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シマソケイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シマソケイ
沖縄県宮古島 2023年11月中旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : シソ類 Lamiids
: リンドウ目 Boraginales
: キョウチクトウ科 Apocynaceae
: ヤロード属 Ochrosia
: シマソケイ O. iwasakiana
学名
Ochrosia iwasakiana (Koidz.) Koidz. (1924)[1]
シノニム
  • Lactaria iwasakiana Koidz. (1923) [1]
  • Ochrosia oppositifolia auct. non (Lam.) K.Schum. (1971)[2]
  • Neisosperma oppositifolium auct. non (Lam.) Fosberg et Sachet (1994)[3]
  • Neisosperma iwasakianum (Koidz.) Fosberg et Sachet (1977)[4]
和名
シマソケイ

シマソケイ(島素馨、学名: Ochrosia iwasakiana)は、キョウチクトウ科ヤロード属常緑小高木[5]

特徴

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植物体は全株無毛である。小は円く太い。は3-6個が輪生し、葉柄は長さ1-4cmになる。葉身はさじ状長楕円形から倒卵状楕円形で、革質、長さ7-20cm、幅4-9cmで、先端はふつう微凸頭であるが、ときにやや微凹頭円形になり、基部はくさび形になり、葉柄につづく[5][6][7]

枝先に複集散花序が伸び、多数の白色のをつける。は長さ約3mmと小さく、5裂し、裂片の先端は円頭になる。花冠は多肉質で径約1cm、長さ約3mmになる筒部があり、先は5裂して裂片は平開する。花冠喉部に短い縦じわがある。雄蕊は5個あり、花糸はごく短く、基部に微毛があり、葯は卵形で先端は鋭頭になる。子房は2心皮からなる。果実は楕円形の核果が2個対生し、長さ6-8cm、幅2-5cmになり、橙黄色に熟す[5][6][7]

分布と生育環境

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日本固有種[8]先島諸島宮古島伊良部島石垣島西表島に分布し、海岸近くや低地の林内に生育する。ただし、自生地は少なく、個体数も少ない[6][7]。同属の O. oppositifolia と同種とする意見もあり、その場合の分布地は、先島諸島のほか、マレーシアミクロネシアアンダマン諸島スリランカなどのアジア熱帯地域となる[5][6][7][8]

名前の由来

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和名シマソケイは、松村任三による[9]石垣島の地方名は、ヤマフクン[7][9]

種小名(種形容語)iwasakiana は、1922年に、石垣島の屋良部半島でタイプ標本を採集した Takuya Iwasaki への献名[9]

種の保全状況評価

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絶滅危惧IA類 (CR)環境省レッドリスト

[7][10]

都道府県のレッドデータ、レッドリストの選定状況は、沖縄県が絶滅危惧IB類(EN)となっている[7][10]

また、石垣市では、2015年に自然環境保全条例保全種に、竹富町では、2017年に希少野生動植物種に指定されている[7]

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ a b シマソケイ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ シマソケイ(シノニム) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  3. ^ シマソケイ(シノニム) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  4. ^ シマソケイ(シノニム) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  5. ^ a b c d 山城孝 (2017)「キョウチクトウ科」『改訂新版 日本の野生植物 4』pp.313-314
  6. ^ a b c d 『レッドデータプランツ : 絶滅危惧植物図鑑』, p. 165, 藤田卓 (2015)「シマソケイ」
  7. ^ a b c d e f g h 『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物』, p. 246, 横田昌嗣ら (2018)「シマソケイ」
  8. ^ a b 『日本の固有植物』, p. 116, 國府方吾郎 (2011)「キョウチクトウ科」
  9. ^ a b c Gen'iti Koidzumi 1923, p. 50-51
  10. ^ a b シマソケイ、日本のレッドデータ検索システム、2023年12月11日閲覧

参考文献

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外部リンク

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