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ザ・グリーン・アルバム (エディ・ジョブソン&ズィンクのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ザ・グリーン・アルバム』
エディ・ジョブソン&ズィンクスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル プログレッシブ・ロックシンセポップ
時間
レーベル キャピトル・レコード
プロデュース エディ・ジョブソン
専門評論家によるレビュー
エディ・ジョブソン アルバム 年表
ザ・グリーン・アルバム
(1983年)
テーマ・オブ・シークレッツ
(1985年)
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ザ・グリーン・アルバム』(The Green Album)は、イングランドのミュージシャン、エディ・ジョブソンが「エディ・ジョブソン&ズィンク」名義で1983年に発表したスタジオ・アルバム。自身初のソロ・プロジェクト作品に当たる[1]

解説

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ジョブソンは1980年より本作の制作に着手し、2017年のインタビューでは音楽性に関して「自分自身のプログレッシブ・ロックのスタイルを再構築して、より1980年代的で新鮮にしてみせた。ハモンドオルガンを使うのは避けて、それよりもCS-80ミニ・モーグによる、より新しい音色に焦点を当てた」と説明している[2]。本作のレコーディングでは、ジョブソン自身がボーカルも兼任し、ジェントル・ジャイアントのメンバーとして知られるゲイリー・グリーンを含む4人のギタリストが起用された[1]。なお、ジョブソンが本作の制作を始めていた頃、ジェスロ・タルの中心人物として知られるイアン・アンダーソンのソロ・アルバムへの参加を依頼されるが、最終的にはレーベルの判断によりジェスロ・タル名義のアルバム『A』としてリリースされた[3]

その後、ジョブソンは本作の音楽性を継承した作品『ザ・ピンク・アルバム』を構想していたが、未発表に終わった[2]

François Coutureはオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け「正にプログレッシブ・ロックがシンセポップと接点を持っていた時代ならではの作品」「言うまでもなく時代遅れのサウンドだが、コレクターは面白味を見出せるだろう」と評している[1]

収録曲

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全曲ともエディ・ジョブソン作。

  1. トランスポーター - "Transporter" – 1:10
  2. レジデント - "Resident" – 6:00
  3. イージー・フォー・ユー・トゥ・セイ - "Easy for You to Say" – 4:06
  4. プレリュード - "Prelude" – 2:29
  5. ノスタルジア - "Nostalgia" – 2:30
  6. ウォーキング・フロム・パステル - "Walking from Pastel" – 2:03
  7. ターン・イット・オーヴァー - "Turn It Over" – 4:14
  8. グリーン・フェイス - "Green Face" – 4:20
  9. フー・マイ・フレンズ - "Who My Friends..." – 6:32
  10. カラー・コード - "Colour Code" – 1:06
  11. リッスン・トゥ・リーズン - "Listen to Reason" – 5:25
  12. スルー・ザ・グラス - "Through the Glass" – 6:05
  13. トランスポーターII - "Transporter II" – 0:17

2014年リマスターCDボーナス・トラック

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  1. ターン・イット・オーヴァー(シングル・エディット) - "Turn It Over (Single Edit)"

参加ミュージシャン

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脚注

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  1. ^ a b c Couture, François. “Zinc (The Green Album) - Eddie Jobson”. AllMusic. 2021年2月12日閲覧。
  2. ^ a b Smith, Sid (2017年11月30日). “Eddie Jobson: Great musicians have the fearlessness to risk ridicule”. loudersound.com. Future plc. 2021年2月12日閲覧。
  3. ^ Greco, Jr, Ralph. “The Eddie Jobson Interview”. Vintage Rock. 2021年2月12日閲覧。

外部リンク

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