サハラ (マッコイ・タイナーのアルバム)
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『サハラ』 | ||||
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マッコイ・タイナー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1972年1月 ニューヨーク デッカ・レコーディング・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | マイルストーン・レコード | |||
プロデュース | オリン・キープニュース | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
マッコイ・タイナー アルバム 年表 | ||||
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『サハラ』(Sahara)は、アメリカ合衆国のジャズ・ピアニスト、マッコイ・タイナーが1972年に録音・発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]マイルストーン・レコード移籍後としては初のアルバムに当たる[2]。「エボニー・クイーン」は、タイナーの妻アイシャに捧げられた曲である[3]。「ヴァレー・オブ・ライフ」ではタイナーは箏も演奏しており、タイトル曲ではタイナーがフルートやカリンバ、カルヴィン・ヒルが東洋のダブル・リードの木管楽器やブラジル製のシェイカー、アルフォンス・ムゾーンがトランペット、ベル、メタル・フルートといった具合に、本来の担当と異なる楽器も多用した[3]。
反響・評価
[編集]アメリカでは『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで31位に達した[4]。第15回グラミー賞では、最優秀ジャズ・パフォーマンス賞(グループ)および最優秀ジャズ・パフォーマンス賞(ソロイスト)にノミネートされたが、いずれも受賞は果たせなかった[5]。
Brian Olewnickはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「タイナーは『サハラ』で、晩年のジョン・コルトレーンよりは堅実だが、それでいて獰猛かつ自由奔放な音楽性を披露して、自身の立ち位置を明確にし、本作は1970年代を代表するジャズ・アルバムの一つとなった」「本作以降、タイナーは1970年代中期に幾つかの優れた作品を作ってきたが、これほどの高みに登り詰めたことはなかった」と評している[1]。
収録曲
[編集]全曲ともマッコイ・タイナー作曲。
- エボニー・クイーン - "Ebony Queen" - 9:00
- ア・プレイヤー・フォー・マイ・ファミリー - "A Prayer for My Family" - 4:48
- ヴァレー・オブ・ライフ - "Valley of Life" - 5:19
- リバース - "Rebirth" - 5:21
- サハラ - "Sahara" - 23:26
参加ミュージシャン
[編集]- マッコイ・タイナー - ピアノ、箏、フルート、パーカッション
- ソニー・フォーチュン - ソプラノ・サクソフォーン、アルト・サクソフォーン、フルート
- カルヴィン・ヒル - ベース、木管楽器、パーカッション
- アルフォンス・ムゾーン - ドラムス、パーカッション、木管楽器、トランペット
脚注
[編集]- ^ a b c Olewnick, Brian. “Sahara - McCoy Tyner - Album”. AllMusic. 2024年9月29日閲覧。
- ^ Waring, Charles (2023年12月11日). “Best McCoy Tyner Albums: 20 Essentials From The Legendary Pianist”. uDiscoverMusic. 2024年9月29日閲覧。
- ^ a b オリジナルLPライナーノーツ(ボブ・パーマー)
- ^ “McCoy Tyner - Awards”. AllMusic. 2015年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月29日閲覧。
- ^ “McCoy Tyner - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2024年9月29日閲覧。