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シュピーカー点

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

幾何学において, シュピーカー点(シュピーカーてん、:Spieker center,Spieker point[1])またはシュピーカー中心シュピーカー心は、三角形の中心の一つである。 三角形の周長重心として定義される[2][3]。 19世紀のドイツの数学者テオドール・シュピーカーにちなんで名づけられた[4]クラーク・キンバーリング英語版の「Encyclopedia of Triangle Centers」ではX(10)として登録されている 。

位置

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シュピーカー点の作図,三角形DEFは三角形ABCの中点三角形,Sは三角形DEFの内心

シュピーカー点は中点三角形の内心である。

つまりシュピーカー点は ABC中点三角形内接円の中心である。この円はシュピーカー円と呼ばれている。

またシュピーカー点は、中分線英語版(中点を通り周長を二等分する直線)の交点である。

性質

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黒い破線は三角形ABCの角の二等分線,青い線は中分線,赤い線はシュピーカー円

ABCのシュピーカー点をSとする。

[5]
  • S は3つの傍接円根心 である[6]
  • SABCの中分線の交点である。
  • SABCのナーゲル線上にある。また、内心I,重心G,ナーゲル点Nについてが成り立つ[7]
  • Sキーペルト双曲線上にある[8]。つまり角XBC,XCB,YCA,YAC,ZAB,ZBAが以下の式で表されるXBC, △YCA, △ZABを内側に描いたとき、AX, BY, CZの交点である。

出典

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  1. ^ Boris Odehnal. “Some Triangle Centers Associated with the Circles Tangent to the Excircle”. Forum Geometricorum. 2024年5月3日閲覧。
  2. ^ Honsberger, Ross (1995). Episodes in Nineteenth and Twentieth Century Euclidean Geometry. Mathematical Association of America. pp. 3–4 
  3. ^ Kimberling. “Spieker center”. 5 May 2012閲覧。
  4. ^ Spieker, Theodor (1888). Lehrbuch der ebenen Geometrie. Potsdam, Germany 
  5. ^ Kimberling. “Encyclopedia of Triangle Centers”. 5 May 2012閲覧。
  6. ^ OdenhalBoris「Some triangle centers associated with the circles tangent to the excircles」『Forum Geometricorum』第10巻、35–40頁、2010年http://forumgeom.fau.edu/FG2010volume10/FG201006.pdf 
  7. ^ Bogomolny. “Nagel Line from Interactive Mathematics Miscellany and Puzzles”. 5 May 2012閲覧。
  8. ^ キーペルト双曲線”. Weisstein, Eric W. 2024年3月9日閲覧。