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サイバーコア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サイバーコア
ジャンル 縦スクロールシューティング
対応機種 PCエンジン (PCE)
開発元 アルファ・システム
発売元 IGS
プロデューサー よこやまことし
ディレクター ひさとみけんじ
デザイナー 加藤清文
久保田覚
シナリオ 神山修一
プログラマー 望月成
BOKEGI!
音楽 村井俊夫
寺本昌弘
美術 ゆもとまさしげ
人数 1人
メディア 3メガビットHuCARD[1]
発売日 日本 199003091990年3月9日
アメリカ合衆国 1990年
その他 型式:日本 AI-02001
アメリカ合衆国 TGX030030
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サイバーコア』 (Cyber Core) は、1990年3月9日に日本のIGSから発売されたPCエンジン縦スクロールシューティングゲームである。

「キマイラ」と合体した主人公を操作し、メタモルフォーゼ能力を駆使しながらバイオモンスターと化した昆虫を倒して地球を救出する事を目的としている。

開発はアルファ・システムが行い、ディレクターはディスクシステム用ソフト『ココナワールド』(1987年)やファミリーコンピュータ用ソフト『ザ・マネーゲーム』(1988年)を手掛けたひさとみけんじが担当、シナリオは神山修一、音楽は『ココナワールド』を手掛けた村井俊夫およびPCエンジン用ソフト『トリッキー』(1990年)を手掛けた寺本昌弘が担当している。

1991年X68000に移植され、2013年Windows用ソフトとしてX68000版が配信された。オリジナルとなるPCエンジン版は再発売はされていない。

ゲーム内容

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ストーリーは、巨大なバイオモンスターと化した昆虫「ハイパーインセクト」に支配された地球を奪回すべく、外宇宙のキマイラと合体した主人公が、ハイパーインセクトの中心を叩くべく出撃していくというものである[2]

システム

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強制縦スクロール型のシューティングゲーム[2]。森林面や砂漠面などの全8ステージで[2]、自機はメタモルフォーゼ・アイテムと呼ばれる昆虫の変態のアイテムを取ると自機が変化し、攻撃力がアップする。

自機の攻撃はショットやレーザーの対空攻撃、対地ボムの対地攻撃が行え、また自機の移動スピードを3段階に変更可能。

ステージ内では中ボス、ボスとあり、ボスを倒せばステージクリア。

メタモルフォーゼ・フォーメーション

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自機は「キマイラ」と人間の共生体であり、メタモルフォーゼ・アイテムと呼ばれるアイテムを取ると昆虫が変態を行い、最大4段階まで成長する。初期段階の自機は「サイバーコア」と呼ばれる基本形態である。

メタモルフォーゼのフォーメーションは、アイテムの種類によって4種類の昆虫の姿に分けられる。アイテムは青がカブトムシ型のビートルタイプ、赤がチョウ型のスウォーテイルタイプ、緑がカマキリ型のマンティスタイプ、黄がハチ型のホーネットタイプのそれぞれが存在し、同じアイテムを取り続けることでバイオ・フォーメーション、メカニカル・フォーメーション、特殊戦闘モードと4段階に成長する[2]。 次の段階に成長するには、同種類のメタモルフォーゼ・アイテムを取り続けなければならず、別種のものを取得すると、その種類の2段階目のフォーメーションになってしまう。

同種のメタモルフォーゼ・アイテムを取り続けると、シールドアイテムも取得する。敵から攻撃を受けると、シールドが減少し、0の時にダメージを受けるとフォーメーションが1段階ダウンし、第1段階の「サイバーコア」の状態で敵から攻撃を受けると1ミスとなり、残機が0の時にミスをするとゲームオーバーになる。

メタモル・フォーゼアイテムを取るには、特定の敵を倒すか、アイテム・キャリーと呼ばれる敵機を撃ち続ける必要がある。なお、アイテム・キャリーは自機がミスした時のチェックポイントの役割を持つ。

各フォーメーションの武器

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第1段階(基本形態)

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サイバーコア - ノーマルショット・ノーマルボム

第2段階(幼虫/バイオフォーメーション)

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ビートルタイプ
ビートルベース - ツインショット・ツイン対地ボム
スウォールテイルタイプ
スウォーテイルベース - ツインショット・ツイン対地ボム
マンティスタイプ
マンティスベース - ツインショット・ツイン対地ボム
ホーネットタイプ
ホーネットベース - ツインショット・ツイン対地ボム

第3段階(成虫/メカニカルフォーメーション)

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ビートルタイプ
ガンビートル - トリプルショット・トリプル対地ボム
スウォールテイルタイプ
ブルスウォーテイル - ツインリップルレーザー・シングルパワードボム
マンティスタイプ
マンティスリッパー - ツインショット・ツイン対地ボム・ツインブーメラン
ホーネットタイプ
ホーネットハリアー - ツイン貫通弾・トリプル対地ボム

第4段階(特殊戦闘モード)

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ビートルタイプ
サイバービートル - ファイブショット・トリプル対地ボム
スウォールテイルタイプ
スウォーテイルボム - トリプルリップルレーザー・ツインパワードボム
マンティスタイプ
マンティスクルーザー - トリプルショット・対地ボム・ツインブーメラン
ホーネットタイプ
ジャイロホーネット - トリプル貫通弾・トリプル対地ボム

パワーアップアイテム

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これらを取得するためには、敵の群れを全滅させたり、特殊な敵を倒すと出現する。

バリアーアイテム
1個取得するごとにシールドが1個増える。最大3個までストック可能。
無敵アイテム
約15秒間、敵等からの攻撃によるダメージを一切受けず、敵に体当たりして倒すことが出来る。
1UP
残機が一つ増える。
全滅アイテム
画面内の敵や弾を一瞬で粉砕する。

移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 サイバーコア 日本 199110251991年10月25日
X68000 アルファ・システム エス・ピー・エス フロッピーディスク -
2 サイバーコア 日本 2013年3月26日[3][4]
Windows アルファ・システム D4エンタープライズ ダウンロード
プロジェクトEGG
- X68000版の移植

スタッフ

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PCエンジン版
  • プログラマー:MIO.H(望月成)
  • コ・プログラマー:BOKEGI!
  • シナリオ・ライター:神山修一
  • ゲーム・デザイナー:加藤清文、久保田覚
  • イラストレーター:ゆもとまさしげ
  • グラフィック・デザイナー:ALEXANDER MIKAWA(美川淳)、PARIS-DAKAR HIKO、ORE、MAK、にしざわあゆみ
  • デモンストレーション・プレイヤー:BUSH
  • コンポーザー:村井俊夫、TERRA(寺本昌弘)
  • 音楽、サウンド・エフェクト:TERRA(寺本昌弘)
  • マネージャー:松本有史
  • プランニング・スタッフ:ますながさとし、とみながしょうぞう、とみたかいずみ、こんどうしげみ、久保田覚、さとうまさやす、きたむらりょうすけ、いまいあきこ
  • アドバイザー:ながつかひろし
  • テクニカル・アドバイザー:HAHI
  • スーパーバイザー:ほりぐちとしひこ、佐々木哲哉
  • ディレクター:ひさとみけんじ
  • アシスタント・ディレクター:すずきさとし、梅津真人
  • プロデューサー:よこやまことし
X68000版
  • プログラマー:MIO.H(望月成)、TON、MURA
  • ゲーム・コンストラクター:HIGEPIN
  • シナリオ・ライター:神山修一
  • ゲーム・デザイナー:久保田覚
  • イラストレーター:ゆもとまさしげ
  • グラフィック・デザイナー:ALEXANDER MIKAWA(美川淳)、まるやまゆういち、Y.URAMOTO、嶽本あゆみ、永田竜也、可徳和隆
  • デモンストレーション・プレイヤー:BUSH
  • コンポーザー:村井俊夫、TERRA(寺本昌弘)
  • 音楽、サウンド・エフェクト:TERRA(寺本昌弘)、T.KURAMITSU、BLACK BIRD
  • マネージャー:松本有史
  • プランニング・スタッフ:とみたかしょうぞう、こんどうしげみ、さとうまさやす、くるさわよういち、菊池たけし
  • スーパーバイザー:ほりぐちとしひこ、佐々木哲哉
  • スペシャル・サンクス:HAHI(長谷川浩)、BUSH、M.ASAI
  • ディレクター:ひさとみけんじ
  • アシスタント・ディレクター:すずきさとし、梅津真人
  • プロデューサー:よこやまことし

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー28/40点 (PCE)[5]
ファミ通29/40点 (PCE)[6]
月刊PCエンジン70/100点 (PCE)
マル勝PCエンジン27/40点 (PCE)
PC Engine FAN19.26/30点 (PCE)[1]
(総合378位)
Aktueller Software Markt10/12点 (PCE)[5]
PCエンジン版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計で29点(満40点)[6]、『月刊PCエンジン』では70・75・70・70・65の平均70点、『マル勝PCエンジン』では7・7・6・7の合計27点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.26点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で378位(485本中、1993年時点)となっている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.16 3.40 3.35 3.26 3.07 3.02 19.26

脚注

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  1. ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、77頁。 
  2. ^ a b c d 石井弘一「チャレンジ! PCエンジン」『マイコンBASICマガジン』1990年3月号(第9巻第3号)、電波新聞社、1990年3月1日、276 - 277頁。
  3. ^ X68000&PC-9801のSTGがプロジェクトEGGにそれぞれ登場! 『サイバーコア』と『ルードブレイカー』が本日配信” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2013年3月26日). 2019年8月19日閲覧。
  4. ^ STG「サイバーコア」「ルードブレイカー」がプロジェクトEGGで本日配信” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2013年3月26日). 2019年8月19日閲覧。
  5. ^ a b Cyber-core for TurboGrafx-16 (1990)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年5月3日閲覧。
  6. ^ a b サイバーコア まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年10月4日閲覧。

外部リンク

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