コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

サリーン・S1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サリーン・S1
概要
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国中華人民共和国の旗 中国
パワートレイン
エンジン 2.5Lサリーン/GM Ecotecターボチャージャー付きI4
変速機 6速MT
車両寸法
ホイールベース 2,476mm
全長 4,356mm
全幅 1,938mm
全高 1,191mm
車両重量 1,218kg
テンプレートを表示

サリーン・S1(Saleen S1)は、Saleen 1とも呼ばれる、アメリカの自動車メーカーのサリーンによって開発された2人乗りのスポーツカーである[1]

2017年のロサンゼルスモーターショーで発表され、S7が2009年に生産終了して以来、初のサリーンが独自に開発した車両となる。発表価格は100,000米ドル(約1200万円)。

仕様

[編集]

S1はサリーン独自開発の2.5Lターボチャージャー付き直列4気筒4エンジンを搭載している。88.0 mmのボア(内径)と100.8 mmのストローク(行程)で、450 hp (336 kW) の出力と350 lbft (475 Nm) のトルクを発揮する。エンジンは後部中央に縦置きされており、後輪を駆動する。

トランスミッションは6速マニュアルトランスミッションが標準装備されるが、パドルシフト付きのオートマチックトランスミッションもオプションで設定されている。

サスペンションは前後ともにダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用。

ホイールは前後ともに20インチのアルミホイールを装着。タイヤはフロント255/30 ZR20、リア335/25 ZR20のコンチネンタルタイヤを装着する。ブレーキキャリパーとローターはフロントリアともに15インチ。

内装の大部分がレザースエードアルカンターラで仕上げられている。また、シリウスラジオ、Apple CarPlay、6スピーカーサウンドシステムなどが搭載されている。

最高速度は290 km/h、0-97 km/h加速時間が3.5秒、1/4マイルが11.3秒と公表されている。パワーウェイトレシオは0.28 kW/kg (0.17 hp/lb)。

バリエーション

[編集]

S1カップカー

[編集]

S1カップカーは、2019年に米国で行われたサリーンカップへ参戦するために作られたサーキット専用車両である。S1カップカーは車両重量が約2500ポンド(約1130 kg)へと軽量化されている。エンジンは2.2Lターボチャージャー付き4気筒エンジンで、最高出力450 hp、最大トルク460 lbftを発揮する。2021年には、SROの承認を得てSRO GTアメリカシリーズへと参戦した。

S1 GT4コンセプト

[編集]

S1 GT4コンセプト[1]は、サリーンがGT4規定でレースに参戦するために製造されるS1 GT4のコンセプトモデルである。2019年10月17日にラスベガスで発表された。S1カップカーがベースになっており、エンジンはカップカーと同じ2.2Lターボチャージャー付き4気筒エンジンを搭載している。カップカーからの主な変更点として、フロントスプリッターやフェンダーのエアロダイナミクスが変更されている。このほかGT4規定に準拠したリアウイングリアディフューザーへと変更されている。また、ABSもGT4向けにアップグレードされた。S1 GT4は22万5000ドル(約2440万円)で販売される。

レース

[編集]

サリーンカップ

[編集]

サリーンカップはS1の性能を実証するために、2019年にSROモータースポーツグループと提携して開始された。同年、レース参戦用車両としてS1カップカーが発表された。カップカーにはレース仕様のエアロダイナミクスFIA標準の安全装備、スリックレーシングタイヤが装備されている。サリーンカップは全米4つのトラックで行われる8つのレースで構成されている。2020年度のサリーンカップは開幕前の週末に中止が発表された。

GT4

[編集]

サリーンは2020年のGT4ホモロゲーションに適合するため、S1カップカーをベースにしてS1 GT4を制作した。サリーンはファクトリーレーシングチームを結成し、2019年夏のサリーンカップの勝者から少なくとも1人のドライバーをメンバーとして招待するとした。

脚注

[編集]
  1. ^ Saleen reveals S1 sports car, plans Chinese production” (1 December 2017). 23 July 2019閲覧。

参照

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]