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シノビテングハギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シノビテングハギ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
: ニザダイ科 Acanthuridae
: テングハギ属 Naso
: シノビテングハギ N. tergus
学名
Naso tergus
H. C. Ho,K. N. Shen&C. W. Chang2011

シノビテングハギ(忍天狗剥、学名:Naso tergus)は、ニザダイ科海水魚

種小名「tergus」は隠れるという意味で、本種が同属多種の幼魚と混同されていたことに由来する。

形態

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体長は35cmを越える[1]。体型は側扁しており、頭部に突出物は無い[2]。眼前部に溝をもつ。体色は明るい灰色で、目立った模様は無い。腹側は色が薄くなる。尾柄の両側に2つずつ赤みがかった灰色の骨質板をもつ[2]。尾鰭は截形で全体的に灰色であり、後方に向かうにつれ黄色みがかる。また、上下の端の条は伸びない。背鰭の棘条は6本、背鰭の軟条は26〜30本。臀鰭の棘条は2本、臀鰭の軟条は26〜28本[1]

生態

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台湾、フィリピンに分布。日本ではトカラ列島中之島、琉球列島、三重県志摩市[3]、東京都利島沖[4]での発見例がある。しかし捕獲される数は多くない。水深70〜80mの沖合にて網や釣りでの捕獲例がある[1]。底生魚であり、海底の甲殻類や貝類を捕食する。

人間との関係

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釣りや漁業網で稀に漁獲される。 本種は2011年に台湾で新種記載され、日本でも2012年に鹿児島市中央卸売市場魚類市場で発見され、2013年に標準和名が付いた[2]。標準和名は本種の頭、体、鰭に目立った模様がないことと、種小名「tergus」と同様の理由だが、本種が同属多種の幼魚と混同されていたことに因む。[2]

脚注

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  1. ^ a b c Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2022). "Naso mcdadei" in FishBase. September 2022 version.
  2. ^ a b c d 松沼 瑞樹, 本村 浩之 (2013). “鹿児島県トカラ列島から得られた日本初記録の ニザダイ科シノビテングハギ(新称)Naso tergus”. 魚類学雑誌 60 (2): 103-110. doi:10.11369/jji.60.103. 
  3. ^ 三重県志摩市から得られたシノビテングハギの三重県初記録および北限記録”. 髙橋夢加・木村清志. 2022年9月21日閲覧。
  4. ^ ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑 シノビテングハギ”. ぼうずコンニャク. 2022年9月21日閲覧。

関連項目

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