ザコパネ
ザコパネ | |||
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座標:北緯49度18分 東経19度57分 / 北緯49.300度 東経19.950度座標: 北緯49度18分 東経19度57分 / 北緯49.300度 東経19.950度 | |||
国 | ポーランド | ||
県 | マウォポルスカ県 | ||
郡 | タトラ郡 | ||
グミナ | ザコパネ | ||
創立 | 17世紀 | ||
都市権授与 | 1933年 | ||
政府 | |||
• 市長 | レシェク・ドルラ | ||
面積 | |||
• 合計 | 84 km2 | ||
最高標高 | 2,301 m | ||
最低標高 | 750 m | ||
人口 (2017年) | |||
• 合計 | 27,266[1]人 | ||
等時帯 | UTC+1 (CET) | ||
• 夏時間 | UTC+2 (CEST) | ||
郵便番号 |
34-500 to 34-504 | ||
市外局番 | +48 18 | ||
ナンバープレート | KTT | ||
ウェブサイト |
www |
ザコパネ(Zakopane [zakɔ'panɛ] ( 音声ファイル) (ゴラル語: Zokopane)[2])は、ポーランドの都市でマウォポルスカ県に属する。ポーランド屈指の避暑地、保養地であり、ウィンター・スポーツも盛んである。人口は約2万7千人(2005年)。
地勢・産業
[編集]タトラ山脈の山麓に位置しており、ポーランド屈指の避暑地、保養地として知られる。近隣の都市としては、約85キロ北のクラクフが挙げられ、鉄道とバス路線で結ばれている。タトリ山脈の南麓はスロヴァキア領となっている。
気候
[編集]ザコパネ (1991–2020)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 14.9 (58.8) |
17.6 (63.7) |
20.3 (68.5) |
25.5 (77.9) |
27.3 (81.1) |
31.4 (88.5) |
32.5 (90.5) |
32.8 (91) |
30.7 (87.3) |
26.3 (79.3) |
20.6 (69.1) |
18.4 (65.1) |
32.8 (91) |
平均最高気温 °C (°F) | 1.1 (34) |
2.0 (35.6) |
5.4 (41.7) |
11.3 (52.3) |
16.0 (60.8) |
19.5 (67.1) |
21.2 (70.2) |
21.3 (70.3) |
16.3 (61.3) |
11.8 (53.2) |
6.6 (43.9) |
1.8 (35.2) |
11.19 (52.13) |
日平均気温 °C (°F) | −3.3 (26.1) |
−2.4 (27.7) |
0.6 (33.1) |
6.0 (42.8) |
10.7 (51.3) |
14.2 (57.6) |
15.8 (60.4) |
15.6 (60.1) |
10.9 (51.6) |
6.5 (43.7) |
2.1 (35.8) |
−2.3 (27.9) |
6.2 (43.18) |
平均最低気温 °C (°F) | −7.0 (19.4) |
−6.3 (20.7) |
−3.5 (25.7) |
1.2 (34.2) |
5.7 (42.3) |
9.3 (48.7) |
10.8 (51.4) |
10.5 (50.9) |
6.5 (43.7) |
2.3 (36.1) |
−1.5 (29.3) |
−5.8 (21.6) |
1.85 (35.33) |
最低気温記録 °C (°F) | −29.8 (−21.6) |
−34.1 (−29.4) |
−23.8 (−10.8) |
−12.0 (10.4) |
−6.1 (21) |
−1.6 (29.1) |
0.9 (33.6) |
0.2 (32.4) |
−4.9 (23.2) |
−10.7 (12.7) |
−19.6 (−3.3) |
−25.5 (−13.9) |
−34.1 (−29.4) |
降水量 mm (inch) | 46.6 (1.835) |
51.3 (2.02) |
61.4 (2.417) |
81.2 (3.197) |
141.5 (5.571) |
149.4 (5.882) |
191.6 (7.543) |
125.3 (4.933) |
111.0 (4.37) |
80.8 (3.181) |
59.6 (2.346) |
45.1 (1.776) |
1,144.8 (45.071) |
降雪量 cm (inch) | 610.0 (240.16) |
739.4 (291.1) |
510.3 (200.91) |
99.9 (39.33) |
1.0 (0.39) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
25.8 (10.16) |
143.9 (56.65) |
376.0 (148.03) |
2,506.3 (986.73) |
平均降雨日数 | 9.6 | 10.5 | 11.0 | 11.3 | 14.7 | 13.9 | 15.1 | 10.9 | 10.9 | 10.4 | 9.6 | 9.8 | 137.7 |
平均降雪日数 | 26.7 | 25.3 | 20.7 | 6.5 | 0.2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2.8 | 10.9 | 23.5 | 116.6 |
% 湿度 | 81.1 | 78.5 | 75.0 | 71.1 | 74.4 | 76.1 | 76.7 | 77.4 | 81.6 | 81.7 | 82.9 | 83.5 | 78.33 |
平均月間日照時間 | 69.1 | 81.2 | 118.2 | 162.5 | 179.6 | 178.3 | 197.1 | 193.4 | 128.4 | 113.8 | 75.6 | 55.6 | 1,552.8 |
出典:Promedios y totales mensuales[3] |
歴史
[編集]小さな山間の集落であったが、19世紀末になると、鉄道網の整備や庶民に旅行を楽しむ習慣ができたことで、ザコパネの開発が進むことになった。この頃、初のホテルも建てられている。20世紀になると、ポーランドの建築家、芸術家らの注目を集め、この地で活動を行う者が増えた。現在は、ポーランド有数のリゾート地へと成長を遂げている。
文化
[編集]ザコパネは、多くの芸術家を魅了した。1907年にザコパネに居を移した音楽家ミェチスワフ・カルウォーヴィチは、この地で多くの作品を作り上げた。音楽家カロル・シマノフスキも、この地の民族音楽に関心を抱き、一時この街にとどまった。
社会主義運動にも関わった詩人ヤン・カスプローヴィチも、ザコパネの山岳民の生活に共感を抱いた人物である。その晩年はザコパネで生活し、この地で没した。建築では、スタニスワフ・ヴィトキエヴィッチが、いわゆるザコパネ・スタイルと称される木造建築様式を創始している。息子のヴィトカツィは画家として活躍した。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した民族運動家、文化人類学者であるブロニスワフ・ピウスツキ(ポーランドの民族的英雄ユゼフ・ピウスツキの兄)は、ロシア皇帝暗殺計画の容疑で逮捕され、樺太へ流刑となった。この際に樺太などの極東地域に関心を抱き、再度樺太に渡り樺太アイヌの言語研究を行った。1980年代になって、その際の蝋管レコードがザコパネで保存されているのが発見されており、アイヌ研究に大きな寄与をもたらした。
オスツィーペックと称されるスモークチーズがザコパネの名産品である。動物や樽の形をしており、形状を眺めるだけでも楽しめる。ただし、味はかなり特徴的である。
スポーツ
[編集]ポーランドにおけるウィンター・スポーツの中心地である。1929年、1939年、1962年と3度ノルディックスキー世界選手権の開催地となっており、1993年と2001年と2度にわたってユニバーシアード冬季大会の開催地にもなっている。冬場には多くの観光客が訪れ、スキーなどを楽しむ[4]。
交通
[編集]ポーランド国鉄のザコパネ駅があり、クラクフと結ばれている。ただし、ポーランドの列車は総じて所要時間が長く、最長で4時間以上かかる。バス路線でもクラクフとザコパネが結ばれており、所要時間はその半分程度。本数、所要時間ともにバスの方が合理的。
観光
[編集]- タトラ博物館
- ザコパネ最古の博物館。民族衣装やタトリ山脈の自然について展示がある。
- 旧木造教会
- ザコパネ様式の教会。
- ザコパネ・スタイル博物館(ヴィラ・コリバ)
- クルプフキ通り
- ザコパネのメインストリート。
- グバウフカ山、大カスプロヴィ山
- ケーブルカーが運行している。
姉妹都市
[編集]- ヴィソケー・タトリ、スロバキア
- サン・カルロス・デ・バリローチェ、アルゼンチン
- サン=ディエ=デ=ヴォージュ、フランス
- ジーゲン、ドイツ
- ストルイ、ウクライナ
- ソポト、ポーランド
- ポプラド、スロバキア
脚注
[編集]- ^ GUS. “Powierzchnia i ludność w przekroju terytorialnym w 2017 r.”. stat.gov.pl. 10 April 2019閲覧。
- ^ “Gwara góralska”. z-ne.pl. 2022年3月13日閲覧。
- ^ “Promedios y totales mensuales”. 26 October 2021閲覧。
- ^ 『地球の歩き方 2017〜18 チェコ/ポーランド/スロヴァキア』ダイヤモンド・ビッグ社、2017年、322頁。ISBN 978-4-478-06043-8。