サザンゲートブリッジ
サザンゲートブリッジ | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 石垣市 |
交差物件 | 石垣港 |
用途 | 道路橋 |
路線名 | 石垣港臨港道路新港線[2] |
管理者 | 石垣市 |
開通 | 1993年[1] |
座標 | 北緯24度19分57.4秒 東経124度9分33.8秒 / 北緯24.332611度 東経124.159389度座標: 北緯24度19分57.4秒 東経124度9分33.8秒 / 北緯24.332611度 東経124.159389度 |
構造諸元 | |
形式 | アーチ橋(ローゼ橋)[3] |
材料 | 鋼 |
全長 | 440 m[4] |
幅 | 10 m |
関連項目 | |
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サザンゲートブリッジは、沖縄県石垣市の八島町と南ぬ浜町(新港地区)を結ぶ[5]石垣港に架かる橋である。
概要
[編集]新港地区は、1978年(昭和53年)から石垣港の航路・泊地整備のために浚渫された土砂の処分場とされ、埋め立てによって造成された地区である[6]。この橋は、石垣市唯一の国道である国道390号の市街地区間と新港地区とを結ぶために建設され、1993年(平成5年)に開通した。名称は公募により選定されたもので、「サザン」は南十字星をイメージしている。この橋からは実際に南十字星を眺めることができる[7]。石垣市市街地と南ぬ浜町(新港地区)との間に他に交通手段はなく、この橋が南ぬ浜町(新港地区)への唯一のアクセス手段となっている。
この橋の完成に先立ち、1992年(平成4年)10月には、石垣市と内閣府沖縄総合事務局によって、人工ビーチ、300室程度のホテル2件、フィッシャーマンワーフ、3万トンバース、イベント広場、多目的広場、海洋文化歴史博物館、水族館を備えた石垣港コースタルリゾートの開発構想が公表された[8]。この石垣港コースタルリゾート計画はバブル崩壊などにより実現することはなかった[8]が、南ぬ浜町(新港地区)では、2017年(平成29年)7月に人工海浜の供用が開始されている[9](一部暫定供用は2016年(平成28年)7月から[10])。また、2020年春の供用開始を目指して20万トン級クルーズ船に対応可能なクルーズ船専用岸壁の整備が進められ、2018年(平成30年)4月21日には7万トン級に対応可能な岸壁が暫定供用されている[11]。
このような施設整備の進展により、今後、南ぬ浜町(新港地区)の利用者増や交通量の増加による渋滞の発生が見込まれる[12]こと等から、石垣市では、南ぬ浜町(新港地区)と美崎町地区とを結ぶ新たなアクセス道路の建設が構想されている[13]。
イベント
[編集]1996年(平成8年)から2013年(平成25年)まで開催されたトライアスロンワールドカップ石垣島大会では、この橋がバイク(自転車)及びラン(マラソン)のコースの一部になっていた[7][14]。2015年(平成27年)から開催されている石垣島トライアスロン大会では、この橋がバイク(自転車)及びラン(マラソン)のコースの一部になるとともに、スイム(遠泳)はこの橋を渡った先の南ぬ浜町人工ビーチで行われている[15]。また、初日の出のポイントとしても知られる[16]。
沿革
[編集]- 1993年(平成5年) - 開通[7]。
- 2009年(平成21年) - 耐震補強工事開始[17]。
- 2014年(平成26年)3月28日 - 新港地区の町名が南ぬ浜町に決定[18][19][20]。
- 2016年(平成28年)7月1日 - 南ぬ浜町で人工海浜の一部暫定供用開始[10]。
- 2017年(平成29年)7月1日 - 南ぬ浜町で人工海浜の供用開始[9]。
- 2018年(平成30年)4月21日 - 南ぬ浜町で7万トン級に対応可能なクルーズ船専用岸壁が暫定供用開始[11]。
通行止め
[編集]台風の暴風時等には、通行止めになることがある[21]。また、サザンゲートブリッジがコースの一部となる石垣島トライアスロン大会の際や、南の島の星まつりのライトダウン星空観望会・夕涼みライブ等のイベントが南ぬ浜町(新港地区)で開催される際にも、一般車両は通行止めになることがある[22][23]。
脚注
[編集]- ^ “石垣港の沿革”. 内閣府沖縄総合事務局石垣港湾事務所 (2008年3月). 2023年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月6日閲覧。
- ^ “競争参加者の資格に関する公示「令和3年度石垣港臨港道路(橋梁)現況調査業務」” (PDF). 内閣府沖縄総合事務局. 2023年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月24日閲覧。
- ^ “特殊鋼道路橋の維持管理に関する調査・研究小委員会” (PDF). 関西道路研究会 道路橋調査研究委員会. 2023年6月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月24日閲覧。
- ^ “国際旅客船等の利用者増大に対応した広域的な港湾施設の計画・整備方策検討調査報告書 4 沖縄地方における国際旅客船等の利用拡大に向けた検討” (PDF). 国土交通省港湾局. p. 4-14 (2008年3月). 2022年1月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月6日閲覧。
- ^ “八島町と南(ぱい)ぬ浜町を結ぶサザンゲートブリッジ”. 石垣市史デジタル資料室. 石垣市教育委員会市史編集課. 2018年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月6日閲覧。
- ^ 一般社団法人 日本埋立浚渫協会 技術委員会環境 ・ 海洋部会「中城湾港・石垣港浚渫土砂利活用事例現地見学会」(PDF)『マリンボイス21』第293巻2016年春号、一般社団法人 日本埋立浚渫協会、16-20頁、 オリジナルの2023年6月23日時点におけるアーカイブ、2018年7月12日閲覧。
- ^ a b c “4.サザンゲートブリッジ”. 石垣島の風景と歴史. 石垣市教育委員会市史編集課. 2019年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月6日閲覧。
- ^ a b “どうなった新港地区開発 人工ビーチ計画も“画餅”の危機”. 八重山毎日新聞. (2007年1月31日). オリジナルの2019年1月21日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b “きょうから利用開始 南ぬ浜町人工ビーチ”. 八重山毎日新聞. (2017年7月1日). オリジナルの2018年4月29日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b “あすから一部供用開始 南ぬ浜町人工ビーチ”. 八重山毎日新聞. (2016年6月30日). オリジナルの2016年7月1日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b “暫定供用スタート 石垣港新港地区旅客船ターミナル 段階的に拡張工事進める”. 八重山毎日新聞. (2018年4月23日). オリジナルの2018年4月23日時点におけるアーカイブ。
- ^ “早くも交通渋滞が気がかり”. 八重山毎日新聞. (2016年1月10日). オリジナルの2016年1月25日時点におけるアーカイブ。
- ^ “新アクセス道路盛り込む 新港地区”. 八重山毎日新聞. (2013年10月5日). オリジナルの2014年8月19日時点におけるアーカイブ。
- ^ “W杯、中止の方向~石垣島トライアスロン 来年は一般参加大会に”. 八重山毎日新聞. (2014年8月13日). オリジナルの2015年3月16日時点におけるアーカイブ。
- ^ “石垣島トライアスロン大会2015(日本トライアスロン連合主催)”. 八重山毎日新聞. (2015年5月22日). オリジナルの2015年7月27日時点におけるアーカイブ。
- ^ “「初日の出」予想時刻 東海岸が人気ポイント”. 八重山毎日新聞. (2016年12月31日). オリジナルの20170-10-11時点におけるアーカイブ。
- ^ “耐震補強工事始まる サザンゲートブリッジ”. 八重山毎日新聞. (2009年1月11日). オリジナルの2009年2月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ “「南ぬ浜町」(ぱいぬはまちょう)を選定 新港地区”. 八重山毎日新聞. (2013年10月22日). オリジナルの2013年10月27日時点におけるアーカイブ。
- ^ “「南ぬ浜町」に待った 市議会で継続審議へ”. 八重山毎日新聞. (2013年12月19日). オリジナルの2014年4月10日時点におけるアーカイブ。
- ^ “新港地区の貨物倉庫整備へ 市議会最終本会議 「南ぬ浜町」も可決 一般会計など25議案”. 八重山毎日新聞. (2014年3月28日). オリジナルの2014年8月20日時点におけるアーカイブ。
- ^ “台風18号:池間大橋や伊良部大橋など、4カ所で通行止め”. 沖縄タイムス+プラス. (2017年9月17日). オリジナルの2018年1月30日時点におけるアーカイブ。
- ^ “交通規制のお知らせ 石垣島トライアスロン2023”. 石垣島トライアスロン大会2023実行委員会. 2023年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月24日閲覧。
- ^ “星まつり開幕、19日まで 「星空保護区」認定後初 市内各地で関連イベント”. 八重山日報. (2018年8月12日). オリジナルの2019年4月26日時点におけるアーカイブ。