シューレン
シューレン (Sjoelen) はオランダ発祥の伝統的なテーブルシャッフルボードゲームである。このゲームは個人戦で、プレイヤーはそれぞれ何点取れるかを競う[1]。
日本国内では長崎県平戸市のオランダ商館に収蔵されている[2]。
概要
[編集]シューレンは30枚の木製ディスクと1台のシューバク盤(sjoelbak board)と呼ばれる細長い卓上ボードで構成されている。シューバク盤には4つのスロットがあり、各スロットには1点から4点の点数が割り振られている。プレイヤーは30枚のディスクを1つずつシューバク盤上を滑らせ、各スロットに入ったディスクによって点数が与えられる。
構成物
[編集]シューバク(sjoelbak, 複数形:sjoelbakken)は長さ2m、幅約40cm、側面の高さは5.5cmから6.5cmの木製の卓上ボードである。短辺の一方の端はプレイヤーがディスクを滑らせられるように開いており、もう一方の端には滑らせたディスクが入る4つのスロットがある。スロットの番号は(左から)2、3、4、1であり、それぞれ点数を表している。シューバク盤は、Schilte、Heemskerk Sport、Engelhart、Homasなどから販売されている。プレイヤーが所持するディスクは木製で30枚ある。
ルール
[編集]一般的には、プレイヤーはシューバク盤上で30枚のディスクを1枚ずつ滑らせ、スロットに入れて高い点数の獲得を目指す。このゲームは3つのサブターンで構成されている。
第1サブターンでは、プレイヤーが30枚のディスクをすべて滑らせる。その後、スロットを通過しなかったディスクをプレイヤーの手元に戻し、第2サブターンに移行する。
第2サブターンでは、同様に所持しているディスクをすべて滑らせる。その後、スロットを通過しなかったディスクをプレイヤーの手元に戻し、第3サブターンに移行する。
第3サブターンも同様に所持しているディスクをすべて滑らせる。その後、プレイヤーの得点が計算される。
全てのディスクをスロットに入れた場合、行わなかったサブターン1回ごとに追加で1枚ずつ滑らせてよい。
得点計算
[編集]スロットに入っているディスクを元に得点を計算する。ディスクが入っているスロットの点数(左から2、3、4、1)にカウントされる。ただし、プレイヤーが各スロットにディスクを1枚ずつ入れた場合、追加で10点獲得する。
つまり、3回のサブターンでの最高得点は、各スロットのディスク7枚と4スロットの残りディスク2枚の合計148点となる。また、プレイヤーが3回のサブターンで148点を取った場合、使わなかったサブターンごとに1枚ずつ追加でディスクを滑らせることができるため、可能な最大得点は156点となる(最初のサブターンの148点と、4番スロットの2枚のボーナスディスクのそれぞれ)。
競技大会
[編集]海外ではシューレンの大会が開かれており[3]、日本国内でも競技会が開催されている。オランダと縁が深い長崎県平戸市のオランダ商館では毎年シューレン大会が開かれており、2024年3月10日に第8回シューレン大会が開催される[4]。
脚注
[編集]- ^ “Sjoelen” (英語). BoardGameGeek. 2024年2月21日閲覧。
- ^ “平戸オランダ商館 国指定史跡「平戸和蘭商館跡」復元建造物”. 平戸オランダ商館. 2024年2月21日閲覧。
- ^ “Sjoelen wk 2017 finale heren” (オランダ語). 2024年2月21日閲覧。
- ^ “第8回 シューレン大会”. 平戸オランダ商館 (2024年2月11日). 2024年2月21日閲覧。