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ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭(ざるつぶるくせいれいこうりんさいおんがくさい)、別名「ザルツブルク・フィングステン音楽祭」(Salzburger Pfingstfestspiele)は、聖霊降臨祭の時期(日付は毎年異なるが、5月〜6月の日曜日)に、オーストリアザルツブルクで開催される音楽祭ザルツブルク祝祭大劇場が主会場となる。1972年指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンが創設した。1989年カラヤンの死以降中断されたが、1998年から「ザルツブルク・バロック聖霊降臨祭音楽祭」(Salzburger Barock Pfingstfestspiele)として再スタートした。

カラヤン時代

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カラヤン時代のザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭は、カラヤンが芸術総監督として、自らベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮する、連続した3回のオーケストラコンサートであった。(当初は3日間で4つの別のプログラムを指揮するという超人的な仕事もしていた。)同コンビでのザルツブルクの出番は毎年、夏のザルツブルク音楽祭ザルツブルク復活祭音楽祭、それにこのザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭であった。この音楽祭はたった3回のコンサートだから、夏の音楽祭のような町全体を包むお祭りの雰囲気ではなく、あくまでもカラヤン指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団という、当時世界で最も貴重なコンサートの一つをまとめて3回聴けるという、上流階級の社交場であった。1989年7月16日のカラヤンの死以降中断されたが、コンサートの企画自体は1993年以降、カラヤン記念聖霊降臨祭音楽祭としてドイツバーデン=バーデンに引き継がれた。

バロック聖霊降臨祭音楽祭

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一方ザルツブルクでは、1998年から「バロック聖霊降臨祭音楽祭」(Barock Pfingstfestspiele)として再スタートした。こちらは法人としての「ザルツブルク音楽祭」が企画・運営する。したがってプログラムやチケット情報は「ザルツブルク音楽祭」の公式ページから得られる。プログラムはヘンデルバッハグルックラモー等、バロック音楽の大家の作品のフェスティバルという珍しいもので、例年6〜7作品が上演される。2007年は、「追憶の街、ナポリ」というテーマでリッカルド・ムーティが芸術総監督をつとめ、ナポリ楽派の作曲家、ドメニコ・チマローザのオペラ、アレッサンドロ・スカルラッティなどの作品が演奏される。 2018年現在は芸術総監督をメッゾ・ソプラノ歌手チェチーリア・バルトリが務め、ロッシーニの歌劇『湖上の美人』(2017年)を上演するなど、意欲的なプログラムを組んでいる。

関係リンク

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外部リンク

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