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サッパン・スックーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

サッパン・スックーン[1](Zapam-zucún[2])は、アルゼンチン及びボリビアに伝わる妖怪[1]

美しい顔立ちの[3]全裸の女性のような姿をしている。肌は小麦色だが掌だけ白い。長い髪と黒い瞳を持つ。おっぱいは異様に巨大で、歩くたびに「サッパン……スックーン」という音を立てるのが命名の由来[4]

主に農村地域に出没する。女性たちが畑で働いているあいだ、子供たちと遊んだり、時には母乳を与えて世話をする。なお、ビクーニャを殺すとその家の子供を連れ去り返してくれないので、男性たちは間違ってビクーニャを殺さないよう細心の注意を払う[2]イナゴマメの守護者でもあり、この木を切った者は子供を連れ去られる[3]

サッパン・スックーンはやさしい妖怪とみなされることが多いが、邪悪で口汚い男たちに復讐心を燃やし、彼らを誘惑しておっぱいで窒息死させるという証言もある[3]。地域によっては、巨大な姿のサッパン・スックーンが畑仕事を勝手に休んだ男性を何人もおっぱいで捕え、どこかに連れ去ったという伝承もある[2]

出典

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参考文献

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  • ホセ・サナルディ(著)、セーサル・サナルディ(イラスト)『南米妖怪図鑑』ロクリン社、2019年7月19日。ISBN 978-4-907542-73-3 
  • José Zanardi(Textos); César Zanardi(Illustraciones) (2024-03-13) (スペイン語). Enciclopedia de Yokais Sudamericanos. Rokurin-sha. ASIN B0CXD6GPRC 
  • Martina Kaplan; Mariano Buscaglia (2023) (スペイン語). Bestiario nacional: Criaturas del imaginario argentino. Recoleta, Buenos Aires: Biblioteca Nacional Mariano Moreno. ISBN 978-987-728-171-2