サムスン・NXシリーズ
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サムスン・NXシリーズとは、かつてサムスン電子が2010年から製造・販売していた、APS-Cサイズのセンサーを採用し[注釈 1]、サムスン・NXマウントを搭載したミラーレスカメラである。
APS-Cサイズの採用により、レンズの実焦点距離に対し35mmフルサイズ換算で1.54倍のクロップファクターが生じる。対応レンズの一部は手ぶれ補正機構を搭載していた(対応レンズはその名称に「OIS」と表記される。)。オートフォーカス機構は専用の内蔵電子制御モーターにより作動するものであった。
機種一覧
[編集]- NX10 - 2010年1月発売。
- NX5 - 2010年6月発売。イギリス、ドイツ、北欧および韓国市場のみ。
- NX100 - 2010年9月発売。
- NX11 - 2010年12月発売。
- NX200 - 2011年9月発売[1]。
- NX20 - 2012年4月発売。
- NX210 - 2012年4月発売。
- NX1000 - 2012年4月発売。
- NX300 - 2013年1月発売[2]。
- NX1100 - 2013年4月発売[3]。
- NX2000 - 2013年5月発売[3]。
- Galaxy NX - 2013年6月発売。Android OS搭載。
- NX300M - 2013年10月発売。
- NX30 - 2014年1月発売[4]。
- NX mini - 2014年4月発売。
- NX3000 - 2014年6月発売。小型のNX miniとやや大きいNX300の中間的機種である[5]。
- NX1 - 2014年11月発売[6]。
- NX500 - 2015年2月発売。
- NX3300 - 2015年2月発表。
サムスン・ NXマウント
[編集]→「en:Samsung NX-mount」も参照
マウント径は42mm、フランジバックは25.5mmであり、35mmフルサイズのライカMマウントより2mm小さいに留まるAPS-Cとしては大口径のマウントであることを売りにしていた。ただし、Mマウントレンズをアダプターを用いてMマウントレンズを装着しても無限遠が出なかった。
NXマウントレンズ
[編集]2015年2月までに、サムスンから15本の対応レンズが発売された[7]。また、サードパーティーとしてサムヤンからも対応レンズが発売されていたが、こちらはオートフォーカスや手ぶれ補正機構に非対応であった。
規格の廃止
[編集]サムスンはNXシステムの現在の状況の詳細に関する公式見解を発表していない。しかし、遅くとも2015年末の時点において、サムスンがカメラ市場から撤退したことは公知の事実となっていた[8]。これにより、サムスンはNXシステムを放棄したとの推測が広まっており、将来の発展を期待する者はいない。
従来NXシステムの開発に投入されていた経営資源は、同社のスマートフォンのカメラシステムに投入されているとされる。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ただしNX miniは1型センサーを採用するなど例外はあった。
出典
[編集]- ^ “Samsung's NX200 camera: 20.3 megapixels, interchangeable lenses, full HD video”. engadget.com. 19 April 2018閲覧。
- ^ “CES 2013: Hands-on with Samsung NX300”. dpreview.com. 19 April 2018閲覧。
- ^ a b “Hands On With Samsung's NX2000 Mirrorless Camera”. pcmag.com. 19 April 2018閲覧。
- ^ “Samsung NX30 Review”. Imaging Resource. 19 April 2018閲覧。
- ^ John Fingas (May 8, 2014). “Samsung's new mirrorless camera tries to fuse style with modest specs”. 2022年2月16日閲覧。
- ^ Zimmerman, Steven (12 October 2016). “Sony IMX378: Comprehensive Breakdown of the Google Pixel's Sensor and its Features”. XDA Developers. 17 October 2016閲覧。
- ^ http://www.samsung.com/us/nx-lenses/[リンク切れ]
- ^ “Samsung quits UK camera market – official statement confirms the rumors” (英語). TechRadar. (2015年12月2日) 2017年4月10日閲覧。