言葉を用いず、ブーティスト (bootist) という表現を用いる[1][7]。また、ゴルジェのDJは、ワンプッシャー (One Pusher) と称されることがある[1][8]

また、ゴルジェをめぐる文脈では、「ゴルジェっぽい」を意味する「ゴルい」という形容表現もしばしば用いられる[9]

2020年代、ゴルジェは、福岡県など九州地方を中心に独自のシーンを形成しているとされる[6][10]

脚注

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  1. ^ a b c 神秘のベールに包まれた岩の音楽 “Gorge”の伝道師 HANALI」オトトイ。2024年8月28日閲覧
  2. ^ a b 4レーベル(anybody universe、Booty Tune、Deep Space Objects、GORGE.IN)合同コンピレーション『QUATTUOR STELLA』RELEASE」A-FILES、2017年1月7日。2024年8月28日閲覧
  3. ^ 斎藤辰也「遂に日本で全面対決へ!? 「2/2 Juke VS Gorge」」ele-king、2013年2月1日。2024年8月28日閲覧
  4. ^ DRASTIKE ADHESIVE FORCE「メディアが取り上げたGorge(ゴルジェ)まとめ 2021~2022」gorge.in、2022年12月20日。2024年8月28日閲覧
  5. ^ ゴルジュ」『精選版 日本国語大辞典』https://kotobank.jp/word/%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A5コトバンクより2024年8月28日閲覧 
  6. ^ a b 北九州のブーティストが語る、ゴルジェの現在地点|Kazuki Koga interview」『AVYSS』シーエムバー、2022年10月13日。2024年8月28日閲覧
  7. ^ a b c About”. gorge.in. 2024年8月28日閲覧。
  8. ^ 「そこでタムは鳴っているか?」 ~DUBSTRONICA DJ」tumblr。2024年8月28日閲覧
  9. ^ hanali「Gorge再入門! ”ゴルい”耳の開拓ガイドブック」hanali、2014年12月8日。2024年8月28日閲覧
  10. ^ Gui, James (2024年8月26日). “Tracing the Pulse of Kyushu’s Underground Music Scene”. Bandcamp. 2024年8月28日閲覧。

外部リンク

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