サイード・ペルヴェス・カムバクシュ
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サイイド・ペルヴェーズ・カームバフシュ(Sayed Pervez Kambaksh、また Sayed Perwiz Kambakhsh、Sayed Parwez Kaambaksh とも)は、おそらく1985年生まれのアフガニスタン人。アフガニスタンのバルフ大学の男子学生で、地元の日刊新聞『Jahan-e Naw』(新世界)の記者であった2007年、イスラム法下での女性の待遇を批判する文書をダウンロードして印刷し配付したことで逮捕された。2008年、マザーリシャリーフにて弁護人を付けずに非公開で行われたイスラム法廷で、これが神への冒涜であると判断され死刑判決を受けた。兄のサイイド・ヤクブ・イブラヒミ(Sayed Yaqub Ibrahimi)は、人権蹂躙を告発したジャーナリストである[1]。
2008年1月30日、アフガニスタン上院はこの判決を承認する動議を可決した[2][3] が、この動議はのちに国際的圧力により撤回され、カムバクシュに上訴の権利を与えられた[2]。イギリスのインデペンデント紙はカムバクシュを支援するキャンペーンを行っており、インターネット上での請願運動も始められている。しかしながら、アフガニスタンでもし彼を支持するジャーナリストがいたとしても、当局に逮捕されるのが現状である[4]。
2008年10月、カーブルの控訴裁判所は一審の有罪判決を支持したが、懲役20年の刑に減刑した[5][3]。 カムバクシュは最高裁判所に上告したが、最高裁は控訴裁の判決を支持した[5]。
2009年8月、ハーミド・カルザイ大統領はカムバクシュに恩赦を与え、カムバクシュはアフガニスタンを出国した[6]。
脚注
[編集]- ^ Death sentence for Afghan reporter CNN
- ^ a b Sengupta, Kim; Starkey, Jerome (2008-02-02), “LaLifeline for Pervez: Afghan Senate withdraws demand for death sentence”, The Independent 2008年10月13日閲覧。
- ^ a b “2008 Report on International Religious Freedom - Afghanistan”. United States Department of State (19 September 2008). 2 July 2009閲覧。
- ^ Zetter, Kim (2008年2月1日). “Aghan Student Sentenced to Death after Downloading Report”. Wired.com. 2008年10月13日閲覧。
- ^ a b Adams, Brad (10 March 2009). “Afghanistan: 20-Year Sentence for Journalist Upheld”. Human Rights Watch. 9 September 2009閲覧。
- ^ Sengupta, Kim (7 September 2009). “Free at last: Student in hiding after Karzai's intervention”. The Independent. 8 September 2009閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- インターネットから情報を配布して死刑判決 - アムネスティ・インターナショナル・ジャパン
- イスラム冒とくで記者に死刑 アフガン、大学で記事配布 - 共同通信 - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)
- Sentenced to death: Afghan who dared to read about women's rights - Asia, World - The Independent