シャテルロー橋
シャテルロー橋 Pont de Châtellerault | |
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シャテルロー橋 | |
基本情報 | |
国 | フランス |
所在地 | |
交差物件 | ヴィエンヌ川 |
用途 | 道路橋 |
設計者 | フランソワ・エヌビック |
着工 | 1899年8月15日 |
竣工 | 1900年 |
開通 | 1900年9月1日 |
座標 | 北緯46度48分49.4秒 東経0度32分14.7秒 / 北緯46.813722度 東経0.537417度座標: 北緯46度48分49.4秒 東経0度32分14.7秒 / 北緯46.813722度 東経0.537417度 |
構造諸元 | |
形式 | アーチ橋 |
材料 | 鉄筋コンクリート |
全長 | 144 m |
幅 | 8 m |
高さ | 8.15 m |
最大支間長 | 50 m |
地図 | |
シャテルロー橋の位置 | |
関連項目 | |
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シャテルロー橋(シャテルローきょう、フランス語: Pont de Châtellerault, 英語: Châtellerault Bridge)は、フランスにある橋である[1][2]。カミーユ=ド=オーギュ橋[1](カミーユ=ドゥ=オーギュ橋[3]、フランス語: Pont Camille-de-Hogues)とも。
概要
[編集]ヴィエンヌ県のシャテルローにある[2]。ヴィエンヌ川に架橋されている[1]。下流には、1611年建造の石造アーチ橋、アンリ4世橋 (fr:Pont Henri-IV) があり、その東側に市街地が広がっている[1]。橋の西側には、自動車やオートバイなどを扱った博物館 (fr:Musée auto, moto, vélo) などがある[4]。
1892年にフランス・パリに鉄筋コンクリート構造物を専門とする会社、エヌビック社を創設したフランソワ・エヌビック (en:François Hennebique) が開発したエヌビック・システムと呼称される鉄筋コンクリート技術を用いて建造された[1][5]。この橋が建造された場所は、もともと鉄橋が建設される計画が上がっていた場所であった[1]。
歴史
[編集]1824年にヴィエンヌ川の西岸に軍事工場、シャテルロー兵器廠 (fr:Manufacture d'armes de Châtellerault) が建設されたことによって、シャテルローに新しく橋を建造する必要性が生じた[1]。
1897年、兵器廠と市街地をつなぐことを目的とする橋の建設が、シャテルロー市議会で決議される[6]。同年11月、当時の市長、カミーユ・ド・オーギュ (fr:Camille de Hogues) を長とし、技術者のアンタン (Antin) らを含む計17人からなる委員会が結成される[1]。
1899年8月15日に着工された[1]。建設の指揮は、ドオーグによって行われた[7]。1900年に完成され、同年3月から4月にかけて死荷重試験が、8月に動荷重試験が行われ、9月1日に開通した[1][8][9]。2002年11月22日、歴史的記念物に指定された[10]。
構造
[編集]3径間から構成される鉄筋コンクリート造、上路式の開側アーチ橋である[1][11][5]。橋の長さは 144 メートルである[12]。幅員は 8 メートルである[12]。高さは 8.15 メートルである[12]。構造設計は、エヌビックによる[2]。車道と歩道の併用橋である[2]。車道は 5.0 メートルの幅員をもち、歩道は 1.5 メートルの幅員をもつ[1]。
中央支間長は 50 メートルあり、両側径間長は 40 メートルある[1]。鉄筋コンクリート造の橋としては、世界で最初に支間長が 50 メートルに達した[13][5]。高欄は、錬鉄で造られている[1][14]。この橋に使用された鉄筋は、引張強度が 42 kg/mm2 で、破断後の伸びが 20 パーセントの鋼である[5]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n 本田泰寛、小林一郎、ミシェル・コット (2005年5月15日). “シャテルロー橋の建設に見る鉄筋コンクリート橋技術”. 土木史研究論文集. 2019年7月24日閲覧。
- ^ a b c d “Pont Camille de Hogues”. 福井大学. 2019年7月24日閲覧。
- ^ 『歴史的土木構造物の保全』 2010, p. 221.
- ^ “manu 2013”. Ville de Chatellerault (2013年). 2019年7月24日閲覧。
- ^ a b c d 本田泰寛 (2005年3月25日). “エヌビック社の橋梁建設を通して見た鉄筋コンクリート橋の発生と発展に関する研究”. 熊本大学. 2019年7月24日閲覧。
- ^ 本田泰寛、小林一郎、ミシェル・コット (2003年). “シャテルロー橋の建設にみる鉄筋コンクリート橋技術”. 公益社団法人 土木学会. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “Pont Camille-de-Hogues”. 文化・通信省. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “Concrete Beam Bridges”. Roads and Maritime Services. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “Châtellerault : procédé électroosmotique au pont Camille de Hogues”. Renofors (2008年). 2019年7月24日閲覧。
- ^ “CAMILLE DE HOGUES”. 環境・連帯移行省. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “19世紀フランスにおける鉄筋コンクリート橋の受容過程”. 公益社団法人 土木学会 (2005年). 2019年7月24日閲覧。
- ^ a b c “Pont Camille de Hogues”. 環境・連帯移行省. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “組織に着目したエヌビック社の橋梁普及戦略に関する一考察”. 公益社団法人 土木学会 (2007年9月). 2019年7月24日閲覧。
- ^ “Pont Camille de Hogues, Châtellerault (86)”. 文化・通信省. 2019年7月24日閲覧。
参考文献
[編集]- 土木学会歴史的構造物保全技術連合小委員会『歴史的土木構造物の保全』鹿島出版会、2010年9月。ISBN 978-4-306-02423-6。
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、シャテルロー橋に関するカテゴリがあります。