コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ショーン・リー (ラインバッカー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ショーン・リー
Sean Patrick Lee
基本情報
ポジション ラインバッカー
生年月日 (1986-07-22) 1986年7月22日(38歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ペンシルバニア州ピッツバーグ
身長: 6' 2" =約188cm
体重: 240 lb =約108.9kg
経歴
大学 ペンシルベニア州立大学
NFLドラフト 2010年 / 2巡目全体55位
初出場年 2010年
初出場チーム ダラス・カウボーイズ
所属歴
2010-2020 ダラス・カウボーイズ
受賞歴・記録
オールプロ選出(1回)
2016
プロボウル選出(2回)
2015・2016
NFL 通算成績
タックル 747
サック 4.0
ファンブルフォース 2
ファンブルリカバリー 4
インターセプト 14
タッチダウン 2
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

ショーン・リー(Sean Patrick Lee , 1986年7月22日 -)は、ペンシルバニア州ピッツバーグ出身の元アメリカンフットボール選手。現役時代に一貫してダラス・カウボーイズに所属していたフランチャイズ・プレイヤーであった。ポジションはラインバッカー

プロ加入前まで

[編集]

Craig LeeとJennifer Leeの次男としてピッツバーグ南西部の町Upper St. Clairにて誕生した。兄のConnorもピッツバーグ大学のアメフトチームでキッカーとして活躍し、妹のAlexandraも高校でアスリートとして活躍したアスリート兄妹である。また祖父のDonald J. Leeは西ピッツバーグ地方裁判所の連邦判事である。

地元の高校であるUpper St. Clair High Schoolに進学しマルチプレイヤーとして高校のスター選手だった。バスケットチームではポイントガードとして3年間スターターを務め、最終年度には平均21.2得点・9.1リバウンド・3.2アシストの好成績で地区優勝も果たしている[1]。アメフトチームではセイフティとして活躍し、ラッシュ1,240ヤード・21タッチダウン・95タックル・4ピックを記録した。[1]

高校卒業後にペンシルベニア州立大学に進学し、Joe Paternoコーチ率いる大学のアメフトチーム「Nittany Lions」に加入しアウトサイドラインバッカーとして活躍、2年目までに138タックルを記録し全メンバー中2位となり、2年目にはビッグ・テン・カンファレンスの2ndチームにも選出。イリノイ大学戦ではシーズンハイの17タックル、また3試合連続で10タックル以上を記録し、シーズン中に2インターセプト・3ファンブルフォースを獲得した[1]

しかし3年目の2008年にシーズン前のスプリングトレーニングで前十字靭帯断裂の大怪我を負い2008年シーズンは全休となるが[1]、チームメイトからチームのキャプテンとなる事を立候補されキャプテンとなる。リハビリの間は学生アシスタントコーチとして全練習に参加し、試合の際も他の選手と同様ユニフォームとヘルメットを被ってフィールド外から声援・指示を送った[1]

2009年に再度キャプテンとしてチームを率いた[1]

大学での受賞歴・記録

NFL

[編集]

2010年

2010年NFLドラフトの前に行われたスカウティング・コンバインにて、リーは以下を記録し、NFLドラフトアナリストのMike Mayockは「ドラフト1巡目後半でLeeが選ばれても驚かないだろう。恐らく2巡目前半にセレクトされると思う。非常に良い選手だ」と評価していた[5]

プレドラフト測定結果
身長 体重 40Yrd



10Yrd




20Yrd




20Yrd



3

















6 2? 236 lb
(107 kg)
4.72 s 1.61 s 2.63 s 4.16 s 6.89 s 37.5 in
(95 cm)
10 ft 0 in
(3.05 m)
24 回
ペンシルバニア州のPro Dayでの結果(20ss及び3coneは除く)

カレッジフットボールで2年間両ひざに大怪我をしていた事もあったが、ダラス・カウボーイズから2010年のドラフトに2巡目55番目にて指名された。カウボーイズはリーを獲得するために59番目の指名権をフィラデルフィア・イーグルスが持つ55番目の指名権とトレードした(カウボーイズの125番目の指名権を譲渡)。当時カウボーイズのヘッドコーチだったWade Phillipsはリーについて「カウボーイズの3-4ディフェンスで、リーは両サイドのラインバッカーも出来る」と評した。

トレーニングキャンプ中は膝のケガに悩まされ、フィールド練習には中々参加出来なかった[6]

シーズン中には2010年12月5日ペイトン・マニング率いるインディアナポリス・コルツ戦で、2インターセプト・1リターンタッチダウンを記録しオーバータイムでのフィールドゴールでの勝利を呼び込むプレイなどにより「 NFC Defensive Player of the Week 」と「Pepsi NFL Rookie of the Week」に選出された。

2011年

ラインバッカーのスターターに昇格したリーは、ディフェンス・コーディネーターRob Ryanの戦術に適応していき[7]、開幕戦のニューヨーク・ジェッツ戦でQBマーク・サンチェスからインターセプトを奪い(キャリア通算3インターセプト目)、ワシントン・レッドスキンズとのマンデーナイトフットボールにて、レックス・グロスマンからインターセプト及び残り1分でファンブルリカバリーを獲得など重要なプレイを行い18-16の勝利を呼び込んだ。

第3週までに36タックル、2インターセプト、2ファンブルリカバリー、1ヤードロスタックル、3パスブレイクアップを記録し[7]、カウボーイズの選手としては初めて「NFC Defensive Player of the Month」を受賞した[7]

7戦目に当たるフィラデルフィア・イーグルスとの試合で、イーグルスのQBマイケル・ヴィックのヘルメットに左手がぶつかり左手首が脱臼し(シーズン終了後に手術する事となった)、第8戦はこの影響で欠場した[8]。7戦目までリーは51タックルを獲得しチーム内で1位となっており、2位のGerald Sensabaughの36タックルより15タックルも引き離していた。また3インターセプトもチーム1位の記録であり、チーム内で7戦と通して1個以上のインターセプトを獲得していた唯一のプレイヤーだった。

2011年シーズンは、131タックルでチーム1位、4インターセプトと8タックルロスで同数1位とチームをリードし、トム・ブレイディとペイトン・マニングからインターセプトを奪った2番目のラインバッカーとなった。

またニューヨーク・ジャイアンツ戦では10タックル、2アシスト、David Wilsonからのファンブルフォースを奪うなど素晴らしい試合内容となり、シアトル・シーホークスとのシーズン2回目の対戦では21タックルを記録し、1971年にLee Roy Jordanが記録した21タックルのチーム記録と並んだ。またカロライナ・パンサーズ戦にて右足の親指を負傷し途中交代した。

2013年

サンディエゴ・チャージャーズとの第4週目の試合で、リーは18タックルと、キャリア2つ目のインターセプトタッチダウン(52ヤード)を獲得[9]10月には52タックル(うち3タックルロス)及び3インターセプトを記録。第8週目のデトロイト・ライオンズ戦では2インターセプトを記録しそのうちの1インターセプトはキャリアハイの74ヤード・インターセプトとなった。これらの活躍により10月の「NFC Defensive Player of the Month」に選ばれている[10]

2014年

3月27日のチーム合同練習(OTA)中に、オフェンスラインマンのZack Martinのブロックを受けた際に自身3回目の前十字靭帯断裂を再発、2014年シーズンを全休する事になった。7月2日に怪我によるリザーブ選手となり、代わりにJustin Durantが出場となった[11]

2015年

第2週のフィラデルフィア・イーグルス戦において、14タックル・1インターセプトを記録しカウボーイズの勝利(スコア:20-10)に貢献し、NFC Defensive Player of the Weekに選ばれた。 また最終戦のワシントン・レッドスキンズ戦において、出場すれば年間出場試合数80%以上のボーナスにより200万ドルが年俸に加算される契約だったが、ハムストリングの怪我により「チームに貢献出来るプレイが出来ない」と自ら出場辞退を選択してボーナスを破棄し話題となった[12]

2016年

リーはカウボーイズのディフェンス陣をリードし、シーズン13勝3敗の好成績を後押しした。タックル数はシアトル・シーホークスのラインバッカーBobby Wagnerに次ぐNFL2位の145を記録し、自身キャリア初のFirst-team All-Proに選らばれた。また2度目のプロボウルにも選考された(カロライナ・パンサーズのラインバッカールーク・キークリーの負傷による交代)。

2017年

NFL Top 100 Players of 2017において、リーは79位にランクされた。

2018年

シーズンでは7試合の出場にとどまり30タックルを挙げた。

2019年

このシーズンは16試合出場を果たし、86タックるを記録した。

2020年

このシーズンはヘルニアの手術を受けた[13]こともあり、9試合の出場にとどまった。

シーズンオフに現役引退を表明した[14]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f Sean Lee / PENN State Athletics”. 2014年10月23日閲覧。
  2. ^ Four Lions named to Athlong Pre-Season All-America Teams”. 2014年10月23日閲覧。
  3. ^ Penn State's Sean Lee gets Big Ten honor”. 2014年10月23日閲覧。
  4. ^ Lee Earns Big Ten Defensive Player of the Week Accolades”. 2014年10月23日閲覧。
  5. ^ Daily NFL Draft Prospect Profile: Sean Lee, LB, Penn State”. 2014年10月23日閲覧。
  6. ^ Sean Lee Put On His Big-Boy Pants”. 2014年10月23日閲覧。
  7. ^ a b c Sean Lee is NFC Defensive Player of Month”. 2014年10月23日閲覧。
  8. ^ Playbook: Sean Lee’s injury hurts Cowboy D”. 2014年10月23日閲覧。
  9. ^ Sean Lee laments late touchdown”. 2014年10月23日閲覧。
  10. ^ Sean Lee Named October Defensive Player Of Month”. 2014年10月23日閲覧。
  11. ^ Report: MRI confirms torn ACL for Sean Lee”. 2014年10月23日閲覧。
  12. ^ Sean Lee says it was his call to sit with $2 million on the line”. 2016年1月4日閲覧。
  13. ^ “カウボーイズLBリーがヘルニア手術により6週間の離脱へ”. NFL JAPAN. (2020年9月17日). https://nfljapan.com/headlines/55871 2021年6月20日閲覧。 
  14. ^ “カウボーイズを長年支えたLBリーが11年のキャリアに幕”. NFL JAPAN. (2021年4月27日). https://nfljapan.com/headlines/63529 2021年6月20日閲覧。 

外部リンク

[編集]