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ジェイソン・ラルー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジェイソン・ラルー
Jason LaRue
セントルイス・カージナルスでの現役時代
(2008年7月20日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州ヒューストン
生年月日 (1974-03-19) 1974年3月19日(50歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 1995年 ドラフト5巡目でシンシナティ・レッズから指名
初出場 1999年6月15日
最終出場 2010年8月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

マイケル・ジェイソン・ラルー(Michael Jason LaRue, 1974年3月19日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身の元プロ野球選手捕手)。右投右打。

経歴

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プロ入りとレッズ時代

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シンシナティ・レッズ時代
(2006年8月25日)

1995年にプロ入りし、1999年6月15日にメジャーデビュー。

2001年から2005年までシンシナティ・レッズで正捕手を務めてきた。

2006年は、スプリング・トレーニング中にヒザを痛め、手術を余儀なくされる。結局、開幕には間に合わなかったものの、4月19日に復帰。復帰後は極度の打撃不振に陥り、打撃好調のデビッド・ロスやバックアップ捕手のハビアー・バレンティンらの活躍があって、出場機会が減少していた。

ロイヤルズ時代

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カンザスシティ・ロイヤルズ時代
(2007年6月25日)

2006年オフに、マイナーリーガーとのトレードでカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍。ちなみに、このトレードは来季の年俸540万ドルの半分をレッズが負担するという条件付きであった。

2007年は、主にジョン・バックのバックアップとしてプレーし、66試合に出場。捕手として65試合に出場(先発出場は55試合)し、限られたプレー機会ながら、盗塁阻止率は.350をマークするも、失策は5つと多かった。また、三塁手も1試合(6イニング)守り、無失策だった。しかし、打撃面は昨シーズンに引き続いて低調で、打率は2年続けての1割台となる.148であった。

カージナルス時代

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2007年オフにセントルイス・カージナルスへFA移籍。

2010年8月10日のレッズ戦での乱闘でジョニー・クエトから頭部を蹴られ、以来脳震盪の後遺症に苦しみ、現役引退を表明した[1]

プレースタイル

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  • 打撃

2001年から2005年まで5年連続で2ケタ本塁打を放っていることからも分かる通り、長打力が持ち味である[2][3][4]レッズ時代は、このパワー (バッティングの良さ) で正捕手の座をキープしていた[4]。一方でフリースインガーである為、打点が少なく[5]、同期間中は5年連続で100三振以上を喫している。代打で起用されるのは苦手としており、特に2009年は8打数でノーヒットに終わった[6]

  • 守備

メジャーに昇格したての頃は、強肩と守備力の良さ (フットワークの良さ) を高く評価されており、将来的にはゴールド・グラブ賞も狙えると期待されていた[5][2]。しかし、レッズで正捕手に定着して以来、失策パスボールが増加し[5][7]、守備力が低下した。2001年・2002年2004年の3度、ナ・リーグ最多のパスボールを記録している。リードの能力も高くなく、2005年のキャッチャー防御率は5.26だった[2]。肩に関しては、2001年に盗塁阻止率61% (ナ・リーグ1位) を記録したのをはじめ、40%を超える率を4シーズンで記録している。

セントルイス・カージナルス移籍後は守備力が改善し、第2捕手 (ヤディアー・モリーナの控え) としては十分な働きをした[8][6]

前述の通り、失策やパスボールは多かったが、DRSではシーズンで1度もマイナスを記録したことがなく、通算873試合でキャッチャー守備に就いて + 26というDRSを記録している。また、いずれのポジションでも守った試合数は10未満だが、ファーストサード外野 (レフトライト) を守ったこともある。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
1999 CIN 36 103 90 12 19 7 0 3 35 10 4 1 0 0 11 1 2 32 4 .211 .311 .389 .700
2000 31 107 98 12 23 3 0 5 41 12 0 0 0 0 5 2 4 19 1 .235 .299 .418 .717
2001 121 403 364 39 86 21 2 12 43 47 3 3 1 2 27 4 9 106 11 .236 .303 .404 .707
2002 113 397 353 42 88 17 1 12 143 52 1 2 2 2 27 6 13 117 13 .249 .324 .405 .629
2003 118 437 379 52 87 23 1 16 160 50 3 3 1 4 33 4 20 111 9 .230 .321 .422 .743
2004 114 445 390 46 98 24 2 14 168 55 0 2 2 3 26 5 24 108 7 .251 .334 .431 .765
2005 110 422 361 38 94 27 0 14 163 60 0 0 5 2 41 7 13 101 8 .260 .355 .452 .807
2006 72 230 191 22 37 5 0 8 66 21 1 0 3 1 27 9 8 51 3 .194 .317 .346 .663
2007 KC 66 195 169 14 25 9 0 4 46 13 1 0 3 2 17 0 4 66 6 .148 .240 .272 .512
2008 STL 61 189 164 17 35 8 1 4 57 21 0 0 3 2 15 1 5 20 6 .213 .296 .348 .644
2009 51 112 104 10 25 3 0 2 34 6 1 0 1 0 3 0 4 22 3 .240 .288 .327 .615
2010 29 63 56 3 11 1 0 2 18 5 0 0 1 0 5 0 1 7 3 .196 .274 .321 .596
MLB:12年 922 3103 2719 307 628 148 7 96 1078 348 14 11 22 18 237 39 107 760 74 .231 .315 .396 .712

年度別守備成績

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捕手守備


捕手(C)






















1999 CIN 35 179 15 2 0 .990 2 23 13 10 .435
2000 31 190 22 2 3 .991 1 17 12 5 .294
2001 107 569 75 6 8 .991 15 69 27 42 .609
2002 110 626 56 4 5 .994 20 62 34 28 .452
2003 114 649 46 11 8 .984 6 64 47 17 .266
2004 111 648 59 8 8 .989 15 54 38 16 .296
2005 109 646 52 5 2 .993 6 76 51 25 .329
2006 63 374 38 2 9 .995 3 36 23 13 .361
2007 KC 65 311 24 5 3 .985 2 40 26 14 .350
2008 STL 57 289 16 2 1 .993 2 21 13 8 .381
2009 43 174 13 1 0 .995 1 15 10 5 .333
2010 28 96 6 0 2 1.000 2 6 3 3 .500
MLB 873 4751 422 48 49 .991 75 483 297 186 .385
内野守備


一塁(1B) 三塁(3B)
























2001 CIN 1 5 0 0 0 1.000 3 4 6 1 0 .909
2003 1 7 1 0 0 1.000 -
2007 KC - 1 0 1 0 0 1.000
2008 STL 3 7 1 0 1 1.000 -
2009 2 7 0 0 0 1.000 -
2010 1 1 0 0 0 1.000 -
MLB 8 27 2 0 1 1.000 4 4 7 1 0 .917
外野守備


左翼(LF) 右翼(RF)
























2001 CIN 2 1 0 0 0 1.000 -
2003 1 0 0 0 0 ---- -
2004 - 1 1 0 0 0 1.000
2005 - 1 1 0 0 0 1.000
MLB 3 1 0 0 0 1.000 2 2 0 0 0 1.000
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

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  • 26(1999年)
  • 2(2000年)
  • 23(2001年 - 2006年)
  • 6(2007年)
  • 21(2008年 - 2010年)

脚注

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  1. ^ 2登板続けて退場処分。ロイヤルズのエースはもっと大人になるべきだ (2015年4月7日) 2017年8月15日閲覧
  2. ^ a b c 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2006』廣済堂出版、2006年、365頁頁。ISBN 4-331-51146-4 
  3. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』廣済堂出版、2007年、180頁頁。ISBN 978-4-331-51213-5 
  4. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2008』廣済堂出版、2008年、356頁頁。ISBN 978-4-331-51300-2 
  5. ^ a b c 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2004』廣済堂出版、2004年、348頁頁。ISBN 4-331-51040-9 
  6. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2010』廣済堂出版、2010年、335頁頁。ISBN 978-4-331-51439-9 
  7. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2005』廣済堂出版、2005年、348頁頁。ISBN 4-331-51093-X 
  8. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2009』廣済堂出版、2009年、376頁頁。ISBN 978-4-331-51370-5 

関連項目

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外部リンク

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