ザ・レジェンダリー・A&M・セッションズ
『ザ・レジェンダリー・A&M・セッションズ』 | ||||
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キャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンド の コンピレーション・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1966年1月(?) アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ハリウッド サンセット・サウンド・レコーダーズ | |||
ジャンル | ブルース・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
EP、A&Mレコード CD、Edsel | |||
プロデュース | デヴィッド・ゲイツ | |||
キャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンド アルバム 年表 | ||||
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『ザ・レジェンダリー・A&M・セッションズ』(The Legendary A&M Sessions)は、アメリカのロック・グループのキャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンド[注釈 1]が1966年にA&Mレコードから発表したデビュー・シングルと2作目のシングルを中心に編集された5曲入りの12インチEPで、1984年に発表された。
解説
[編集]経緯
[編集]ドン・ヴリートは1965年の初頭にカリフォルニア州ランカスターで、旧友でR&Bのギタリストであるアレックス・スノウフェー[注釈 2]から一緒にバンドを結成しようと誘われた。その結果、ドン・ヴリート改めドン・ヴァン・ヴリート(ボーカル)、アレックス・スノウフェー改めアレックス・セント・クレア(ギター)、ダグ・ムーン(ギター)[注釈 3][1]、ジェリー・ハンドレー(ベース・ギター)、P. G. ブレイクリー(ドラムス)が集合した。ブレイクリーは演奏技術に問題があったのでヴィック・モーテンセン[注釈 4][2]に交代させられて、ここにキャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンドが結成された[3]。しかしモーテンセンがベトナム戦争に徴兵されたので、セント・クレアはリチャード・ヘプナー(ギター)を加入させて自分はドラムスを担当した[4]。彼らは同年4月にロサンゼルスのハリウッド・パラディアムで催された第4回ハリウッド・ティーンエイジ・フェアーに出場して注目を集めて、A&Mレコードと契約を結んた[4]。
彼等は翌1966年1月、ハリウッドのサンセット・サウンド・レコーダーズでプロデューサーにデヴィッド・ゲイツ[注釈 5]を迎えて、ボ・ディドリーの1956年のヒット曲'Diddy Wah Diddy'[注釈 6]を録音して、4月にデビュー・シングルとして発表。さらに同年6月にはゲイツ作の'Moonchild'を2作目のシングルとして発表した。
内容
[編集]本作には、デビュー・シングルの'Diddy Wah Diddy'と裏面の'Who Do You Think You're Fooling?'、2作目のシングルの'Moonchild'と裏面の'Frying Pan'、未発表曲の'Here I Am I Always AM'の計5曲が収録された。裏面の2曲と'Here I Am I Always AM'はヴァン・ヴリート作である。
'Here I Am I Always AM'は'Moonchild'の裏面として録音されたが、A&Mレコードが'Frying Pan'を選んだので、未発表になっていた[5]。この曲を録音する直前にヘプナーが脱退したので、 セント・クレアはブレイクリーを再加入させて自分は再びギターを担当した[6]。
収録曲
[編集]- 12インチEP
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
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1. | 「Diddy Wah Diddy」 | Willie Dixon, Ellas McDaniel | |
2. | 「Who Do You Think You're Fooling?」 | Don Van Vliet | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
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1. | 「Moonchild」 | David Gates | |
2. | 「Frying Pan」 | Van Vliet | |
3. | 「Here I Am I Always Am」 | Van Vliet | |
合計時間: |
- CD
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「Diddy Wah Diddy」 | Dixon, McDaniel | |
2. | 「Who Do You Think You're Fooling?」 | Van Vliet | |
3. | 「Moonchild」 | Gates | |
4. | 「Frying Pan」 | Van Vliet | |
5. | 「Here I Am I Always Am」 | Van Vliet | |
合計時間: |
参加ミュージシャン
[編集]- Captain Beefheart and His Magic Band
- Don Van Vliet – ヴォーカル、ハーモニカ
- Doug Moon – ギター
- Richard Hepner – ギター
- Jerry Handley – ベース・ギター
- Alex St. Clair – ドラムス (CD, #1-4)
- P. G. Blakely – ドラムス (CD, #5)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 1970年にキャプテン・ビーフハート・アンド・ザ・マジック・バンドと改名。
- ^ アンテロープ・バレー・ハイ・スクールの卒業生でヴァン・ヴリートやフランク・ザッパの同級生。
- ^ 1963年にヴァン・ヴリートやフランク・ザッパと録音した音源が、ザッパの未発表音源集『ミステリー・ディスク』(1998年)に収録された。
- ^ 1964年にヴァン・ヴリートやザッパと録音した音源が、ザッパの未発表音源集『ロスト・エピソード』(1996年)と『ミステリー・ディスク』(1998年)に収録された。
- ^ 1970年代にソフト・ロック・バンドとして名を馳せたブレッドのリーダーである。
- ^ Willie DixonとEllas McDanielの共作で1956年に録音された。Ellas McDanielとはディドリーの本名である。
出典
[編集]- ^ Ulrich (2018), pp. 355–367.
- ^ Ulrich (2018), pp. 296-305、355-367.
- ^ Barnes (2011), p. 17.
- ^ a b Barnes (2011), p. 22.
- ^ Barnes (2011), p. 26.
- ^ Barnes (2011), p. 25.
引用文献
[編集]- Barnes, Mike (2011). Captain Beefheart: The Biography. London: Omnibus Press. ISBN 978-1-78038-076-6
- Ulrich, Charles (2018). The Big Note: A Guide To The Recordings Of Frank Zappa. Vancouver: New Star. ISBN 978-1-55420-146-4