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シェワネラ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シェワネラ属
分類
ドメイン : 真正細菌
Bacteria
: プロテオバクテリア門
Proteobacteria
: γプロテオバクテリア綱
Gamma Proteobacteria
: アルテロモナス目
Alteromonadales
: シェワネラ科
Shewanellaceae
: シェワネラ属
''Shewanella''
学名
Shewanella
MacDonell & Colwell 1986
タイプ種
シェワネラ・プトレファシエンス
Shewanella putrefaciens

(Lee et al. 1981)
MacDonell and Colwell 1986
(2021年9月時点)

シェワネラ属学名Shewanella)は、シェワネラ科の基準属で、グラム陰性の非芽胞形成嫌気性桿菌。基準種はシェワネラ・プトレファシエンス。かつてはアルテロモナス属とみられていた。名称はアメリカ合衆国微生物学者ジェームズ・シェワンに因む。GC含量は35から46。

深海の海底や海水から発見された好圧細菌好冷菌に分類される種を含む。極圏の海水や海溝の堆積物から発見されている。増殖に適した圧力が50MPaを超え120MPaまで生育するが、低い圧力では増殖できない偏性好圧の種もある。

代謝の結果電子を放出して電流を発生させることから、バイオ燃料電池への利用が研究されている。アメリカ合衆国ニューヨーク州にあるオナイダ湖の湖底から採取された菌が、他の嫌気性細菌より発電効率が高いことが判明し、下水などに含まれる有機物を分解処理しつつ発電を目指す応用研究が本格化した[1]

海藻に付着しているところを発見されたシェワネラ・アルガはテトロドトキシン生産能があることで知られる。

参考文献

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  • Paul Singleton, Diana Sainsbury 著、太田次郎監訳『微生物学・分子生物学辞典』朝倉書店、1997年。ISBN 4254170912NCID BN16090609 

脚注

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  1. ^ 細菌の食欲 電力生み出す/汚水が含む有機物を分解 省エネにも期待」『朝日新聞』朝刊2023年2月10日(教育・科学面)同日閲覧