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シロヤマブキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シロヤマブキ
大阪府 2008年4月(植栽)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : バラ亜科 Rosoideae
: シロヤマブキ属 Rhodotypos
: シロヤマブキ R. scandens
学名
Rhodotypos scandens (Thunb.) Makino (1913)[1]
和名
シロヤマブキ(白山吹)

シロヤマブキ(白山吹[2]・鶏麻[3]学名: Rhodotypos scandens)はバラ科シロヤマブキ属落葉低木。庭や庭園でよく見られる。中国名は、雞麻[1]

分布と生育環境

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日本では本州の福井県中国地方など分布域が限られ[2]石灰岩地に稀に自生する。東アジアでは朝鮮中国に分布する。また、観賞用に全国の植物園や庭などに植栽されている。

形態・生態

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落葉広葉樹の低木で、高さは1 - 2メートル (m) になる。幹は株立ちし、根元の太いところは紫褐色で皮目が多く縦に連なる[2]。若い枝はヤマブキ(学名: Kerria japonica)とは違い緑色ではなく、褐色や灰褐色で皮目がある[2]に対生し、2 - 5ミリメートル (mm) の葉柄をもち、単葉。葉の形は卵形で先が尖り、基部は円形または心形、縁には鋭い重鋸歯(じゅうきょし)があり、葉脈のしわが目立つ。長さ5 - 10センチメートル (cm) 、幅2 - 5 cm。

花期は4 - 5月[2]。径3 - 4 cmの両性花を側枝の先端に一つずつ咲かせる。花弁は4枚で白色。果実痩果で、1花に光沢がある黒色の実を4個ずつつける[2]。果実は翌春まで枝先に残る場合がある[2]

冬芽は卵形で茶褐色をした鱗芽で、6 - 12枚の芽鱗に包まれている[2]。枝の先に仮頂芽をつけ、側芽が枝に対生する[2]。葉痕は三角形や三日月形で、維管束痕が3個つく[2]。葉痕の横には托葉が残ることがある[2]

Status

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絶滅危惧IB類 (EN)環境省レッドリスト

似たもの

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北海道、本州、四国、九州に分布するヤマブキ(Kerria japonica (L.) DC. )は、本種とは別である。ヤマブキの花弁は5枚で、色はヤマブキ色。

脚注

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  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Rhodotypos scandens (Thunb.) Makino シロヤマブキ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年3月31日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 158
  3. ^ 『日本難訓難語大辞典』遊子館、2007年。 

参考文献

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  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、158頁。ISBN 978-4-416-61438-9 
  • 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本Ⅰ』、1989年、平凡社