ザナドゥ (映画)
ザナドゥ | |
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Xanadu | |
監督 | ロバート・グリーンウォルド |
脚本 |
リチャード・クリスチャン・ダナス マーク・リード・ルベル |
製作 |
ローレンス・ゴードン ジョエル・シルバー |
製作総指揮 | リー・クレイマー |
出演者 |
オリビア・ニュートン=ジョン ジーン・ケリー マイケル・ベック |
音楽 |
ジョン・ファーラー(挿入歌) ジェフ・リン(挿入歌) バリー・デ・ヴォーゾン(音楽) |
撮影 | ヴィクター・J・ケンパー |
編集 | デニス・ヴァークラー |
配給 |
ユニバーサル映画 CIC |
公開 |
1980年8月8日 1981年2月21日 |
上映時間 | 96分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $20,000,000 |
興行収入 | $22,762,571[1] |
『ザナドゥ』(英: Xanadu)は、1980年公開のアメリカ映画。地上に最高の音楽の殿堂を作るために、と集まる人々を描くミュージカル・ファンタジー映画。
2007年には、この映画のブロードウェイ・ミュージカル劇場版が制作・上演された。各シーンで使用される楽曲は、映画サントラ盤とほぼ同じであるが、LP未収録のシングル盤B面曲は削除された。その代わりにオリビアの『そよ風の誘惑』とELOの『イーヴィル・ウーマン』が追加された。
ブロードウェイ版は、酷評された映画とは対照的に『ニューヨーク・タイムズ』で絶賛されるなどし、翌年のトニー賞にミュージカル作品賞、台本賞、主演女優賞、振付賞で候補となり、予想以上のロングラン上演となった(512公演)[1]。ブロードウェイ以外でも次々に新演出で公演されるようになり、オーストラリアでの公演は本作の振付家ケニー・オルテガが手掛けた。2015年にはロンドンで英国初演もされた。
解説
[編集]1947年のリタ・ヘイワース主演映画『地上に降りた女神』Down to Earth(日本劇場未公開、2004年「リタ・ヘイワース フィルム・コレクション」と1作としてDVDスルー)の非公式なリメーク作品とされる。
『ザナドゥ』はクビライ・カーンの設けた伝説の歓楽の都をテーマにした詩 (Kubla Khan) にインスパイアされて、この映画としては音楽の殿堂を重ね合わせている。
当時大人気を誇る歌手オリビア・ニュートン=ジョンと、半ば引退状態にあった往年のミュージカル・スター、ジーン・ケリーの競演、音楽はエレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)が担当するなど、話題性十分の作品だった。当時の宣伝コピーは「ファンタジー。ミュージカル。夢が実現するところ。(A fantasy. A musical. A place where dreams come true.)」であった。
途中、アニメーションのみで構成されるシーンが挿入される。このアニメーションパートは、ドン・ブルース・プロダクションが制作している。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替
- 女神キラ - オリビア・ニュートン=ジョン(小林さやか)
- ダニー・マグワイア - ジーン・ケリー(中村正)
- ソニー・マローン - マイケル・ベック(内田夕夜)
- シンプソン - ジェームズ・スローヤン(田中正彦)
受賞
[編集]- アイヴァー・ノヴェロ賞 音楽賞受賞(ジェフ・リン)
- ゴールデンラズベリー賞 最低監督賞受賞(ロバート・グリーンウォルド)
サウンドトラック
[編集]映画は批評的/商業的に失敗したものの、サウンドトラックアルバムは全米4位(Billboard Albums)に入る大きな成功を収めた。詳しくはザナドゥ (アルバム)を参照。
このサウンドトラック・アルバムからは下記の5枚のシングル盤が20位以内にチャートインした。
- マジック(Magic) - オリビア・ニュートン=ジョン (No. 1 - 4 weeks Pop, No. 1 - 5 weeks AC, certified gold)
- ザナドゥ(Xanadu) - エレクトリック・ライト・オーケストラ/オリビア・ニュートン=ジョン (No. 8 Pop, No. 2 AC)
- オール・オーヴァー・ザ・ワールド(All Over The World) - エレクトリック・ライト・オーケストラ (No. 13 Pop, No. 45 AC)
- I'm Alive - エレクトリック・ライト・オーケストラ (No. 16 Pop, No. 48 AC, certified gold)
- 恋の予感(Suddenly) - オリビア・ニュートン=ジョン/クリフ・リチャード (No. 20 Pop, No. 4 AC)
シングルチャート最高位
[編集]作品名 | 年度 | チャート最高位 | |||||||||
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豪 | 墺 |
加 | 蘭 | 独 | 愛 | 新 | 瑞典 | 英 | 米 | ||
"I'm Alive"(ELO) | 1980 | 27 | — | 7 | 38 | 16 | 10 | 32 | — | 20 | 16 |
"マジック"(オリビア・ニュートン=ジョン) | 4 | 20 | 1 | 13 | 36 | — | 4 | 12 | 32 | 1 | |
"ザナドゥ"(オリビア and ELO) | 2 | 1 | 6 | 1 | 1 | 1 | 8 | 3 | 1 | 8 | |
"オール・オーヴァー・ザ・ワールド"(ELO) | 78 | — | 3 | 10 | 28 | 12 | — | — | 11 | 13 | |
"恋の予感"(オリビア and クリフ) | 37 | — | 60 | — | — | 6 | 30 | — | 15 | 20 | |
"Don't Walk Away"(ELO) | — | — | — | — | 52 | 7 | — | — | 21 | — | |
— は、ランクランク外または未発売 |
アルバムチャート最高位
[編集]チャート名(1980年度) | 最高位 |
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ケント・ミュージック・レポート(オーストラリア) | 1 |
Ö3 Austria Top 40 Longplay[2](オーストリア) | 1 |
RPM アルバムチャート(カナダ) | 2 |
メディア・コントロール[3](ドイツ) | 1 |
ノルウェー・アルバムチャート | 1 |
スウェーデン・アルバムチャート | 1 |
全英アルバムチャート[4](イギリス) | 2 |
Billboard 200(アメリカ) | 4 |
キャッシュボックス(アメリカ) | 1 |
レコード・ワールド(アメリカ) | 1 |
オリコン週間LPチャート(日本) | 6 |
脚注
[編集]- ^ “Xanadu (1980)” (英語). Box Office Mojo. 2010年2月11日閲覧。
- ^ “Discographie Electric Light Orchestra”. austriancharts.at. 5 October 2014閲覧。
- ^ “エレクトリック”. charts.de. 2014年10月5日閲覧。
- ^ “データ”. Offfical Charts Company. 2014年10月5日閲覧。