サラゴサのヴィセンテ
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サラゴサのヴィセンテ (イスパニアの聖ビケンティ) | |
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サラゴサの聖ヴィセンテ像、氏名不詳の画家による16世紀の絵画 | |
生誕 |
3世紀 ローマ帝国 ヒスパニア ウエスカ |
死没 |
304年 ローマ帝国 バレンシア |
崇敬する教派 |
カトリック教会 正教会 アングリカン・コミュニオン |
記念日 |
1月22日(カトリック教会) 11月11日(正教会) |
サラゴサの聖ヴィセンテ (ポルトガル語:Vicente de Saragoça、スペイン語:Vicente de Zaragoza、カタルーニャ語: Vicent de Saragossa、304年没)は、カトリック教会と正教会の聖人・殉教者(致命者)。スペイン語ではサラゴサのビセンテ。別名ウエスカのヴィセンテ。日本正教会ではイスパニアの聖ビケンティと表記される[1]。
生涯
[編集]ウエスカで生まれてサラゴサで生き、304年にディオクレティアヌス帝時代のキリスト教徒迫害で殉教した。祝日はカトリックでは1月22日、正教会では11月11日(ユリウス暦使用教会では11月24日に該当)。ワイン醸造者、酢醸造者の守護聖人。
彼の墓はバレンシアにあったことから、ヴィセンテ信仰の中心地となった。また、オビエドやピレネー山脈を越えたナルボンヌなど、サンティアゴ・デ・コンポステーラへと向かう巡礼路で信仰が盛んとなった。西ゴート王国の王レカレド1世は、聖ヴィセンテに捧げた聖堂をコルドバに建てた。この聖堂は711年にムーア人に占領された後、徹底的に破壊された上、調度品はメスキータへ持って行かれた。
12世紀頃、リスボン大聖堂にヴィセンテの聖遺物がもたらされてから、リスボンの守護聖人となっている。
脚注
[編集]- ^ 日本ハリストス正教会『正教会暦』2008年版