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サンフンカイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

サン・フン・カイ・アンド・カンパニー(英文社名:SUN HUNG KAI & CO. LIMITED/略称:SHK、中文社名:新鴻基有限公司SEHK86)は、中華人民共和国香港を拠点とする財閥系コングロマリット。現在はAllied Group Limited (アライド・グループ・リミテッド)傘下の多国籍企業である。サン・フン・カイ・プロパティーズ(新鴻基地產發展有限公司、SEHK16)とは資本関係、人的関係が全くない別の会社である。

代表者の李成煌(Lee Seng Huang)は実質的オーナー李明治の次男であり、Mulpha International Berhad(マレーシア)等東南アジアのSHK系列の会社の会長も兼任している。

歴史

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「サンフンカイ(新鴻基)」は、1969年、「新禧公司」を経営する馮景禧中国語版(Fung King Hey)氏、「鴻昌行」を経営する郭得勝中国語版(Kwok Tak Seng)氏、及び李兆基中国語版(Lee Shau Kee)氏(現サンフンカイ・プロパティーズ副会長、ヘンダーソンランド創業者、会長)によって設立された。

創業者3名はその後、各々が得意とする専門を生かし、馮景禧氏は「新鴻基證券」「新鴻基財務(後の「新鴻基銀行」)などを設立して金融分野に進出、郭得勝氏及び李兆基氏は不動産分野へ注力していった。

香港は1980年代後半から1990年代にかけて、世界的な経済・金融危機の影響を大きく受け、企業グループの再編が起きた. 馮氏一族が経営するサンフンカイの金融グループは、1996年にアライドグループ(聯合集団有限公司、Allied Group Limited(SEHK373)一族がSHKの株72.22%を取得し、李明治中国語版が同社の会長に就任した。李明治はサンフンカイが属する企業グループの基盤を築いた人物である。起業家や慈善家としても有名で、オーストラリアやフィリピンで不動産開発や鉄鉱石の掘削事業、ホテル経営などを手掛け、タイクーン(長者)とも呼ばれる。1990年には自身の慈善基金を設立している(福光基金会)。

リテール向け証券業務、法人向け投資銀行・証券業務、消費者金融業務、自己勘定投資業務の四つのセグメントから構成されるが、リテール向け及び法人向け証券業務を担うSun Hung Kai Financial社の保有持分約70%を中国本土の大手証券会社に売却する旨を2015年2月に発表。

消費者金融ではオリックス伊藤忠と合弁でUAF(United Asia Finance)社を保有している。

2019年度年次報告によると、SHKの筆頭株主はAllied Properties (H.K.) Limited(61.43%)であり、Allied Properties (H.K.) Limitedの筆頭株主はAllied Group Limited(74.99%)、そして、Allied Group Limitedの筆頭株主であるLee and Lee Trust(74.95%)が最終的な資金源泉と位置づけられる。

会社概要

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SHK は、香港の大手金融グループのひとつサンフンカイ(新鴻基金融)系列の証券会社で、リテール(個人向け)専業証券としては香港最大。 1983年4月に消費者向けの金融サービスを目的とした持株会社としてで香港に設立された法人で、香港交易所(HKEX)に上場(SEHK86)している。 SHKは、Allied Group Limited(SEHK373)やAllied Properties (H.K.) Limited(SEHK56)、APAC Resources Limited(香港)、Mount Gibson Iron Ltd.(オーストラリア)などと企業グループを形成する。 香港および中国で主に「消費者金融」「不動産ローン」「投資」事業を行っている。株式・債券、オフショアファンド、ヘッジファンド、オフショア生命保険まで、プライベートバンクに匹敵する資産運用の選択肢を提供可能。 2019年12月末時点の消費者への貸付額は104億1400万香港ドル(約1445億2550万円)、投資額は150億5600万香港ドル(2089億5100万円)で、総資産額は425億6100万香港ドル(約5908億320万円)とされる[1]

SHKはグループ企業 の Tian An China Investments Co (SEHK28)、Asiasec Properties Limited (SEHK271)、 Asia Allied Infrastructure Holdings Limited (SEHK711)の株式を 一部 保有 する。グループ企業以外では、オーストラリア証券取引所 (ASX)に上場する Ardent Leisure Ardent Leisure Group Ltd (ASXALG) 、 香港交易所に上場する China Medical & HealthCare Group (SEHK383)、 アジア開発キャピタル(

)に出資している。

事業部門別の収益 単位:100万香港ドル
部門 収益額 収益率
消費者金融 3505 78.8%
金融 340.6 7.6%
不動産ローン 295.6 6.6%
グループ管理利益 44.3 6.0%
投資 31.6 0.6%
国別の収益比率
   2018年度 2019年度
中国 67.7% 54.5%
香港 26.1% 14.3%
主な出資先
出資先 保有割合 事業
Ardent Leisure Group Ltd. (ASX ALG) 2.24% レジャー
業績 単位:100万香港ドル
決算年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
売上高 3511 3796 4176 4217
純利益 --- 1824 1184 2085

Annual report2019----引用)

相関図

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SHKグループ相関図Investor Presentation----引用)

主要子会社

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関連項目

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外部リンク

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脚注

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Investor Presentation[1]

  1. ^ Annual report2019