ショウキラン属
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ショウキラン属 | |||||||||||||||||||||
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分類(クロンキスト体系) | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Yoania Maxim. | |||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||
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ショウキラン属(ショウキランぞく、学名:Yoania、和名漢字表記:鍾馗蘭属)は、ラン科に属する属。
この属名 Yoania は、江戸時代末期の蘭学者である宇田川 榕菴(うだがわ ようあん)の名前にちなむ。
特徴
[編集]光合成を行わず、葉緑素を持たない、地生の腐生植物、多年草。根茎は肥厚し、よく分枝する。茎は直立し多肉質、葉は鱗片状に退化した鱗片葉で、茎の上部にはまばらに、基部にはやや密につく。花も肉質で花柄が長く、まばらに、またはやや密に総状花序につく。
萼片(外花被片)は長楕円形で半開または多少開出し、側花弁は卵形で萼片より短く、唇弁はやや長楕円形で側花弁と同じ長さ。
日本では3種が知られる。
日本に分布する種
[編集]- ショウキラン Yoania japonica Maxim. -北海道西南部、本州、四国、九州、屋久島に分布する。
- キバナノショウキラン Yoania amagiensis Nakai et F.Maek. -本州の関東地方から紀伊半島まで、四国、九州に分布する。環境省の絶滅危惧IB類(EN)。
- シナノショウキラン Yoania flava K.Inoue et T.Yukawa -長野県に分布する。2002年に新種記載された。環境省の絶滅危惧IB類(EN)。
参考文献
[編集]- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅰ単子葉類』1982年、平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- 守谷栄樹・津田その子他「シナノショウキランの人工増殖と新種共生菌について」 - ウェイバックマシン(2016年3月5日アーカイブ分) (PDF)