サユリ
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サユリ | |
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ジャンル | ホラー漫画[1] |
漫画 | |
作者 | 押切蓮介 |
出版社 | 幻冬舎コミックス |
掲載誌 | コミックバーズ |
レーベル | バーズコミックス |
発表号 | 2010年3月号 - 2011年5月号 |
発表期間 | 2010年1月30日[2] - 2011年3月30日[3] |
巻数 | 全2巻 |
話数 | 全14話 |
映画 | |
原作 | 押切蓮介 |
監督 | 白石晃士 |
脚本 | 安里麻里 白石晃士 |
音楽 | 石塚徹 鈴木俊介 田井千里 |
制作 | 東北新社 |
製作 | 「サユリ」製作委員会 |
配給 | ショウゲート |
封切日 | 2024年8月23日 |
上映時間 | 108分 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・映画 |
ポータル | 漫画・映画 |
『サユリ』は、押切蓮介による日本の漫画作品。『コミックバーズ』(幻冬舎コミックス)にて、2010年3月号から2011年5月号まで連載された[2][3]。
2024年に実写映画版が公開された[4]。
あらすじ
[編集]高校受験を来年に控えた則雄は、父が購入した郊外の家に家族とともに引っ越した。駅や学校から遠い不便な場所だが、今まで住んでいたアパートよりも広く、家族は喜んでいた。しかし、別居していた祖父母と共に暮らす新しい生活が始まった矢先、父が急死する。さらに一家を襲う様々な怪異。何かに怯える祖父。様子のおかしい姉。
この家には何か恐ろしいものが存在する。
やがて祖父が死に、弟が、姉が、母が、相次いで姿を消していく。恐怖に打ちひしがれる則雄の耳に、女の狂ったような哄笑が聞こえた。
そんな時、ボケていた祖母が正気に戻った。かつての気丈さを取り戻した祖母は、この家にいる“恐ろしいもの”との戦いを宣言した。
登場人物
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- 神木 則雄(かみき のりお)
- 本作の主人公[5]。神木家の長男。中学3年生。勝気な性格。狭いアパートから、不便でも広い家に引っ越せたことを喜んでいた。引越し以降、家族がおかしくなっていくことに不審を覚え、様々な怪奇現象が起きていることに気づきながらも、気丈に振舞う。
- 神木 俊(かみき しゅん)
- 神木家の次男。小学5年生。強気な兄姉と異なり、内向的かつ控えめで怖がり。引っ越す前に暮らしていたアパートの方が良いと思っていた。様子がおかしくなっていく家族に怯え、正気を保っている則雄と一緒にいることが多くなる。ある夜、則雄と同じ部屋に寝ていた際、服や靴などをそのままにして突如失踪する。後に小百合によって惨殺されていたことが判明する。
- 神木 径子(かみき けいこ)
- 神木家の長女。家を出て一人暮らしをすることを夢見ていた。強気な性格で、自己主張が激しい。引っ越してから、部屋に閉じこもるようになり、奇行が多くなる。ある時、突然自分の舌を噛み千切り、苦悶しながら家の外へまろび出て行き、そのまま失踪する。後に小百合によって憑り殺されたことが判明する。
- 神木 昭雄(かみき あきお)
- 則雄の父。念願のマイホームを手に入れ、両親とも同居することになった矢先、急死する。後に小百合によって憑り殺されたことが判明する。
- 神木 正子(かみき まさこ)
- 則雄の母。家族を襲う不幸に耐えられなくなり、則雄の目の前で首を吊る。その後、死体は消えて無くなる。
- 神木 章造(かみき しょうぞう)
- 則雄の祖父。何かに怯え、庭で倒れて病院に搬送される。退院し家に帰ってきた途端、再び倒れ死亡。死因は心不全。後に小百合によって憑り殺されたことが判明する。
- ばあちゃん
- 則雄の祖母。名前は不明(映画版では神木春枝)。かつては気性が激しかったが、ボケてしまったため、すっかりおとなしくなった。家族が則雄を残していなくなった後、正気を取り戻し往年の気迫を見せ付ける。則雄に「生命を濃くする」術を説き、奪われた家族の無念を晴らさんと、あらゆる手段を以って家に潜むもの=小百合(の家族)への復讐を決行する。
- 住田 奈緒(すみだ なお)
- 則雄の同級生で、隣のクラスの女生徒。霊感があり、則雄の家に憑く女の存在に気づく。則雄の家に赴いた際、行方不明になった俊の悲鳴を耳にし、家に憑いたものの恐ろしさに怯え、則雄にすぐに家を出るよう勧める。
- 九城 小百合(くじょう さゆり)
- 家に憑りついた“恐ろしいもの”の正体で、神木家が購入した家に住んでいた引きこもりの少女。家の一室に引きこもり、家族とも没交渉のまま過ごしていた。しかし、ある日、引きこもり続けていることを母に窘められた際、バットを持って母に襲いかかり、それを止めようとした妹にまで暴力を振るう。遂には、妹に刃物で刺され、父によって絞殺され、死体は庭の片隅に自身の私物と共に埋められた。家族が他所へ引っ越した後、怨霊と化し、家に憑りつく。そして、後から家に入居してきた人達に怨念を撒き散らし、人々を殺害し続けてきた。
- 九城 夏彦(くじょう なつひこ)
- 小百合の父。小百合が引きこもりになり、それが原因で家庭が荒れてきても見て見ぬふりをしてきた。小百合を直接手にかけて殺した張本人。小百合を殺害した後、家を引き払い、残った家族3人で他所の町で暮らしていた。
- 九城 美里(くじょう みさと)
- 小百合の母。用意しても手をつけないと分かっていても小百合のために食事を作り続け、その身を案じていた。しかし、小百合が自分と香奈に暴力を振るうようになったことに耐えかねたのか、小百合の体を抑えつけ夫の殺人行為に協力し、小百合殺害に関与した。
- 九城 香奈(くじょう かな)
- 小百合の妹。引きこもりになり家族に迷惑をかけるようになった姉を忌み嫌っていた。母に暴力を振るう小百合を止めようとし、小百合への逆襲として刺殺する。父が小百合を殺害する際には、体を抑えつけ両親に協力し、小百合殺害に関与した。
書誌情報
[編集]- 押切蓮介『サユリ』幻冬舎コミックス〈バーズコミックス〉、全2巻
- 2010年9月24日発売[6]、ISBN 978-4-344-82038-8
- 2011年5月24日発売[7]、ISBN 978-4-344-82224-5
- 押切蓮介 『サユリ』 幻冬舎コミックス〈バーズコミックス・リミックス〉、2013年7月24日発売[8]、ISBN 978-4-344-82875-9
- 押切蓮介 『サユリ 完全版』幻冬舎コミックス〈バーズコミックス・スペシャル〉、2015年12月24日発売[9]、ISBN 978-4-344-83464-4
映画
[編集]サユリ | |
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監督 | 白石晃士 |
脚本 |
安里麻里 白石晃士 |
原作 | 押切蓮介 |
製作 |
田坂公章 小松重之 三宅亜実 伊達毅 安養寺紗季 |
出演者 |
南出凌嘉 近藤華 梶原善 占部房子 きたろう 森田想 猪股怜生 根岸季衣 |
音楽 |
石塚徹 鈴木俊介 田井千里 |
撮影 | 伊藤麻樹 |
編集 | 宮崎歩 |
制作会社 | 東北新社 |
製作会社 | 「サユリ」製作委員会 |
配給 | ショウゲート |
公開 | 2024年8月23日 |
上映時間 | 108分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
2024年8月23日に公開された[4]。監督は白石晃士、主演は南出凌嘉[10]。R15+指定[11]。また、本作は東南アジアなどを含む13か国で公開される[5]。
2024年6月21日から販売されたムビチケカードの特典では、原作者の押切による描きおろしイラストが使用されている[5]。同年7月4日に開幕した「第28回プチョン国際ファンタスティック映画祭」では[12]、過激なアクションやホラーなどが対象の「アドレナリン・ライド部門」で本作がワールドプレミア上映される[5]。同年7月18日から8月4日まで開催予定の「第28回ファンタジア国際映画祭」にも本作が出品される[13]。
キャスト
[編集]- 神木則雄:南出凌嘉[10]
- 住田:近藤華[14]
- 神木昭雄:梶原善[14]
- 神木正子:占部房子[14]
- 神木章造:きたろう[14]
- 神木径子:森田想[14]
- 神木俊:猪股怜生[14]
- 神木春枝:根岸季衣[14]
- 九条小百合:久保遙(幼少期:照井野々花)
- 九条夏彦:池田良[15]
- 九条美里:森田亜紀[16]
- 九条香奈:今城沙耶[17](幼少期:吉田萌果[18])
- 大浦奈都子:志水九九美[19]
スタッフ
[編集]- 原作:押切蓮介『サユリ 完全版』(幻冬舎コミックス刊)
- 監督:白石晃士
- 脚本:安里麻里、白石晃士
- 製作:小山洋平、桑原佳子、井原敦哉、神崎良太、筋野茂樹
- 企画・プロデュース:田坂公章
- プロデューサー:小松重之、三宅亜実、伊達毅、安養寺紗季
- 撮影:伊藤麻樹
- 照明:井上真吾
- 録音・整音:石寺健一
- 装飾:前屋敷恵介
- 衣装:加藤友美
- ヘアメイク:板垣実和
- 小道具:天薬虹花
- 特殊メイク・特殊造形:千葉美生、遠藤斗貴彦
- アクションコーディネーター:富田稔
- キャスティング:増田悟司
- 音楽プロデューサー:田井モトヨシ
- 音楽:石塚徹、鈴木俊介、田井千里
- 編集:宮崎歩
- VFXディレクター:若松みゆき
- カラリスト:小林哲夫
- 助監督:古畑耕平
- 制作担当:田山雅也
- 配給:ショウゲート[20]
- 製作プロダクション:東北新社
- 製作幹事 - 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、ジェンコ
- 製作 - 「サユリ」製作委員会(博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、VAP、ジェンコ、スタジオLeLe、東北新社)
出典
[編集]- ^ “押切蓮介「サユリ」完結2巻発売!八王子でサイン会”. コミックナタリー (ナターシャ). (2011年5月20日) 2024年3月28日閲覧。
- ^ a b “バーズ3月号、押切蓮介新連載。劇場版ヘタリア続報も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2010年1月30日) 2024年3月28日閲覧。
- ^ a b “大和田秀樹がバーズに映画ポスター風ピンナップ執筆”. コミックナタリー (ナターシャ). (2011年3月30日) 2024年3月28日閲覧。
- ^ a b “押切蓮介のJホラー「サユリ」2024年実写映画化、「貞子vs伽椰子」白石晃士が監督”. コミックナタリー (ナターシャ). (2024年3月28日) 2024年3月28日閲覧。
- ^ a b c d “ホラー映画「サユリ」8月23日に全国公開、ムビチケ特典は押切蓮介描き下ろし”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年6月19日) 2024年7月6日閲覧。
- ^ “サユリ(1)”. 幻冬舎コミックス. 2024年3月28日閲覧。
- ^ “サユリ(2)”. 幻冬舎コミックス. 2024年3月28日閲覧。
- ^ “サユリ”. 幻冬舎コミックス. 2024年3月28日閲覧。
- ^ “サユリ 完全版”. 幻冬舎コミックス. 2024年3月28日閲覧。
- ^ a b “原作・押切蓮介×監督・白石晃士のホラー映画「サユリ」主演は南出凌嘉”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年4月24日). 2024年4月24日閲覧。
- ^ “サユリ:作品情報”. 映画.com. エイガ・ドット・コム. 2024年7月5日閲覧。
- ^ “日本からも参加!「第28回富川国際ファンタスティック映画祭」開幕式でソン・イェジンが挨拶…豪華スター集結”. kstyle. ライブドア (2023年7月5日). 2024年7月6日閲覧。
- ^ “実写映画「サユリ」則雄ら神木家に次々襲いかかる恐怖、立ち上がったのは…本予告公開”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年7月4日) 2024年7月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g “押切蓮介×白石晃士のホラー「サユリ」特報公開 梶原善、占部房子、森田想ら出演”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年4月25日). 2024年4月26日閲覧。
- ^ “[https://enchante-de.com/profile/ryo_ikeda/ 8月23日(金)より絶賛公開中 映画【サユリ】に、池田良が出演いたしております。]”. enchante. 2024年9月3日閲覧。
- ^ “【✨情報解禁✨】#押切蓮介 さん原作、#白石晃士 監督作品、映画『サユリ』に九条美里役で出演します。”. 森田亜紀公式X. 2024年8月26日閲覧。
- ^ “[https://mobile.x.com/imajyousann/status/1826824667551916387 白石晃士監督 押切蓮介原作 映画「#サユリ」本日公開です👻]”. 今城沙那公式X. 2024年8月27日閲覧。
- ^ “吉田萌果プロフィール”. 2024年9月3日閲覧。
- ^ “役者です。殺す役、殺される役、テンション高めの人やります。40歳から70歳位までやります?お仕事のご依頼よろしくお願いいたします。”. 2024年9月3日閲覧。
- ^ “南出凌嘉、白石晃士監督『サユリ』でホラー映画初主演 「作品と共に成長できました」”. リアルサウンド映画部. blueprint (2024年4月24日). 2024年4月24日閲覧。
外部リンク
[編集]- 映画『サユリ』公式サイト
- 映画『サユリ』公式 (@sayurimovie2024) - X(旧Twitter)
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