サーバサイドスクリプト
サーバサイドスクリプトとは、Webサーバ上で動作し、Webサーバ上でプログラムの実行が要求されるたびに、結果をウェブブラウザに対して送信するようなプログラムである。[1]
サーバサイドスクリプトでは、Webサーバからウェブブラウザに送信される時点では既に処理が完了しており、スクリプトを含まない通常のHTMLがデータとして送出される。この点で、HTMLと同時に送信され、ウェブブラウザにて実行されるクライアントサイドスクリプト(この用途では、主にJavaScriptが使われている)とはまったく異なる概念である。
ウェブサーバプログラムの機能の主体は、あらかじめ用意された情報を利用者(クライアント)の要求に応じて送り返すことである。そのためサーバプログラム単体では情報をその場で動的に生成してクライアントに送信するような仕組みを作ることはできなかった。 そこでサーバプログラムから他のプログラムを呼び出し、その処理結果をクライアントに送信する方法が考案された。
実行速度やテキスト処理の容易さなどの兼ね合いによりPerlが使われることが多かった。近年では、Perlに加えてPHP、Python、Rubyなども広く使われている。
代表的なアプリケーションには、電子掲示板、アクセスカウンタ、Wikiやブログシステムなどがある。
Webサーバとスクリプト処理系をつなぐ機構としては、CGI、データベースとスクリプト処理系をつなぐ機構としてはSQLクエリが使われてきたが、近年ではウェブアプリケーションに使うインタプリタや、アプリケーション本体を常駐させたり、スクリプトの実行結果[2]や実行に必要なデータ[3]をキャッシュすることにより高速化、スケール化を図っている。
2010年代に入り、サーバサイドJavaScriptも多用されるようになった。特にNode.jsは、ウェブアプリケーション構築に頻繁に用いられている。