サブリナ・ジェフリーズ
サブリナ・ジェフリーズ Sabrina Jeffries | |
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ペンネーム |
デボラ・マーティン (Deborah Martin) デボラ・ニコラス (Deborah Nicholas) |
誕生 | ルイジアナ州ニューオーリンズ |
職業 | 小説家 |
言語 | 英語 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
活動期間 | 1992年 - |
ジャンル | ロマンス |
デビュー作 | 『海賊王と秘密の楽園』 |
公式サイト |
www |
ウィキポータル 文学 |
サブリナ・ジェフリーズ(Sabrina Jeffries、生年不明)は、アメリカ合衆国のロマンス作家。
経歴
[編集]ごく普通の家庭に育ったが、7歳の時に両親が伝道師となり、家族でタイへ引っ越すことになった。タイでの11年間は小象に追いかけられたり、熱帯雨林で遊んだり、狂犬病にかかったりするなど、なかなか出来ない経験をたくさんした。一緒に遊ぶ兄弟がいなかったので、コミックや古典などなどあらゆる本を読んではその世界に入り込み、特にロマンスはお気に入りになった[1]。12歳の時に初めて書いた物語も、ロマンスの類に入るものだった[2]。
ジェイムズ・ジョイスの論文を書き、英語の博士号を取得[3]。テュレーン大学で准教授をしながら、論文の改稿に取り組み[4][2]、その作業に疲れた時に、気分転換にロマンス小説を書き始めた。人にものを教えるより自分でものを書く方が好きだと気付き、学問の世界を捨て職業ライターとなり、夜に小説を書く生活が始まった[2]。だが、処女作は全く相手にされず、原稿を突き返されること10回、ようやく2作目がリージャー社の目に留まり[5]、それから39冊の小説を同社から上梓した[3]。歴史ロマンスものにサブリナ・ジェフリーズ及びデボラ・マーティン名義を、現代ロマンス・サスペンスものにデボラ・ニコラス名義を用いている[6]。『USAトゥデイ』などのベストセラーリストの常連で、ホルト・メダリオン賞などを受賞しているほか[4]、『スコットランドの怪盗』("Beware a Scot's Revenge" )や『放蕩貴族のレッスン』("Let Sleeping Rogues Lie" )は『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラーとなった[3]。
自宅兼オフィスで仕事をしている。グループ・ブログ「ザ・ゴッデス・ブログ」の参加者である。家族を優先するため、深夜の執筆作業はしない。余暇には、ジュエリー作りやジグソーパズルや読書を楽しむ[7]。
現在はノースカロライナ州ケーリーに、夫と息子と住んでいる[3]。息子のニックは自閉症である[1]。
作品リスト
[編集]邦題 | 原題 | シリーズ | 刊行年 |
刊行年月 |
訳者 |
出版社 |
備考 |
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Moonlight Enchantment | 1992年 | デボラ・マーティン名義 | |||||
Creole Nights | 1992年 | デボラ・マーティン名義 | |||||
その唇に触れたくて | By Love Unveiled | 1993年 | 2015年7月 | 石原未奈子 | 二見書房 | デボラ・マーティン名義 邦訳はジェフリーズ名義 | |
Night Vision | 1993年 | デボラ・ニコラス名義 | |||||
Silent Sonata | 1994年 | デボラ・ニコラス名義 | |||||
Silver Deceptions | 1994年 | デボラ・マーティン名義 | |||||
Dangerous Angel | 1994年 | デボラ・マーティン名義 | |||||
Stormswept | 1995年 | デボラ・マーティン名義 | |||||
Shattered Reflections | 1996年 | デボラ・ニコラス名義 | |||||
Windswept | 1996年 | デボラ・マーティン名義 | |||||
Creole Bride | 1997年 | デボラ・マーティン名義 | |||||
Too Wicked for Heaven (中編) | 1995年 | "One Night With a Rogue" 収録 デボラ・マーティン名義 | |||||
Out of the Night (中編) | 1997年 | "Dance With the Devil" 収録 デボラ・マーティン名義 | |||||
海賊王と秘密の楽園 | The Pirate Lord | Lord 三部作 1 | 1998年 | 2014年 | 1月森野そら | 幻冬舎 | |
The Forbidden Lord | Lord 三部作 2 | 1999年 | |||||
The Dangerous Lord | Lord 三部作 3 | 2000年 | |||||
お気に召さない求婚 | A Dangerous Love | 伯爵令嬢の恋愛作法 1 Swanlea Spinsters 1 |
2000年 | 2012年12月 | 山本翔子 | ハーレクイン | |
うたかたの夜の夢 | A Notorious Love | 伯爵令嬢の恋愛作法 2 Swanlea Spinsters 2 |
2001年 | 2013年 | 2月小長光弘美 | ハーレクイン | |
ジュリエットの胸騒ぎ | After the Abduction | 伯爵令嬢の恋愛作法 3 Swanlea Spinsters 3 |
2002年 | 2013年 | 4月琴葉かいら | ハーレクイン | |
The Widow's Auction (中編) | 2002年 | "Fantasy" に収録 | |||||
Dance of Seduction | Swanlea Spinsters 4 | 2003年 | |||||
Married to the Viscount | Swanlea Spinsters 5 | 2004年 | |||||
黒の伯爵とワルツを | In the Prince's Bed | 背徳の貴公子 1 | 2004年 | 2009年 | 9月富永佐知子 | ハーレクイン | |
竜の子爵と恋のたくらみ | To Pleasure a Prince | 背徳の貴公子 2 | 2005年 | 2010年 | 5月富永佐知子 | ハーレクイン | |
麗しの男爵と愛のルール | One Night With a Prince | 背徳の貴公子 3 | 2005年 | 2011年 | 2月富永佐知子 | ハーレクイン | |
Gone But Not Forgetting (中編) | 2006年 | "A Day in Mossy Creek" 収録 | |||||
誘惑のルール | Never Seduce a Scoundrel | 淑女たちの修養学校 1 | 2006年 | 2010年 | 7月上中京 | 扶桑社 | |
公爵のお気に召すまま | Only a Duke Will Do | 淑女たちの修養学校 2 | 2006年 | 2010年 | 9月上中京 | 扶桑社 | |
スコットランドの怪盗 | Beware a Scot's Revenge | 淑女たちの修養学校 3 | 2007年 | 2010年 | 9月上中京 | 扶桑社 | |
(中編) | 2007年 | "At Home in Mossy Creek" 収録 | |||||
結婚をめぐる十箇条 | Ten Reasons to Stay (中編) | 淑女たちの修養学校 番外編 | 2007年 | 2012年12月 | 上中京 | 扶桑社 | "School for Heiresses" 収録 『結婚をめぐる十箇条 修養学校の秋』収録[注 1][8] |
火花散るとき | When Sparks Fly (中編) | 2008年 | 2013年 | 2月上中京 | 扶桑社 | "Snowy Night With a Stranger" に収録 『雪降る夜をあなたと 修養学校の聖夜』に収録 | |
放蕩貴族のレッスン | Let Sleeping Rogues Lie | 淑女たちの修養学校 4 | 2008年 | 2011年 | 9月上中京 | 扶桑社 | |
恋に落ちた悪魔 | Don't Bargain With the Devil | 淑女たちの修養学校 5 | 2009年 | 2012年 | 4月上中京 | 扶桑社 | |
淑女の心得 | Wed Him Before You Bed Him | 淑女たちの修養学校 6 | 2009年 | 2013年 | 6月上中京 | 扶桑社 | |
ストーンヴィル侯爵の真実 | The Truth About Lord Stoneville | ハルステッド館のヘリオンたち 1 Hellions of Halstead Hall 1 |
2010年 | 2014年 | 2月上中京 | 扶桑社 | |
切り札は愛の言葉 | A Hellion in Her Bed | ハルステッド館のヘリオンたち 2 Hellions of Halstead Hall 2 |
2010年 | 2014年 | 3月上中京 | 扶桑社 | |
求婚の極意 | How To Woo A Reluctant Lady | ハルステッド館のヘリオンたち 3 Hellions of Halstead Hall 3 |
2011年 | 2014年 | 5月上中京 | 扶桑社 | |
危険な天使の誘惑 | To Wed a Wild Lord | ハルステッド館のヘリオンたち 4 Hellions of Halstead Hall 4 |
2011年 | 2014年12月 | 上中京 | 扶桑社 | |
レディの本分 | A Lady Never Surrenders | ハルステッド館のヘリオンたち 5 Hellions of Halstead Hall 5 |
2012年 | 2015年 | 6月上中京 | 扶桑社 | |
Twas the Night After Christmas | Hellions of Halstead Hall 6 | 2012年 | |||||
公爵の望みのままに | What the Duke Desires | Duke's Men 1 | 2013年 | 2016年 | 3月上中京 | 扶桑社 | |
輝く宝石は愛の言葉 | When the Rogue Returns | Duke's Men 2 | 2014年 | 2017年 | 5月上中京 | 扶桑社 | |
How the Scoundrel Seduces | Duke's Men 3 | 2014年 |
出典
[編集]- 出典
- ^ a b “About Sabrina”. Sabrina Jeffries Official Website. 2007年2月5日閲覧。
- ^ a b c “RBL Presents Sabrina Jeffries”. RBL Romantica. 2009年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年2月5日閲覧。
- ^ a b c d Emily Matchar (2007年7月10日). “A refuge in romance” (– Scholar search). The Cary News. オリジナルのAugust 5, 2007時点におけるアーカイブ。 2007年7月11日閲覧。
- ^ a b “Sarbina Jeffries”. Berkley Jove Authors (2002年). 2007年2月5日閲覧。
- ^ Monica Burns (2004年). “Come Meet the Always Witty Sabrina Jeffries”. MonicaBurns.Com. 2007年2月5日閲覧。
- ^ “Sabrina Jeffries FAQ”. Sabrina Jeffries Official Website (2001年). 2007年2月5日閲覧。
- ^ “ARR Interview with Sabrina Jeffries”. A Romance Review. 2007年2月5日閲覧。
- ^ “結婚をめぐる十箇条 修養学校の秋”. 扶桑社ロマンス通信. 扶桑社. 2015年3月6日閲覧。
- 脚注
- ^ リズ・カーライルの「真夜中過ぎに」(原題:After Midnight )と同時収録。原書では他にジェーン・フェザー 「聖夜のギャンブル」とジュリア・ロンドン 「雪降る夜をハイランダーと」が収録されているが、文量が多いため日本では分冊化され『雪降る夜をあなたと 修養学校の聖夜』に収録された。