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ザ・クインテッセンス (クインシー・ジョーンズのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ザ・クインテッセンス』
クインシー・ジョーンズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1961年11月29日、12月18日、12月22日 キャピトル・スタジオ, ニューヨーク
ジャンル ビッグバンド・ジャズ
時間
レーベル インパルス!レコード
プロデュース ボブ・シール
クインシー・ジョーンズ アルバム 年表
The Great Wide World of Quincy Jones: Live!
(1961年)
ザ・クインテッセンス
(1962年)
ソウル・ボサ・ノヴァ
(1962年)
テンプレートを表示
専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
AllMusic4/5stars[3]
DownBeat4/5stars[2]
The Penguin Guide to Jazz Recordings3/4stars[4]

『ザ・クインテッセンス』 (The Quintessence)は、クインシー・ジョーンズと彼のビッグ・バンドが1962年に発表した、インパルス!レコードにおける唯一のアルバムである。ある批評家は「現代的で先進的なビッグバンド・サウンドの頂点」と評した[3]

このビッグ・バンドはブロードウェイ・ショーの「Free and Easy」に出演したバンドを母体としており、ヨーロッパ公演のためにクインシー・ジョーンズがアメリカで集めた数名のミュージシャンが含まれている[5]

主要な演奏者

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バンドの中核をなすミュージシャンにはフィル・ウッズメルバ・リストンジュリアス・ワトキンス、ベーシストのミルト・ヒントン、ピアニストのパトリシア・ボーンがおり、ベーシストのバディ・カトレットとピアニストのボビー・スコットが別のセッションに参加している。トランペッターの椅子にはフレディ・ハバードクラーク・テリーサド・ジョーンズスヌーキー・ヤングが交代で座り、オリヴァー・ネルソンフランク・ウェスカーティス・フラーも参加している[3]

収録曲

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  1. The Quintessence (Quincy Jones) - 4:21
  2. Robot Portrait (Billy Byers) - 5:25
  3. Little Karen (Benny Golson) - 3:44
  4. Straight, No Chaser (Thelonious Monk) - 2:26
  5. For Lena and Lennie (Jones) - 4:17
  6. Hard Sock Dance (Jones) - 3:20
  7. Invitation (Bronisław Kaper, Paul Francis Webster) - 3:35
  8. The Twitch (Byers) - 3:50

録音日:5, 8 - 1961年11月29日。2-3, 6 - 同年12月18日。1, 4, 7 - 同年12月22日。

楽曲解説

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ここでクインシー・ジョーンズは3曲のオリジナルを提供している。まず、アルバム・タイトル曲の「クインテッセンス」はフィル・ウッズのアルトサックス・ソロをフィーチャーしており、「フォー・レナ・アンド・レニー」は友人のレナ・ホーンとレニー・ヘイトンに捧げられている。一方「ハード・ソック・ダンス」はフレディ・ハバードサド・ジョーンズのトランペット・ソロをフィーチャーしたスウィンギーな作品。ファンキーな「ロボット・ポートレイト」と「ザ・トゥイッチ」は本アルバムにも参加しているトロンボーン奏者のビリー・バイヤースの作品で、ベースのバディ・カトレットによるピッツィカート奏法が印象的な後者ではジョー・ニューマンがミュート・トランペットのソロを取っている。セロニアス・モンクの「ストレイト・ノー・チェイサー」とブロニスラウ・ケイパーの「インヴィテイション」は今日ジャズ・スタンダードとなっており、後者のテーマ部分で聴かれるフルートの演奏はジェローム・リチャードソンによる。

パーソネル

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トラック 1, 4, 7

トラック 2, 3, 6

  • Eric Dixon, Frank Wess, Phil Woods, Oliver Nelson - サクソフォーン
  • Freddie Hubbard, Al Derisi, Snooky Young, Thad Jones - トランペット
  • Melba Liston, Billy Byers, Paul Faulise, Rodney Levitt - トロンボーン
  • Julius Watkins - フレンチホルン
  • Patricia Bown - ピアノ
  • Milt Hinton - ベース
  • Bill English - ドラムス

トラック 5, 8

  • Phil Woods, Eric Dixon, Jerome Richardson - サクソフォーン
  • Jerome Kail, Clyde Reasinger, Clark Terry, Joe Newman - トランペット
  • Billy Byers, Paul Faulise, Melba Liston - トロンボーン
  • Julius Watkins - フレンチホルン
  • Bobby Scott - ピアノ
  • George Catlett - ベース
  • Stu Martin - ドラムス

プロダクション

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脚注

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  1. ^ Billboard Feb 17, 1962
  2. ^ DownBeat: May 10, 1962 vol. 29, no. 10
  3. ^ a b c The Quintessence”. AllMusic. 13 September 2018閲覧。
  4. ^ Cook, Richard; Morton, Brian (2008). The Penguin Guide to Jazz Recordings (9th ed.). Penguin. p. 797. ISBN 978-0-141-03401-0 
  5. ^ Quincy Jones And His Orchestra: The Quintessence”. All About Jazz (10 March 2008). 13 September 2018閲覧。

関連項目

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