サテン・ドール (ボビー・ハンフリーのアルバム)
『サテン・ドール』 | ||||
---|---|---|---|---|
ボビー・ハンフリー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1974年7月 - 9月 カリフォルニア州ハリウッド サウンド・ファクトリー[1] | |||
ジャンル | ジャズ・ファンク、フュージョン | |||
時間 | ||||
レーベル | ブルーノート・レコード | |||
プロデュース | ラリー・マイゼル、チャック・デイヴィス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
ボビー・ハンフリー アルバム 年表 | ||||
|
『サテン・ドール』(Satin Doll)は、アメリカ合衆国のジャズ・フルート奏者、ボビー・ハンフリーが1974年に録音・発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]「サテン・ドール」はデューク・エリントンのカヴァーで、エリントンは本作の制作前に死去しており、また、同時期にハンフリーの娘リッチ・リンが生まれて、ハンフリーは本作を両者に捧げた[3]。なお、ハンフリーはデビュー前にエリントンと共演したことがある[3][4]。
「ユー・アー・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ」はスティーヴィー・ワンダーのカヴァーで[5]、ハンフリーはニューヨーク進出から間もなくワンダーと親交を深めており、ワンダーはハンフリーの娘の洗礼で代父を務めた[3]。
反響・評価
[編集]アメリカの総合アルバム・チャートBillboard 200では30位に達し、自身唯一の全米トップ40アルバムとなった[2]。また、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは5位、ジャズ・アルバム・チャートでは6位を記録した[2]。本作からのシングル「ファン・ハウス」は『ビルボード』のR&Bシングル・チャートで82位を記録した[2]。
アンドリュー・ハミルトンはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け、アルバム全体に関して「ボビー・ハンフリーの天賦の才能を大いに示した、楽しめるLP」「『ブラックス・アンド・ブルース』ほど説得力のあるアルバムではないが、同時代のフュージョンよりはずっと印象的である」、「マイ・リトル・ガール」に関して「ハンフリーの甘く繊細なソプラノ・ボイスが光っている」、「ユー・アー・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ」に関して「街の酒場に似つかわしい、味わい深い演奏」と評している[5]。収録曲「マイ・リトル・ガール」は、リュダクリスが2003年に発表した楽曲「ハード・タイムズ」においてサンプリングが使用された[6]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はラリー・マイゼル作。
- ニューヨーク・タイムズ - "New York Times" - 6:53
- サテン・ドール - "Satin Doll" (Duke Ellington, Johnny Mercer, Billy Strayhorn) - 4:07
- サンフランシスコ・ライツ - "San Francisco Lights" (Chuck Davis) - 5:26
- レディーズ・デイ - "Ladies Day" - 6:18
- ファン・ハウス - "Fun House" (Terry McFaddin, Melvin "Wah-Wah Watson" Ragin) - 4:43
- マイ・リトル・ガール - "My Little Girl" - 6:41
- レイン・アゲイン - "Rain Again" - 6:55
- ユー・アー・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ - "You Are the Sunshine of My Life" (Stevie Wonder) - 2:44
参加ミュージシャン
[編集]- ボビー・ハンフリー - フルート、ボーカル
- ラリー・マイゼル - ローズ・ピアノ、クラビネット、アープ・シンセサイザー、バックグラウンド・ボーカル、アレンジ、指揮
- フォンス・マイゼル - トランペット、ローズ・ピアノ、クラビネット、バックグラウンド・ボーカル
- ジェリー・ピータース - ピアノ、クラビネット
- チャック・デイヴィス - クラビネット(on #3)、バックグラウンド・ボーカル(on #7)
- ドン・プレストン - モーグ・シンセサイザー
- フィル・デイヴィス - モーグ・シンセサイザー(on #8)
- ワー・ワー・ワトソン - ギター
- ジョン・ロウィン - ギター
- チャック・レイニー - ベース
- ウェイン・トゥイード - ベース(on #1, #3)
- ハーヴィー・メイソン - ドラムス
- キング・エリソン - コンガ
- ステファニー・スプルール - パーカッション
- ロジャー・サント - パーカッション
- フレディー・ペレン - バックグラウンド・ボーカル
- サマンサ・ハリス - バックグラウンド・ボーカル(on #2)
脚注
[編集]- ^ Bobbi Humphrey - Satin Doll (1974, Terre Haute Pressing, Vinyl) | Discogs
- ^ a b c d “Bobbi Humphrey - Awards”. AllMusic. 2015年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月24日閲覧。
- ^ a b c Washington, Rico (2006年). “Jazz flutist Bobbi Humphrey fights the good fight”. Wax Poetics. 2020年7月24日閲覧。
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Bobbi Humphrey - Biography & History”. AllMusic. 2020年7月24日閲覧。
- ^ a b Hamilton, Andrew. “Satin Doll - Bobbi Humphrey”. AllMusic. 2020年7月24日閲覧。
- ^ Ludacris - Chicken -N- Beer (2003, CD) | Discogs