System/36
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System/36(S/36、システム/36)は、IBMが1983年にリリースしたミッドレンジコンピュータである。
呼称
[編集]米国ではミニコンピュータ、日本ではオフィスコンピュータに分類される事が多い。IBMの資料では当時は「小型(Small)」、現在はPCサーバ等も普及したため「中型(Midrange)」と呼んでいる。
概要
[編集]主に中小規模の法人や部門の事務処理用であり、ホストコンピュータ(メインフレーム)と通信した分散処理用でもあった。世界的にも多数販売された。
当時のメインフレームと比較し、使い易く、カラーのディスプレイを備え、低価格で、仮想記憶(スワップファイル)を備えた。
オペレーティングシステム(OS)はSSP(System Support Program)で、内部文字コードはEBCDICであり、System/3以来のIBMの簡易言語であるRPG IIの他、COBOL、BASIC、FORTRANが使用できた。またIBMの通信プロトコルであるSNAを備えた。
System/3、System/32、System/34の後継であり、当系統の最終シリーズでもある。 開発コード名はPIONEERで、S/38と共通の5250表示装置技術を共有していた。 将来的に2バイトコード(日本的には漢字)処理を想定していたので、IO装置・表示技術やWSCの内部処理を共通化させていた。 なお並存したSystem/38(OSはCPF)とは言語とOCLの互換性は無い。
AS/400登場後、徐々に移行した(AS/400はSystem/38ベースであるが、System/36環境を備えた)。
歴史
[編集]- 1969年 System/3 発表(RPG II)
- 1975年 System/32 発表(RPG II)
- 1977年 System/34 発表(RPG II)
- 1983年 System/36 発表(RPG II、SSP)
- 1988年 AS/400発表(RPG III、OS/400)
- 2000年 eServer iSeries と改称
- 2006年 System i と改称