ザ・ファースト・デイ
『ザ・ファースト・デイ』 | ||||
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シルヴィアン&フリップ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ウッドストック ドリームランド・スタジオ、ニューオーリンズ キングスウェイ・スタジオ[1] | |||
ジャンル | プログレッシブ・ロック、オルタナティヴ・ロック、エクスペリメンタル・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
ヴァージン・レコード ディシプリン・グローバル・モービル(2014年再発盤) | |||
プロデュース | デヴィッド・シルヴィアン、デヴィッド・ボトリル | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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シルヴィアン&フリップ アルバム 年表 | ||||
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『ザ・ファースト・デイ』(The First Day)は、デヴィッド・シルヴィアンとロバート・フリップが1993年に連名で発表したスタジオ・アルバム。日本盤CDにおけるアーティスト表記は、初回盤(VJCP-28178)、2014年再発盤(IECP-10304)共にシルヴィアン&フリップとなっている。
背景
[編集]フリップは以前にも、シルヴィアンのソロ・アルバム『ゴーン・トゥ・アース』(1986年)に参加しており、1991年にはシルヴィアンを新生キング・クリムゾンのボーカリストに勧誘するが、最終的にはシルヴィアンの意向により、キング・クリムゾンとは別のプロジェクトとなった[4]。1992年3月には、トレイ・ガンを加えたドラムレスのトリオ編成で、シルヴィアン&フリップとしての初ライヴに当たる日本公演を行い[5]、同年6月にはイタリア公演も行った[6]。そして1992年12月から1993年3月にかけて、本作のプリプロダクション、レコーディング、ミキシングが行われた[1]。シルヴィアンによれば、「ジーン・ザ・バードマン」、「ファイアーパワー」、「20th・センチュリー・ドリーミング」はレコーディング前のライヴでも演奏されていた曲だが、「ファイアーパワー」と「20th・センチュリー・ドリーミング」に関しては「スタジオでどんどん長大になり、変化していった」という[4]。
本作でスティックを弾いたトレイ・ガンは、1984年よりフリップ主宰の「ギター・クラフト」に参加してきたミュージシャンで、後にキング・クリムゾンの正式メンバーとなった[7]。また、ジェリー・マロッタはピーター・ガブリエルのバンドのドラマーとしても知られ、フリップは「音楽が発展するにつれて、間違いなくドラマーが必要な楽曲が増えてきた」ことから旧知のマロッタを推薦したという[5]。なお、当時はマロッタも新生キング・クリムゾンのメンバーの候補であった[5]。共同プロデューサーのデヴィッド・ボトリルは、過去にピーター・ガブリエル、クラナド、ジョニ・ミッチェル等の作品でレコーディング・エンジニアを務めており、後にキング・クリムゾンのEP『ヴルーム』(1994年)、アルバム『スラック』(1995年)でもプロデュース及びエンジニアリングに貢献した[8]。
反響・評価
[編集]全英アルバムチャートでは2週トップ100入りし、最高21位を記録した[2]。また、本作からシングル・カットされた「ジーン・ザ・バードマン」は全英シングルチャートで68位に達した[9]。
スウェーデンのアルバム・チャートでは6週(3回)トップ50入りし、最高34位を記録した[3]。アメリカでは、1993年8月28日付の『ビルボード』のトップ・ヒートシーカーズで32位となった[10]。
Greg Pratoはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「『ザ・ファースト・デイ』は、"God's Monkey"、"Brightness"、それに10分に及ぶ力作"Firepower"といった曲からすぐに伝わってくるように、ミュージシャン達の興奮とエナジーを伴った、極めて一貫性のあるアルバムである」「間違いなくフリップの最高傑作の一つで、キング・クリムゾンのサイド・プロジェクトの中でも、特に鼓舞させられる」と評している[11]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はデヴィッド・シルヴィアン、ロバート・フリップ、トレイ・ガンの共作。
- ゴッズ・モンキー - "God's Monkey" (David Sylvian, Robert Fripp, Trey Gunn, David Bottrill) - 5:01
- ジーン・ザ・バードマン - "Jean the Birdman" - 4:10
- ファイアーパワー - "Firepower" - 10:27
- ブライトネス・フォールズ - "Brightness Falls" - 6:06
- 20th・センチュリー・ドリーミング〜シャーマンズ・ソング〜 - "20th Century Dreaming (A Shaman's Song)" - 11:53
- ダーシャン〜ザ・ロード・トゥ・グレイスランド〜 - "Darshan (The Road to Graceland)" (D. Sylvian, R. Fripp, T. Gunn, D. Bottrill) - 17:18
- ブリンギング・ダウン・ザ・ライト - "Bringing Down the Light" (R. Fripp) - 8:26
参加ミュージシャン
[編集]- デヴィッド・シルヴィアン - ボーカル、ギター、キーボード、テープ
- ロバート・フリップ - ギター、フリッパートロニクス
- トレイ・ガン - スティック、ボーカル
- ジェリー・マロッタ - ドラムス、パーカッション
- マーク・アンダーソン - パーカッション
- デヴィッド・ボトリル - トリートメント、サンプリング、コンピュータ・プログラミング
- イングリッド・シャヴェイズ - ボーカル
脚注
[編集]- ^ a b David Sylvian & Robert Fripp - The First Day (CD, Album) at Discogs
- ^ a b DAVID SYLVIAN & ROBERT FRIPP | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ a b swedishcharts.com - David Sylvian & Robert Fripp - The First Day
- ^ a b Smith, Sid (2014年6月13日). “Sylvian & Fripp Reissued”. Discipline Global Mobile Ltd. 2018年4月24日閲覧。
- ^ a b c 日本初回盤CD (VJCP-28178)ライナーノーツ(市川哲史)
- ^ “Live Performances”. davidsylvian.com. 2018年4月24日閲覧。
- ^ 『ストレンジ・デイズ4月号増刊 キング・クリムゾン』(2004年4月1日/ストレンジ・デイズ)p.248
- ^ David Bottrill | Credits | AllMusic
- ^ DAVID SYLVIAN & ROBERT FRIPP | full Official Chart History | Official Charts Company
- ^ “David Sylvian & Robert Fripp The First Day Chart History”. Billboard. 2018年4月24日閲覧。
- ^ Prato, Greg. “The First Day - Robert Fripp, David Sylvian”. AllMusic. 2018年4月24日閲覧。
外部リンク
[編集]- ザ・ファースト・デイ - Discogs (発売一覧)