サイバーコア
ジャンル | 縦スクロールシューティング |
---|---|
対応機種 | PCエンジン (PCE) |
開発元 | アルファ・システム |
発売元 | IGS |
プロデューサー | よこやまことし |
ディレクター | ひさとみけんじ |
デザイナー |
加藤清文 久保田覚 |
シナリオ | 神山修一 |
プログラマー |
望月成 BOKEGI! |
音楽 |
村井俊夫 寺本昌弘 |
美術 | ゆもとまさしげ |
人数 | 1人 |
メディア | 3メガビットHuCARD[1] |
発売日 |
1990年3月9日 1990年 |
その他 |
型式: AI-02001 TGX030030 |
『サイバーコア』 (Cyber Core) は、1990年3月9日に日本のIGSから発売されたPCエンジン用縦スクロールシューティングゲームである。
「キマイラ」と合体した主人公を操作し、メタモルフォーゼ能力を駆使しながらバイオモンスターと化した昆虫を倒して地球を救出する事を目的としている。
開発はアルファ・システムが行い、ディレクターはディスクシステム用ソフト『ココナワールド』(1987年)やファミリーコンピュータ用ソフト『ザ・マネーゲーム』(1988年)を手掛けたひさとみけんじが担当、シナリオは神山修一、音楽は『ココナワールド』を手掛けた村井俊夫およびPCエンジン用ソフト『トリッキー』(1990年)を手掛けた寺本昌弘が担当している。
1991年にX68000に移植され、2013年にWindows用ソフトとしてX68000版が配信された。オリジナルとなるPCエンジン版は再発売はされていない。
ゲーム内容
[編集]ストーリーは、巨大なバイオモンスターと化した昆虫「ハイパーインセクト」に支配された地球を奪回すべく、外宇宙のキマイラと合体した主人公が、ハイパーインセクトの中心を叩くべく出撃していくというものである[2]。
システム
[編集]強制縦スクロール型のシューティングゲーム[2]。森林面や砂漠面などの全8ステージで[2]、自機はメタモルフォーゼ・アイテムと呼ばれる昆虫の変態のアイテムを取ると自機が変化し、攻撃力がアップする。
自機の攻撃はショットやレーザーの対空攻撃、対地ボムの対地攻撃が行え、また自機の移動スピードを3段階に変更可能。
ステージ内では中ボス、ボスとあり、ボスを倒せばステージクリア。
メタモルフォーゼ・フォーメーション
[編集]自機は「キマイラ」と人間の共生体であり、メタモルフォーゼ・アイテムと呼ばれるアイテムを取ると昆虫が変態を行い、最大4段階まで成長する。初期段階の自機は「サイバーコア」と呼ばれる基本形態である。
メタモルフォーゼのフォーメーションは、アイテムの種類によって4種類の昆虫の姿に分けられる。アイテムは青がカブトムシ型のビートルタイプ、赤がチョウ型のスウォーテイルタイプ、緑がカマキリ型のマンティスタイプ、黄がハチ型のホーネットタイプのそれぞれが存在し、同じアイテムを取り続けることでバイオ・フォーメーション、メカニカル・フォーメーション、特殊戦闘モードと4段階に成長する[2]。 次の段階に成長するには、同種類のメタモルフォーゼ・アイテムを取り続けなければならず、別種のものを取得すると、その種類の2段階目のフォーメーションになってしまう。
同種のメタモルフォーゼ・アイテムを取り続けると、シールドアイテムも取得する。敵から攻撃を受けると、シールドが減少し、0の時にダメージを受けるとフォーメーションが1段階ダウンし、第1段階の「サイバーコア」の状態で敵から攻撃を受けると1ミスとなり、残機が0の時にミスをするとゲームオーバーになる。
メタモル・フォーゼアイテムを取るには、特定の敵を倒すか、アイテム・キャリーと呼ばれる敵機を撃ち続ける必要がある。なお、アイテム・キャリーは自機がミスした時のチェックポイントの役割を持つ。
各フォーメーションの武器
[編集]第1段階(基本形態)
[編集]- サイバーコア - ノーマルショット・ノーマルボム
第2段階(幼虫/バイオフォーメーション)
[編集]- ビートルタイプ
- ビートルベース - ツインショット・ツイン対地ボム
- スウォールテイルタイプ
- スウォーテイルベース - ツインショット・ツイン対地ボム
- マンティスタイプ
- マンティスベース - ツインショット・ツイン対地ボム
- ホーネットタイプ
- ホーネットベース - ツインショット・ツイン対地ボム
第3段階(成虫/メカニカルフォーメーション)
[編集]- ビートルタイプ
- ガンビートル - トリプルショット・トリプル対地ボム
- スウォールテイルタイプ
- ブルスウォーテイル - ツインリップルレーザー・シングルパワードボム
- マンティスタイプ
- マンティスリッパー - ツインショット・ツイン対地ボム・ツインブーメラン
- ホーネットタイプ
- ホーネットハリアー - ツイン貫通弾・トリプル対地ボム
第4段階(特殊戦闘モード)
[編集]- ビートルタイプ
- サイバービートル - ファイブショット・トリプル対地ボム
- スウォールテイルタイプ
- スウォーテイルボム - トリプルリップルレーザー・ツインパワードボム
- マンティスタイプ
- マンティスクルーザー - トリプルショット・対地ボム・ツインブーメラン
- ホーネットタイプ
- ジャイロホーネット - トリプル貫通弾・トリプル対地ボム
パワーアップアイテム
[編集]これらを取得するためには、敵の群れを全滅させたり、特殊な敵を倒すと出現する。
- バリアーアイテム
- 1個取得するごとにシールドが1個増える。最大3個までストック可能。
- 無敵アイテム
- 約15秒間、敵等からの攻撃によるダメージを一切受けず、敵に体当たりして倒すことが出来る。
- 1UP
- 残機が一つ増える。
- 全滅アイテム
- 画面内の敵や弾を一瞬で粉砕する。
移植版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | サイバーコア | 1991年10月25日 |
X68000 | アルファ・システム | エス・ピー・エス | フロッピーディスク | - | |
2 | サイバーコア | 2013年3月26日[3][4] |
Windows | アルファ・システム | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | X68000版の移植 |
スタッフ
[編集]- PCエンジン版
- プログラマー:MIO.H(望月成)
- コ・プログラマー:BOKEGI!
- シナリオ・ライター:神山修一
- ゲーム・デザイナー:加藤清文、久保田覚
- イラストレーター:ゆもとまさしげ
- グラフィック・デザイナー:ALEXANDER MIKAWA(美川淳)、PARIS-DAKAR HIKO、ORE、MAK、にしざわあゆみ
- デモンストレーション・プレイヤー:BUSH
- コンポーザー:村井俊夫、TERRA(寺本昌弘)
- 音楽、サウンド・エフェクト:TERRA(寺本昌弘)
- マネージャー:松本有史
- プランニング・スタッフ:ますながさとし、とみながしょうぞう、とみたかいずみ、こんどうしげみ、久保田覚、さとうまさやす、きたむらりょうすけ、いまいあきこ
- アドバイザー:ながつかひろし
- テクニカル・アドバイザー:HAHI
- スーパーバイザー:ほりぐちとしひこ、佐々木哲哉
- ディレクター:ひさとみけんじ
- アシスタント・ディレクター:すずきさとし、梅津真人
- プロデューサー:よこやまことし
- X68000版
- プログラマー:MIO.H(望月成)、TON、MURA
- ゲーム・コンストラクター:HIGEPIN
- シナリオ・ライター:神山修一
- ゲーム・デザイナー:久保田覚
- イラストレーター:ゆもとまさしげ
- グラフィック・デザイナー:ALEXANDER MIKAWA(美川淳)、まるやまゆういち、Y.URAMOTO、嶽本あゆみ、永田竜也、可徳和隆
- デモンストレーション・プレイヤー:BUSH
- コンポーザー:村井俊夫、TERRA(寺本昌弘)
- 音楽、サウンド・エフェクト:TERRA(寺本昌弘)、T.KURAMITSU、BLACK BIRD
- マネージャー:松本有史
- プランニング・スタッフ:とみたかしょうぞう、こんどうしげみ、さとうまさやす、くるさわよういち、菊池たけし
- スーパーバイザー:ほりぐちとしひこ、佐々木哲哉
- スペシャル・サンクス:HAHI(長谷川浩)、BUSH、M.ASAI
- ディレクター:ひさとみけんじ
- アシスタント・ディレクター:すずきさとし、梅津真人
- プロデューサー:よこやまことし
評価
[編集]評価 | ||||||||||||||||
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- PCエンジン版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計で29点(満40点)[6]、『月刊PCエンジン』では70・75・70・70・65の平均70点、『マル勝PCエンジン』では7・7・6・7の合計27点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.26点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で378位(485本中、1993年時点)となっている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.16 | 3.40 | 3.35 | 3.26 | 3.07 | 3.02 | 19.26 |
脚注
[編集]- ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、77頁。
- ^ a b c d 石井弘一「チャレンジ! PCエンジン」『マイコンBASICマガジン』1990年3月号(第9巻第3号)、電波新聞社、1990年3月1日、276 - 277頁。
- ^ “X68000&PC-9801のSTGがプロジェクトEGGにそれぞれ登場! 『サイバーコア』と『ルードブレイカー』が本日配信” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2013年3月26日). 2019年8月19日閲覧。
- ^ “STG「サイバーコア」「ルードブレイカー」がプロジェクトEGGで本日配信” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2013年3月26日). 2019年8月19日閲覧。
- ^ a b “Cyber-core for TurboGrafx-16 (1990)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年5月3日閲覧。
- ^ a b “サイバーコア まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年10月4日閲覧。