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ゴロワーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゴロワーズ
フランスで販売されていたGAULOISES-CAPORAL。現在はGAULOISES-BRUNESにリニューアルされている。
フランスで販売されていたGAULOISES-CAPORAL。現在はGAULOISES-BRUNESにリニューアルされている。
種類 タバコ
所持会社
使用開始国 フランスの旗 フランス
使用開始 1910年 (114年前) (1910)
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ゴロワーズ: Gauloises)は、アルタディス社が製造するタバコの銘柄。1910年フランスで登場した銘柄で、ジタンと並びフランスでは現在もポピュラーなブランドである。

概要

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gauloisesという語は直訳で「ゴール人の女」を意味する。「ゴール」とは現在のフランスにあたる地方の古名。形容詞でもあり、その場合は「陽気な」「好色な」「あけっぴろげな」という意味になる。パッケージには翼のついた兜のイラストがあしらわれている。この兜は古代ガリア人の騎士たちが用いた防具で、フランスの伝統的な兜である。このデザインになったのは1936年で、マルセル・ジャクノというグラフィックデザイナーの手によるもの。以来ゴロワーズはこの基本デザインを守り続けている。

「BRUNES」と表記されているパッケージは、タバコ葉を堆積発酵させた黒煙草英語版と呼ばれるタイプである。黒煙草特有の強い香りがあり、これがゴロワーズの最大の特徴となっている。「Blondes」と表記されているパッケージは一般的なアメリカンブレンドであるが、オリエント葉が比較的多めに使用されている。そのためこちらも、Brunesほどではないにせよ、やはり特徴的な香りを持つ。

2018年9月7日現在の日本で販売されている商品は、ポーランドに製造移管されている[1]

ダカール・ラリーでは1999 - 2000年に四輪部門で優勝したフランス人のジャン=ルイ・シュレッサーのバギーや、二輪部門の2000年代前半のBMWKTMのメインスポンサーであり、マシンがゴロワーズの青色に塗られた。また同時期MotoGPでもヤマハのファクトリーチームのタイトルスポンサーだったが、2005年にタバコのスポンサーを嫌がるバレンティーノ・ロッシの意向でヤマハが一方的に契約を打ち切ったため、法廷闘争に発展しかけた[2]

2022年10月28日、紙巻きタバコブランド「ゴロワーズ」「ウエスト」「ダビドフ」「ジタン」の販売を終了すると発表[3]、取扱店の在庫をもって順次終了すると共に、インペリアル・ブランズ・ジャパン自体も市場から撤退すると発表した。

製品一覧

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販売終了製品

製品名 価格 本数 発売年月日 廃止年月 タール ニコチン 販売地域 備考
GAULOISES-BRUNES 590円 20本 1964年9月 2022年10月 10mg 0.8mg 全国 黒煙草 (両切り)
2000年にCAPORALからBRUNESに変わり、それと共にパッケージ・巻きの変更もされた。
GAULOISES-Legeres 590円 20本 1987年7月 2022年10月 8mg 0.6mg 全国 黒煙草 (プレーンフィルター)
GAULOISES-Blondes FILTRE 590円 20本 2003年11月 2022年10月 10mg 0.9mg 全国 アメリカンブレンド (チャコールフィルター)
GAULOISES-Blondes LIGHTS 490円 20本 2004年5月 2018年 6mg 0.6mg 全国 アメリカンブレンド (チャコールフィルター)

脚注

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  1. ^ 製造たばこ小売定価』財務省、2018年9月7日。オリジナルの2021年7月26日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210726133044/https://www.mof.go.jp/policy/tab_salt/topics/20180907_kouriteika.pdf 
  2. ^ ゴロワーズ、ヤマハへ怒り心頭トーチュウF1エクスプレス 2023年11月11日閲覧
  3. ^ 英タバコ大手、「ゴロワーズ」など4ブランドの日本販売を終了 「めちゃくちゃショック」惜しむ声”. J-CAST ニュース (2022年10月28日). 2022年10月28日閲覧。

関連項目

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  • かまやつひろし - 1975年(昭和50年)に「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」という楽曲を発表している(シングル「我が良き友よ」のB面曲)。タイトル通りこのタバコを歌っている。自身が喫煙していた銘柄も、ゴロワーズ・カポラルである。
  • サルトル - ゴロワーズを愛煙しており、現在残されている彼の写真の数々にその姿を見ることができる。
  • ダイ・ハード - シリーズ1作品目でジョン・マクレーンが、倒したテロリストの持ち物の中から奪い、その後、テロリストの首領、ハンスに渡すタバコがゴロワーズ。このシーンを確認するとフィルターがあるので、恐らくプレーンフィルターかアメリカンブレンドのどちらかと思われるが、マクレーンが無線で警官のパウエルに、このタバコを持っているということはテロリストはヨーロピアンだろうと話していることから、プレーンフィルターの可能性が高い。
  • レン・デイトン - 処女作「イプクレス・ファイル」(1961)をはじめとする初期のスパイ小説作品シリーズで主人公となる、労働者階級出で眼鏡をかけた名無しの偏屈スパイ(映画では「ハリー・パーマー」と名付けられ、マイケル・ケインが扮した)が愛飲。この煙草独特の臭気のため、喫煙が許容されていた1960年代でも周囲の英国人たちからは臭いがひどいと不評だが、主人公は意に介していない。

外部リンク

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