サウジアラビアにおけるLGBTの権利
表示
サウジアラビアにおけるLGBTの権利 | |
---|---|
同性間の 性交渉 | 違法: イスラム シャリア |
刑罰: | |
性自認/性表現 | なし |
同性間の 関係性の承認 | 同性関係を認めない |
同性カップルによる 養子縁組の引受 | なし |
同性愛者を 公表しての 軍隊勤務 | なし |
差別保護 | 保護なし |
サウジアラビアにおけるLGBTの権利(アラビア語: حقوق المثليين في السعودية)は、社会的に容認されておらず、婚姻関係を結んだことで行われる以外の性行為と同様に、国全体で厳しい非難の対象になっている。
サウジアラビアはシャリーアに基づいた司法が敷かれており[3]、同性愛が違法(犯罪)と見なされているため、LGBTの権利を求める社会運動は表立って存在しない。違反した場合、モーリタニア・ナイジェリア・ソマリアといった国々と同様に死刑を宣告される可能性がある[3]。
シャリーアによる量刑
[編集]サウジアラビアの司法制度は最高宗教指導者たる大ムフティーが発したファトワーを中心に構成されており、同性間で性的な関係を持つことは重大な犯罪とみなされている。ソドミーとして告発された既婚男性はラジム刑を宣告され、未婚の場合は100回の鞭打ちと1年間の国外追放を課される。女性同士の性行為も違法と規定されており、ムスリムと同性愛関係にあった非ムスリムもラジム刑に処される。
上述したように死刑の規定は存在するが、当局は死刑を課すことをあまり好まず[4]、通常は身体刑・投獄・罰金刑で済まされることが多い。2020年4月、未成年者同士の同性愛関係に対する量刑が、従来の死刑から10年以下の懲役に減刑された[5]。
出典
[編集]- ^ Canada, Immigration and Refugee Board of (2018年6月5日). “Responses to Information Requests” (英語). irb.gc.ca. 2023年4月7日閲覧。
- ^ “Saudi Arabia: Yemeni Blogger Convicted for Supporting LGBT Rights” (27 July 2020). 2024年3月19日閲覧。
- ^ a b DER SPIEGEL 37/2009 - Allahs rosa Söhne - ウェイバックマシン(2014年4月10日アーカイブ分)
- ^ The Kingdom in the Closet - The Atlantic - ウェイバックマシン(2017年8月1日アーカイブ分)
- ^ “В Саудовской Аравии отменили смертную казнь для несовершеннолетних”. Day.Az. (2020年4月27日) 2023年2月26日閲覧。